先日オリビア・ローズ・オースチンの今シーズン初開花を(高すぎるテンションで)記事にしたが、それから咲き進み、ついに満開のときを迎えた!
さすがはイングリッシュローズ・デビッドオースチンの自信作。次から次へと開花して、丈夫で育てやすく、バラ初心者でも2年目で見事に咲かせることができた。
開花から咲ききるまで(花びらが落ちるまで)の定点観測、そして株いっぱいに咲き誇る満開の姿の報告をご覧ください!
※ 以下、「特徴と育て方」および「昨年のダイジェスト」~今年の開花まで は過去記事のまとめなので、これまでの記事を既にお読みいただいている方は下のリンクから本編に進んでください。
オリビア・ローズ・オースチンの特徴と育て方
過去記事でも書いているので簡単に。
・イングリッシュローズ・デビッドオースチンのバラ。
・最大の特徴は、耐病性の高さ。昨年はアブラムシ退治でちょっとスプレーしたことがあった程度で、ほぼ無農薬で問題なし。黒星病もうどん粉病も出ない(気づかなかっただけかもしれないが…。たくさんの元気な葉を展開してくるので、多少出ても跳ね返しているのではないか?)
※ 株元にコガネムシの幼虫を見つけたときは、念のためオルトランDXをパラパラまいておいたことはあった。耐病性が高くても害虫は来ますよね。
・巨大化はせず、こんもりと茂る中程度のシュラブ(半つるバラ)。樹高は2年目の地植えで1 m弱。
・花もちはイングリッシュローズとしてはかなりよい方。気温にもよるが4~5日くらい。
・花色は中心部が濃い目のピンク、周辺に向かって徐々に薄くなるグラデーション。強香というほどではなく、鼻を近づけるとふわりとフルーツのような香りがする。
・1、2年目の剪定は浅めでいいらしい。
植え付け~2年目の開花までの記録
1年目の記録の詳細は過去記事参照。
昨年(2019)のダイジェスト
5月に開花苗を購入し、早速植え付け。
そのまま初夏の2番花を楽しむ。その後真夏でも元気に生育して花を咲かせてくれた。
秋の花は少なめ。株が充実するまでは秋に咲きにくいらしい。
今年(2020)2月
2月2日に剪定・2月9日に寒肥を終えた姿。
この枯れたような姿から…
2月中旬にはあちこちから芽吹き。
3月
3月中旬にはすっかり新葉が出てくる。
4月中旬
葉もすっかり元気な緑色になり、蕾が出てきた!
4月下旬~5月上旬
暖かくなって、蕾がどんどん膨らみ、5月2日、ついに開花!
※ 蕾が徐々に膨らんで開花するまでの詳しい様子(定点観測)は過去記事参照。
( ↓ ここから今回の記事)
前回の記事では「蕾から開花まで」を詳しく書いたので、今回は開花してからの花の変化、および株全体が花いっぱいになるまでの様子を詳しく書く。
まずは上で開花した花を順に追っていく。
開花した5月2日を「1日目」としている。
5月3日(2日目)の朝6時、さらに開いて花色も鮮やかになる。
だいぶ暖かかった日で、この同じ日にどんどん花の形が変わっていった。
下の写真は、同じ日の昼の12時頃、つまり上の写真から6時間ほど経過している。
開花するにつれて、初めに開いた花びらから徐々に白っぽくなるので、中心から周囲に向けたグラデーションになって美しい!
5月4日(3日目)、元気に上を向いて咲いている。
2年目で株が充実してきたからか、昨年より大輪で、花の内側にも花びらがたくさんあって美しくなっている。
これは、だいぶラベル写真のように咲いていると言ってもいいのではないだろうか?
昨年はこんな風には咲かなかった。やはり春の一番花は違うのか? それとも2年目で株が充実してきたためだろうか?
5月5日(4日目)、昨日の雨で花が重くなってしまったこともあってか、うつむいた感じになってしまった。
普段ならこんな感じになったらカットしてしまうが、今回はあえてこのまま観察を続けてみることにした。
5月8日(7日目)、さすがに花の周辺部がちょっと傷んできてしまった。
5月10日(9日目)、そろそろ散る寸前か?
