冬の間花壇が寂しくなるので、花壇の前面で華やかに咲いてくれそうな一年草を探していた。なるべく手間いらずのガーデニングを目指しているので、ブランド苗は積極的に買う主義である。
そんな中、ふと園芸店で出会ったのがこの「ガーデンプリムラ・アラカルトシュシュ」(名前が長い(笑))であった。
普通のプリムラと比べて少し高めに花が咲いてくれるので見栄えがするし、耐寒性も高く、春にはさらにボリュームを増した鮮やかな花を咲かせてくれる、実にガーデニング初心者向けのコスパのよい品種であった。
ガーデンプリムラ・アラカルトシュシュの特徴と育て方
花苗で有名な「サカタのタネ」の品種。自分はイエローを買ったが、白やピンクなど、他の色もある。
ここでは一年草としているが、本来はうまく夏越しすれば翌年も咲く多年草。鉢植えならば夏は強い日差しを避けて室内や日陰に移すなどできるが……自分は基本地植えなので厳しいかも…?
花期
11月~4月。最盛期は3月~4月上旬くらいか?
大きさ
一般的なプリムラ(ジュリアンなど)が高さ10 cmくらいなのに比べると高く、20〜30 cmくらい。横幅も同じくらいか。寄せ植えならばメインにできそうな感じ。
水やり
地植えならばおそらくほぼ不要。自分は全然やってません。鉢植えならば土が乾いたらたっぷりやった方がよさそう。
肥料
植え付け時にマグァンプ。あとは長期間花が咲くのでそこそこやってもよさそう。自分は他の花のついでに思い出したように液肥をやった程度。
花がら摘み等
花がら摘みはまめにやった方が次の花が上がりやすくなるらしい。が、一つ一つの花を摘むのは面倒だったので、丸く塊になっている花の大半が終わってきたら、まとめて茎の根元から切る、という雑なやり方で行っていた。
プリムラジュリアンなどでもよくあると思うが、株の真ん中あたりから葉が出てくることがあった。それらはときどきカットして「真ん中に花、周囲に葉」という状態にした方が見栄えが良くなるように思う。
植え付け、成長記録
昨年12月
すでに少し開花している苗を植え付け。この時点ではあまり丸い形では咲いていない。
翌年2月
茎を上に伸ばし、その先に丸く花が咲くようになる。
3月中旬
だいぶ咲き進んできて、花数も増える。こんな感じの状態が4月上旬くらいまで続いた。
4月中旬
花はまだ十分綺麗に見られるが、独特の花の形は少し崩れてきたかな?
4月下旬
とはいえ、4月も終わりに近づいてきてもこのくらいの姿は見せ続けてくれる。
さすがに新しい花はほとんど上がらなくなってくるが。
5月上旬
さすがにこのくらいの時期になると元気がなくなってくる。
真冬からの半年ほどの間、お疲れさま!という感じである。
花壇の中での様子
写真は4月上旬。他の花や葉がまだまだ少ない時期だが、鮮やかな黄色が目を引く。
※ 左右に一緒に写っている、スーパーアリッサム(左側の白花)、ベロニカ・オックスフォードブルー(右側の青紫色の花)についても個別に記事を書いています。よかったらリンクからお読みください。
最後に花のアップを。
茎を伸ばした先に、丸くボール状に黄色い花が咲くのが実に独特である。
冬~早春のまだ花が少ない時期に庭に出ると、このポンポン転がりそうな黄色い花の塊が見えて、眺めているだけでなんだか楽しい気分になる。
おわりに
一般的なプリムラ(ジュリアンとか)だと比較的背が低いので、花壇ブロックのすぐ内側等だと、花壇の壁に隠れてしまいがちである。
その点、この品種は比較的高い位置に花が咲くので、存在感を示してくれるのではないだろうか。
冬の花壇が寂しい時期に、元気に花を咲かせてくれるので貴重である。
地植えなので厳しいかもしれないが、もし夏越しに成功したら、次の秋~春にはさらに株が大きくなって花も増えるらしい。
一年草と割り切っても十分楽しめると思うが、夏越しできれば自動的にコスパは2倍になるので期待せずに待っていようと思う(笑)。
※ 6月下旬現在、まだ緑の葉が残っている。実はついでに小さい花がまだ咲いている。
( ↓ 翌年、同じ品種のピンクも植えてみました!)
( ↓ 花壇写真に一緒に写っているスーパーアリッサム(白花)とベロニカ・オックスフォードブルー(青い小花)の記事はこちら!)
( ↓ 初心者でも育てやすい、一年草のまとめ記事はこちら!)