グランドカバーになるような植物、なおかつできれば花も咲いてほしい。そして白、黄色とかピンクもいいけど、シックな青色や青紫色の花がいいな…と思ったら、この「ベロニカ・オックスフォードブルー」の出番である。ほぼ放置でも常緑で、翌年もさらに範囲を広げて花を咲かせてくれるので初心者向き。
「ベロニカ」と一言で言っても大変種類が多く、例えば過去記事で紹介したベロニカ・ロンギフォリアなどは縦に大きくイングリッシュガーデンらしい穂状の花が咲く。
このオックスフォードブルーは地を這うように枝を伸ばし、1㎝弱の青紫色の花を無数に咲かせる種類である。
そして日本でも雑草として生えている「オオイヌノフグリ」と同じ仲間である。
ということは、植物として大変頑強であるという予想も立つだろう。
※ちなみに「オックスフォードブルー」とは、かの名門オックスフォード大学のスクールカラーから来ているらしい。同じ種類なのにかたや「オオイヌノフグリ」、かたや「オックスフォードブルー」である。もう少し公平に名前を付けてあげてもいいのでは…(笑)。
ベロニカ・オックスフォードブルーの特徴と育て方
花期
3月〜5月(らしいが、昨年は4月いっぱいくらいだった)
背丈
10㎝くらい。地を這うように枝を伸ばす。
花の大きさ
1㎝くらい。無数に咲いて美しい。
耐寒性・耐暑性
高い。植えっぱなしOK。グランドカバーにも。
常緑性
一年中葉を保つ。寒い時期にはやや紅葉して葉色が濃くなる。
肥料
昨年はまったくやらなかったが問題なし。
その他
・早めに切り戻すと2番花が咲くらしい。昨年はよくわからなかった。
・宿根草というか多年草というか。冬でも地上部分はなくならない。
全体として、このオックスフォードブルーは頑健で育てやすく、手間もかからず初心者向きの植物といえる。
よく成長して広がるが、増えすぎて困る、というほどでもなく、制御はわりと容易。
植え付け~開花中の様子
2月下旬
苗を購入して植え付け。早く土をカバーしてほしくて3株植えたが、結構広がるので1株でもよかったかも。購入時に既にちらほら花が咲いていた。
3月下旬
花数が増える。1カ月で明らかに葉の面積が増えているのがわかるだろう。
4月上旬
上の写真からほぼ1週間くらいしか経ってないのにさらに花数が増えている。
5月中旬
ほんのわずかに花が見えるものの、ほぼ花は終わりという感じ。ちなみに葉の量が減っているように見えるのは、少し植え替えたときに枝や葉を整理したため。
春〜秋くらいまでは緑色の葉っぱだが、晩秋~冬になると葉色が暗めのシックな銅色になる。春を待つ態勢に入った感じか。
2月下旬
銅色の葉の間に、新しい緑色の葉も見えてきている。蕾も少しあるか?
大きさを整えるのをサボっていたので、花壇の外にはみ出す旺盛さを見せている。こんなモシャモシャする前に少し切り戻した方が綺麗かもしれない。
ガーデニングで少し個性的なオシャレな庭をつくろうとすると青や紫の花が欲しくなったりするが、青色で綺麗な花というのは結構少ない。この花はほれぼれするような青紫色の小花が無数に咲いてくれるので貴重である。
もうじき開花の時期を迎える。また青紫色のじゅうたんが見られるのが楽しみである。
※ 2年目のオックスフォードブルーは、さらに領域を広げて見事な姿を見せてくれました!
( ↓ 近縁の雑草、オオイヌノフグリとの比較はこちら!)
( ↓ グランドカバーのまとめ記事はこちら!)