ただ、このように花だけアップで撮ると傷みが目立つが、遠目で株全体を見るとそれほど気にはならない。
5月11日(10日目)、ついに花びらが散る。イングリッシュローズらしくてこれも美しいのだが、こうなると少し掃除が大変なのでこの前にカットした方がいいと思う(笑)。
花が終わったら、その下の大きめの5枚葉(または7枚葉)の上、5 mm〜1 cmくらいのところで切り戻す。
なるべく外側を向いている芽の上を選んだ方が、成長したときに枝葉が混み合わなくて良い。
「5 mm〜1 cm」とか書かれていると、つい間を取って 8 mmくらいのところを狙ってしまう。
無難に生きたい、という自分の人生へのスタンスが表れているような気がする(笑)。
バラの「花もち」について
今回は初めに咲いた花を、あえてカットせずに定点観測を続けてみた。
「花もちがいい・悪い」「花もちが〇日くらい」という話がよく出てくるが、厳密な定義・日数はどこからどこまでなのだろうか?
そもそもどこからを「開花」と呼ぶのかもよく分かっていないのだが、もっとわかりにくいのは「終わり」である。
今回観察した「散るまで」だったら分かりやすい。ただ、その場合、花もちが10日間ということになるが、いろいろなサイトやブログなどを見てもそんなに長い期間で書かれているものは無いように思う(4~5日とか書いてある)。
また、このオリビア(をはじめとしたイングリッシュローズの多く)はパサっと散るが、もう一つ育てているローズ・ポンパドゥール(デルバール)はパサっとは散らず、そのまま朽ちていく感じである。この場合はもっとわかりにくくなる。
「花びらが傷んで観賞価値が下がったときまで」であれば、今回の場合6日ほどということになるが…。
多少周辺部が傷んでも遠目で見ればそれほど目立たないので、「株全体を楽しむ分には問題ない期間」はしばらく続くことになる。
バラ栽培の先輩の皆様は「花もち」の期間をどう捉えているでしょうか?
教えて頂けると幸いです。
株全体の開花の進行
上で一輪の定点観測をしている間にも他の花がどんどん開花してくる。
一つの花が咲き終わってきても、次から次へと開花が進み、株いっぱいに咲く。
さすがはイングリッシュローズ!という感じでたくさん咲いてくれる。
この角度からが一番たくさん咲いているように見えるかな?
昨年は5月下旬の開花苗購入だったため、2年目の地植えの一番花はこんなにゴージャスになるんだ、ということが見られて感動!
購入前にリサーチを重ねて、初心者でも大丈夫そうな品種を選んだ甲斐があった!
真上からも撮ってみた。
この視点も花がいっぱいに見えてお気に入り。
わりと散歩中の人が通る場所なので、通りすがりに「わあ、バラきれい~」とか声が聞こえると、嬉しくてたまらなくなる。
いくら見ても減るものではないので、どんどん美しさのおすそ分けをしたい気分である。
房咲きのものも…
写真のように房咲きで蕾が上がってくるものもある。
一輪だけの場合は花が終わりかけたら、2、3節下の大きめの5枚葉(または7枚葉)の上で切り戻すが、房咲きの場合は終わった花から順番に切る。
4日後には残りの蕾も咲いて、こんな感じになる。
さらに2日後。一つ一つの花が大きく咲き、まるで花束のようになる。美しすぎる!
すべての花が終わったら、一輪咲きのときと同様に少し下、大きめの5枚葉(または7枚葉)の上で切り戻す。
タイム・ロンギカウリスとのコラボ
オリビアは比較的早咲きなので、グランドカバーのタイム・ロンギカウリスの満開の時期に間に合う!
大きい花と小さい花、ピンクでコラボしていていい感じである。これよりちょっと遅れて5月中旬くらいになると、ロンギカウリスの花期が終わってきてしまう。
ネモフィラの青ともよく合う。
自分で言うのもなんだが、ちょっと「楽園の素敵な花園」感が出てきているのではないだろうか?
おわりに
2年目の地植えでこのような開花状況になった。
「バラ、できれば華やかなイングリッシュローズを育ててみたいな…でも消毒とか大変なんだろうな…」と迷っているならば、現在イングリッシュローズ最強と言われるこのバラはいかがでしょうか。
バラ(というかガーデニング自体)2年目の自分でもここまでできたので、ぜひおススメする品種だと言える。
株が充実してくると秋にもそこそこ咲くらしいので、3年目以降も楽しみである。