別記事でPWのブランド苗、白花の「スーパーアリッサム」を紹介したが、こちらは黄色い花を咲かせるアリッサム。
「スイートアリッサム」などとして流通する一年草の白や紫、ピンクのものとは種類が違い、多年草、花のないときにもシルバーリーフが楽しめたりするなど様々な面で異なる。ほとんど手間はかからず、育てやすく初心者向き。
この花は昨年夏に長野に旅行に行ったときに憧れの「おぎはら植物園」を訪れ、その場で衝動買いしたもの。
別記事(タイム・ロンギカウリスの2つ目の記事)でも書いたが、おぎはら植物園訪問が楽しみすぎて、訪問の数日前から、販売されている多数の宿根草を夜な夜な検索しては中年男性がニヤニヤしているという気持ち悪い光景が展開された(笑)。
黄花アリッサム・サミットの特徴と育て方
いわゆる普通のアリッサムはニワナズナ属。こちらはアリッサム・サクサティーレという種類で、葉の色や形も違うし、夏越し・冬越しのしやすさも違う。
おぎはら植物園のサイトによると、サクサティーレの小型改良種がこの「サミット」という品種とのことである。
昔は黄花のアリッサムはよく流通していたが、近年流通が減少し、最近になってこの「サミット」が販売されるようになって、また流通が増えてきたらしい。
※ ただ昨年一年間園芸店巡りをしていたが、ホームセンター等では売られているのを見つけられなかった。おぎはら植物園のような少し珍しい宿根草を扱っているお店か、もしくはネットで買った方が早いかもしれない。
花期
4月〜5月。花のない時期も常緑でシルバーリーフが楽しめる。
大きさ
1株は縦横15 cmくらいか。それほど高くならずに広がるのでグランドカバーにも使えそう。
肥料
植え付け時にマグァンプを混ぜただけ。後は何もせず。
水やり
乾燥に強いので地植えならほぼ不要。自分は放置でした。
耐寒性・耐暑性
高い。何もしなくても、普通に夏・冬を越した。
昨年~今年の記録
2019年8月上旬
植え付け。既に花期を過ぎていたため、この年は花を確認できていない。
ほぼこのままの姿で一年間を過ごす。冬には若干枯れた葉が混じった程度。
翌2020年3月
翌年の3月下旬、とうとう待望のつぼみが現れる!
そのまま3月末にかけて、そのまま少しずつ開花していく。
4月
4月上旬、だいぶ花数が増えて、小花が集まった様子がアリッサムらしくなってくる。
4月中旬、かなり咲き揃ってくる。株の半分くらいが花に覆われてくる。
写真右側が南側であり、やはり日が当たる側の開花が早い。
太陽の力は偉大である。
そのまま開花が続き、5日後には株の3/4くらいが花に包まれる。
満開まであと少し!
4月下旬、満開! 株いっぱいの黄花に目を奪われる。
陽が当たっていると、誇張抜きで「目も眩むような明るい黄色」である。
眺めているだけでテンションが上がってくる。
花の色合いとしては、ちょうど菜の花に似ていると思う。
そのまま5月上旬まで花が続いた。花が終わってから、一気に花がらを摘んだ。
おわりに
「アリッサム」というと上述のスイートアリッサムが有名だが、シルバーリーフに黄色い花をいっぱいに咲かせる本種、黄花アリッサムもいかがでしょうか?
今年観察したところでは、上で紹介したように、少しずつ株が花で覆われてくる様子を毎日見ているだけでも楽しかった。
菜の花のように鮮やかな、目の覚めるような黄色い小花が魅力的である。通常のアリッサムに混ぜてみるのも綺麗かもしれない。
( ↓ 黄花アリッサム「サミット」)
※下のリンクにはボタンが3つありますが、楽天でしか取り扱っていないようです)
( ↓ 実に初心者向けな「スーパーアリッサム」の記事はこちら)