サルビアネモローサ・カラドンナが無事に年を越して、今年も美しい青紫色の花を見せてくれた!
一番好きな宿根草は? と聞かれたら、真っ先にこの植物を答える。
大好きな穂状の花、それも神秘的な濃い青紫色、茎も濃い褐色で素敵、さらに花が終わった後の「がく」も趣があるのでそのままでもよし、といいことづくめである。
イングリッシュガーデンの後方(ボーダーガーデンの規模によっては中段)に自信をもっておすすめできる。育てるのも簡単で、ガーデニング初心者向け。
サルビアネモローサ・カラドンナの特徴と育て方
非常に美しい濃い青紫色の穂状の花がスッと立ち上がって咲く。茎も濃い褐色で、精悍な雰囲気で美しい。花が終わった後の「がく」も、褐色で趣があるのでしばらく残しておいてもきれい。
花期
5月~6月
背丈
1mくらい。1年目より2年目の方が少し大きくなる感じ。
花の様子
濃い青紫色の穂状の花。花の部分の大きさは30 cmくらい。
水やり
地植えならほぼ不要。昨年は夏の暑い時期に、他の花のついでにときどきやった程度。
肥料
生育期には肥料をやるといいらしい。昨年は他の花のついでに発酵油かすをまいたことがあった程度。
耐寒性・耐暑性
非常に高い。冬になって新しい葉が出てきたら、その葉を残して地上部は刈り取る。日当たりの良い場所を好む。
注意点
・秋~冬に花穂を伸ばしてくることがある。放置でも構わないが、翌年の一斉開花の花姿が乱れる可能性があるので、残しておかない方がよい。
・春に花が一段落したら早めに刈り込むと秋にまた花を咲かせることもあるらしい。ただ、褐色の「がく」が風に揺れている姿と秋の花とどちらを取るか、判断に迷うところ。早めに切ったからと言って秋に咲く保証はないし…(自分は切らない派(笑))。
昨年の成長記録
昨年、5株を植え付け。1年目の様子の詳細はこちら。
1年目(2019)のダイジェスト
3月末に、購入した5株を3株+2株で植え付け。3株の方は、三角形に植え付けた。
バラもそうだが、三角形に植えるとひとつの大きな茂みのように見えて見栄えが良くなる。
植え付けから1カ月半、5月中旬にはすっかり成長して花を咲かせてくれた!
花壇の中での様子はこんな感じ。
そのまま6月頃まで花が続き、「がく」も楽しんだ後、花穂を切り戻す。秋には花は咲いていないが、茂みとしてそこにあるだけで花壇の風景の一角を守ってくれた。
そして12月。株元から新しい葉が出てきていたので、古い葉を切り戻す。この姿のまま冬を越す。
今年(2020)の成長と開花の記録
3月上旬
葉も増えてきて、葉色も綺麗な緑色になってきた!
3月下旬
確実に成長している! 春を迎えて始動した、という感じでワクワクする。
4月中旬
前の写真から20日くらいでこの姿! 昨年のヒョロっとした姿に比べて、2年目は圧倒的にたくましい感じ。
茎も伸びてくる!
カラドンナらしい、褐色の精悍な茎も見られるようになり、うっとりする。
植物の茎にうっとりするなんて……ガーデニングを始める前はありえないことだったが(笑)。
蕾も出てくる!
いよいよ茎先に蕾が出てくる。
株自体は成長してきていたものの、実際に蕾まで出てくると、「いよいよか!」という感じで気持ちのボルテージが高まる。
4月下旬
ついに初めの花が穂の下の方にわずかに咲く!
5月上旬
下の方から徐々に花が上がっていく!
じらすように少しずつ咲いていくのを見るのもまた楽しい。
5月中旬
一度咲き始めるとどんどん開花が進み、1週間ほどでこの姿に!
アップで撮ると、褐色の茎に濃い青紫色の花が無数に付いている姿が美しすぎる!
花壇の中での様子はこんな感じ。1年目の様子と比べて、グランドカバーその他が繁りすぎですね(笑)。
まっすぐに立つ花穂が、他の花とのリズムを生み出してくれている感じがする。
1年目と2年目の比較
左が1年目、右が2年目の株姿。
明らかに株が充実していて、見応えが増している。
バラとのコラボ
ラベルには「バラに合う宿根草」と書いてあった。わが家では隣に植えているバラ、ロースポンパドゥールの開花とちょうど花期が合うのでコラボできる。
バラがポンポンと咲いているところに、カラドンナのシャープな線状の花が入り込んできている様子が、実に変化がついていて良い。
ベロニカ・ロンギフォリアとのリレー
カラドンナが最盛期を迎える頃、少し遅れて同じく穂状の花であるベロニカ・ロンギフォリアが穂を上げてくる。
カラドンナが咲き終わって褐色の「がく」に変わってくる頃、代わりにロンギフォリアが元気に咲き出してくれる。
この宿根草の「リレー」を見られるのが実に楽しい。
「がく」の姿
昨年はがくの姿を撮り忘れてしまったが、咲き終わってくると穂の下から徐々にこんな感じになってくる。
「がく」だと言われなければ、こういう褐色の花なのかな、と思ってしまうような姿。この姿で風に揺れている様子も十分絵になるので、切り戻すのをためらってしまう。
早めに切り戻すと秋にも咲いたりするらしいが……それも保証はないので、このままの姿をなるべく長く楽しんでしまう予定。
ちょっと広がり過ぎたところだけカットするかな…?
おわりに
一年目よりも見応えを増した株姿で花を楽しませてくれた。
いや~、宿根草って、本当にいいもんですね。
イングリッシュガーデンの後方(規模によっては中段)に絶対おすすめである!
( ↓ 1年目の様子の詳細はこちら)
( ↓ カラドンナと宿根草リレーができるベロニカ・ロンギフォリアの成長記録はこちら)
( ↓ 「青い花」のまとめはこちら!)