宿根草ガーデンの後方の植物として、背が高い花を探していて出会ったボッグセージ(サルビア・ウルギノーサ)。
夏に訪れたおぎはら植物園で苗を物色していて、その場で調べて衝動買いしたのである。
株いっぱいに花が咲く……という感じではなく、晩春~晩秋までの長い間、花壇の後方でゆらゆらと咲いてくれる。
丈夫で育てやすく、比較的長く咲いてくれる、ガーデニング初心者向けの多年草・宿根草である。
ボッグセージ(サルビア・ウルギノーサ)の特徴と育て方
サルビアと名がつく植物は種類が多く、よく園芸店で見かける赤いサルビアは一年草だが、サルビアネモローサやブルーサルビアなどは青系の花を咲かせる多年草(宿根草)。多くは縦長の穂状の花を咲かせる。
このボッグセージは別名サルビア・ウルギノーサともよばれ、耐寒性が高く多年草として育てられる品種で、高さも1mくらいになるので、花壇の後方に向いている。
序文にも書いたが、がっしりとした株からいっぱいの花を咲かせる感じではなく、ひょろっと伸びた茎の先で風に揺れながら咲く姿が美しい。
花言葉は「永遠の友」など。
花期
6月~11月くらい。
大きさ
高さ100~120 cmくらい。幅は50 cmくらい。
わりと幅をとるので、多少株間には余裕をもった方がよい。
初夏に花がひと段落した頃、株が乱れていれば強めに剪定するとよい。
水やり
地植えならほぼ不要。鉢植えなら土が乾いたらたっぷりと。
肥料
植え付け時にマグァンプ。後は他の花のついでに発酵油かすをまいたことがあった程度。
耐寒性・耐暑性
耐寒性は高い。冬には地上部がなくなり、また春になると芽吹く。
わが家では半日陰の場所に植えているが、問題なく生育している。
耐暑性も高く、夏でも元気に花を咲かせる。
植え付け、成長記録
2021年(1年目)の7月下旬
長野のおぎはら植物園で購入し、植え付け。
(初めから1本、ひょろっと長く伸びていた茎があったが、これは後に風で倒れてしまったのでカットした。)
9月~11月
植え付けた1年目は咲かないかと思っていたが、9月に入って少し咲き始め、そのまま11月頃までいくらか咲いてくれた!
2022年(2年目)の1月上旬
年末から年明けにかけて、寒さで地上部が枯れたのでカット。
3月中旬
そのまま枯れてしまうかと心配したが、地際から芽が出てきた!
4月中旬
暖かくなってきて、1ヶ月もするとすっかり成長してくる。
5月下旬
長く伸びた茎の先に、つぼみができて、とうとう開花!
6月中旬
徐々に咲き進んでくる。
ちなみに、1本の花穂がしっかり咲くとこんな感じ。
6月も後半に入ると、他の花も含めてたくさん花穂が上がってくる。
7月上旬
始めに咲いた花が終わったので、花穂の少し下くらいのところで全体的にカット。
8月上旬
真夏でも暑さを気にせず咲いてくれる。
(本当は、この写真の少し前にはもっと咲いていたが、撮り忘れた(笑))
10月下旬
そのまま9月もポツポツと咲き続け、10月になっても咲いている。
株いっぱいに咲く、というわけではないが、花壇の後方でいつもゆらゆらと咲いていて、風景をつくってくれる感じ。
11月上旬
11月になってもまだなんとか咲き続けている。
写真だとほとんど花がないように見えるが、実際に見るともう少し咲いている感じ。
この後は、年末に向かって徐々に地上部が枯れる。
また来シーズンの春、芽吹いてくれることを願う。
おわりに
花壇の後方に咲く花として出会ったボッグセージ(サルビア・ウルギノーサ)。
2年目の今シーズンは株も充実してきて、長い間次々に花穂を上げて、可憐な花姿を楽しませてくれた。
次の春にはまた芽吹いて、さらに充実した姿が見られることを楽しみにしている。
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