先日誘引したバラ(ローズポンパドゥール)の枝から、いくつも芽や葉が出てきた。
初の誘引だが、枝を倒すといくつも芽が伸びてくるというのは本当なのだなあ…。ちょっとバラと誘引の意味について書いてみる。
つるバラの誘引の意味
ローズポンパドゥールはつるバラというか半つるバラ(シュラブ)という種類のようだが、比較的枝が長く伸びるので小型のつるバラとしても使えるとのこと。
人が通れるようなアーチを花いっぱいにするのは難しいかもしれないが、フェンスに誘引してたくさん咲かせるくらいはできるだろう。
バラを育てている方には常識だと思うが、どうもご自分でガーデニングをしていない方も結構読んで下さっているようなので、バラの誘引の意味を書こうと思う。
(バラを長く育てていらっしゃる大先輩の方々は、初心者が偉そうに書いてるな…と目を細めて見守ってください。書きたくなったのです(笑))
なんで枝を倒して誘引するの?
バラの枝の途中にはいくつもの芽があり、それらはどれも基本的には枝を伸ばして花を咲かせる能力を持っている。
しかしバラには頂芽優勢という性質があり、低い位置の芽はあまり伸びたり花を咲かせたりしないことが多い。
(※知らない人に文章で説明しても伝わらないかと思い、簡単に図を書いてみました。テキトーな絵ですみません。図中の赤いでっぱりは芽です)
だが、枝を倒して横や斜めにするとどうだろうか。
下の方にあった芽の地面からの高さが、同じ枝の上の方の芽とそれほど変わらなくなる。
すると今まで怠けていたような芽が「あれ? 自分は枝のわりと上の方にいる? 自分の番か?」と勘違いして?伸び始める。
つまりバラは枝を倒すことで、一つの枝から多くの花を咲かせることができるようになるのである。
バラを育て始めてからいろいろ調べてこのことを知り、素直に「なんて面白い性質なんだ!」と思った。
そもそもバラを育てる前は「バラの木」というのは街路樹のケヤキの木などのように一本の太い幹があって、そこから枝分かれしているような形だと思っていた。
しかし、バラは株元から直接枝が生えているような感じで、しかもベーサルシュートと呼ばれる新しい枝が株元から直接元気に伸びてくると知り「こんな植物もあるんだ…!」と驚いたものである。
次々に新しい枝が出てくることで世代交代をして、若く元気な姿を保っているということである。
しかもバラは適度に剪定してやることで刺激を受けて、さらに元気に芽や枝を伸ばすようになるという…。
剪定といえば込み合ったところをすかす程度だと思っていたが、人や品種・場合によってはほとんど株元付近しか残っていないような強い剪定をすることもあるという。
(まだそんなレベルには達していないが…。怖くてそんな強剪定はできません(笑))
3月に入り、いよいよ本格的に暖かくなってきた。
春の訪れが楽しみである。
※バラの記事なのに、一枚もバラの花の写真がありませんね…。
ローズポンパドゥールの1年目の記録の記事を一応下に貼っておきます…(笑)。
( ↓ 記事内で誘引に使っているローズフックはこちら)