タイトル、だいぶ大げさに書いてますが……(笑)(でも自分には本当にそんな風に見えるんです)。
先日ローズ・ポンパドゥールの今シーズン初開花を記事にしたが、それから咲き進んですっかり満開!
誘引した枝にもたくさんの花をつけてくれて、まるでバラの不死鳥が飛び立つように見える株姿をぜひご覧いただきたい!
2年目の自分でもここまでできたので、ガーデニング初心者にも実におすすめのバラである。
- ローズ・ポンパドゥールの特徴と育て方
- 昨年のダイジェスト
- 今シーズンの開花まで
- 開花からの定点観測!
- 株全体に花が広がる様子
- 房咲きは早めにカット!
- 次々に咲く、花がら摘みが追い付かない!
- 庭の中での様子
- カラドンナとコラボ!
- おわりに
※ 以下、「特徴と育て方」および「昨年のダイジェスト」~「開花まで」は、過去記事のまとめなので、これまでの記事を既にお読みいただいている方は下のリンクから本編に進んでください。
ローズ・ポンパドゥールの特徴と育て方
過去記事でも書いたので簡単に。
・フランス・デルバールのバラ。枝が長めに伸びるシュラブローズなので小さめのつるバラとしても使える。
・強剪定にも耐えるので鉢栽培も可能。
・花もち(7日くらい)と強い香り(ブドウのような香り)が両立!
・耐病性が比較的高い。昨年はアブラムシ退治に念のためスプレーしたことがあったな、という程度で、ほぼ無農薬で問題なし。黒星病はそれなりに出るので、地植えなら多少薬剤散布をした方がいいかも。
※ あと、株元にコガネムシの幼虫を発見したときに、念のためオルトランDXをパラパラまいてみたことがあった程度。
・四季咲き性が高く、秋にもよく咲く。昨シーズンは正月にも咲いていた。
・春、夏、秋、冬で花の形が違い、季節によってさまざまな花を楽しめる。
昨年のダイジェスト
昨年8月、バラの家店舗にて、開花苗を購入、植え付け。
そのまま夏~冬まで咲き続ける。
年を越してから葉をむしり……
剪定、誘引&寒肥。
初心者の誘引はローズフックが実に便利である! 誘引中に枝が跳ね返ってきて顔面直撃、のような悲劇が防げる。
( ↓ 誘引のやり方等の詳細はこちら)
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( ↓ バラの誘引についてご存じない方のために、誘引の意味や原理について書いてみた記事はこちら)
今シーズンの開花まで
2月上旬
枝のあちこちから芽吹き!
4月中旬
蕾が出てくる!
葉もすっかり茂ってくる。剪定後の枯れたような姿が嘘のようである。
5月中旬
ついに開花! 早咲きのオリビアローズオースチンと比べると、10日ほど遅れての開花である。陽が当たると蛍光ピンクとも言えそうな花色に見とれてしまう!
( ↓ ここから今回の記事)
開花からの定点観測!
蕾から徐々に花が開くまでの様子は過去記事参照。
ここでは、開花してからの様子を定点観測してみる。
5月11日、この開き始めた蕾を追っていくことにする。
開く前の落ち着いたピンク色も素敵である。
5月13日(1日目とする)、開花!
朝日を浴びる姿が美しい!
5月15日(3日目)、もう少し開いたか?
5月16日(4日目)、少し色が抜けてきたようだ。
このような状態でも、相変わらずいい香りはする。
5月17日(5日目)、昨晩の雨に濡れた姿。
この雨が、ちょっと傷みを早くしてしまったかも。
5月18日(6日目)、だいぶ周囲が傷み始める。
このくらいになったら(もう少し早くても)普段はカットしてしまうが、今回はもう少し様子を見る。
5月19日(7日目)、さすがにだいぶ花びらが傷んできてしまったのでカット。
他の花を見ている感じ、雨が降らなければもう少し綺麗なままで花がもつかな、という感じ。
カットするときは、花の少し下、大きめの5枚葉(または7枚葉)の上、芽の5 mm~1 cmくらいのところで切る。
イングリッシュローズ等と違い、ぱさっと花びらが落ちるわけではなく、そのまま朽ちていく感じ。
遠目で見ればそれほど目立たないので、花がいっぱいの状態を維持したければもう少し放置してもいいのかも。
ただし、早めにカットした方が、次の花も早めに上がってくる気がする。
株全体に花が広がる様子
一輪の定点観測をしている間に、他の場所でも次々に開花が進む。
株のあちこちで開花し、株全体が花だらけになる。
剪定後の枯れたような姿から、株全体に葉や花をつけている姿に変わっていく様子は、まるで不死鳥、火の鳥が蘇って飛び立とうとしているかのように見える。
※ 最も翼を広げた鳥みたいに見える「もう少し低めの視点」から撮ると、どうしてもご近所さんの家が大幅に写り込んでしまうので……このくらいの視点ですみません(笑)。
房咲きは早めにカット!
かなり多くの枝が、房咲きで蕾を上げてくる。
房咲きの場合、均等に開花するというよりは、どれか一つの蕾が早めに開いたり大きく膨らむことが多い。
比較的均等に開花した場合は、早めに咲いた花が終わるたびに花がら摘みをして、すべての花が終わったら枝ごと少し下の大きめの5枚葉(または7枚葉)の上で切り戻すのだが…
花数を増やすためには、最初の蕾の開花のために「周囲の蕾の開花が遅れているかな?」と思ったら、(少しもったいないが)開花前に切ってしまった方が、残りの蕾が咲きやすいと思う。
2〜3日後には残りの蕾が開花して、結果的にきれいに咲いてくれると思う。
次々に咲く、花がら摘みが追い付かない!
ローズ・ポンパドゥールはイングリッシュローズ等と違い、咲き進んでも花びらが散ったりはせず、そのまま朽ちていく感じ。
1つの枝から3個も4個も咲いてくれる!
多少花が傷んでいても少し遠めで見ればさほど気にならないので、バラでいっぱいの風景を保つ分にはありがたいのだが、その分花がら摘みもマメにする必要がある。
しかしこれだけ次々に開花すると、花がら摘みが追い付かないという嬉しい悲鳴にも直面する。
葉に隠れて見えなかったところに、だいぶ前に咲いたであろう花を見つけることもしばしばである。
綺麗に咲いているところをちゃんと見てあげられなくてごめん、という気分である。
試みに花の数を数えてみたところ、なんと100個以上が同時に咲いていた!
ざっと数えて100個を超え、葉に隠れて見えにくいところは省いたので、120個くらいではないだろうか?
バラの枝を誘引する意味をまじまじと見せつけられ、驚愕する。
庭の中での様子
現在、庭の風景の一角をこんな感じでバラが埋め尽くしている。
別角度から。毎朝、玄関の階段を降りるときにこの視点で眺めることができる。
これだけ咲いていると、やはりだいぶ通行中の皆様の目を引く模様。
庭いじりをしていると、散歩中の方々が次々に「バラ、すごくきれいに咲いてるね~!」とか声をかけてくれる。
自分は褒められて伸びるタイプなので、そんな声を聴くと「さらに頑張ろう!」と張り切ってしまう(笑)。
カラドンナとコラボ!
わが家ではオリビアはタイム・ロンギカウリスとのコラボが花期的に上手くはまるが、ポンパドゥールはサルビアネモローサ・カラドンナの花期がちょうど合う。
濃いピンクと、濃い青紫の「色のコラボ」、そしてバラがポンポンと咲いているところに細長い穂状の花がリズムをつくるという「形のコラボ」が見られて感無量である。
おわりに
小さめの(と言ってもフェンスに2mくらい這わせることができる)つるバラとしても使えるローズ・ポンパドゥール。
花もちもよく、香りも強く、耐病性も比較的高く、四季咲き性も高い。
3拍子どころか4拍子も揃った初心者向けのバラだと思う。
これから初夏の2番花、そして秋から冬にかけても咲き続けてくれることを楽しみにしている。
( ↓ 1年目の成長や剪定・寒肥の詳細はこちら)
( ↓ 他に育てているバラ、オリビアロースオースチンはこちら)