またまた馬鹿の一つ覚えシリーズ。
青~紫系の穂状の花を咲かせる植物の紹介である。
今回の花は、デルフィニウム・オーロラブルーインプ。
ペンキで塗ったような(というのが誉め言葉になるか分からないが(笑))、はっきりとした青色の花が徐々に天に向かって咲き進んでいき、花穂が完成する姿は見ものである。
宿根草なので植えっぱなしで毎年花が見られるのもありがたい。
手間はほとんどかからず、ガーデニング初心者向き(夏越しがやや難しいらしいので、その点を考慮するとやや中級者向きか?)。
デルフィニウム・オーロラブルーインプの特徴と育て方
花期
5月~7月
大きさ
高さ1m、幅は30 cmくらい。ボリュームのある穂状の花が咲くので、ボーダーガーデンの後方(規模によっては中段)にぴったり。
水やり
地植えならほぼ不要。鉢植えなら土が乾いたらたっぷりと。
肥料
植え付け時にマグァンプ。後は他の花のついでに発酵油かすをまいたことがあった程度。
耐寒性・耐暑性
耐寒性は高い。宿根草なので冬には地上部がなくなり、また次の春に芽吹く。
耐寒性に比べると耐暑性はやや劣るらしいが、わが家では特に何もしなくても地植えで夏越しできた。風通しがいい場所だったのがよかったのかもしれない。
花がら摘み
花が終わったら花茎の下で切り戻す。
初めの大きな花が終わっても、脇から小さめの花穂が上がってきたりする。
植え付け、成長記録
昨年(2019)4月下旬
ある程度大きくなっていた苗を購入、植え付け。
既にてっぺんに蕾が見えている。
5月中旬
花が咲き始めたが、この年はあまりきれいに咲かず。
花穂の真ん中あたりが何だか途切れていて、上と下だけに咲くという状態。
何でこんな形になったのだろう? 植え付け時期が遅かったかな?
この花穂が終わったら摘んで、そのまま放置。
7月下旬
ちょっと遠めからの画像だが、初夏ごろの花壇の中の様子。
初めの花は終わったが、新しい花穂が咲いてくれている。
ただ、咲き方としては穂が花でいっぱいになるというほどではなく、ややまばらな感じ。
デルフィニウムは茎があまり強くないので、支柱を立てないとこんな感じで倒れたり曲がったりしてくる。
強風が吹くとポキリと折れるので、それを避けたければ支柱は必須。
8月中旬
この時期になるともう花はないが、花壇の中で葉を見せてその場を守ってくれているという感じ。
その後の記憶がない(笑)。暖地では夏に気温が本格的に高くなってくると休眠したりもするらしい。
それから秋~冬になると完全に地上部がなくなっていたので、存在すら忘れる(笑)。
翌年(2020)3月上旬
気付くと芽吹いているのを発見!
宿根草はいつもこういう不意打ちで驚かせてくれる。
4月下旬
そのまま順調に成長し、4月下旬には蕾(の前段階みたいな感じ?)が見えてくる。
5月上旬
蕾どうしが少し離れてきて、いかにも花が咲く直前!という感じになってくる。
毎朝眺めていて、だんだんワクワクしてくる。
5月中旬
蕾が青く色づいてくる!
ワクワクがさらに増してくる!
その2日後、早速下の方が開花!
デルフィニウムは花茎がそれほど丈夫な感じではなく、風で折れてしまいそうな感じ。
せっかくここまで咲いてきて、強風でポッキリ折れてしまったら悲しすぎるので、今年は支柱を導入!
ローズフックで簡単に留めただけだが、これでだいぶ安心感が増した。
( ↓ バラの誘引にも便利なローズフックはこちら)
ここから1週間ほどの間で、どんどん花が昇ってくる。
毎日眺めていて、「お、今日はここまで咲いたか!」というのが楽しい。
5月下旬
5月下旬に入ったばかりの頃、すっかり花が咲き揃う。
昨年はまばらだったが、今年は綺麗に咲き揃ってくれた!
光の当たり方によって、見える色が少し変わる。
本来は「オーロラ」とかいう名前が付いているとおり、淡い色の品種なのかな?
曇りの日などはかなりはっきりした青色なのだが、天候によって見え方が違うのも楽しい。
5月末になると、この花穂は少しずつ終わりを迎えてくる。
6月上旬
さすがに少し見栄えが悪くなってきたので、花穂のすぐ下で切り戻す。
この後、脇から小さめの花穂が出てきたほか、他の場所からも花穂が上がってきている。
一株しか植えていないはずだが、昨年1年の間に、地下で成長して広がったのだろうか?
または昨年の花の種がこぼれて芽吹いているのかもしれない。
カラドンナ、ロンギフォリアとのコラボ
同じく穂状の花を咲かせるサルビアネモローサ・カラドンナ(隣の濃い青紫色の花)やベロニカ・ロンギフォリア(左端の薄い青色の花)などと比べて、花穂は「太くて豪華!」という感じで単体でも楽しめる。
おわりに
ボリュームのある青い花穂をつける、デルフィニウム・オーロラブルーインプ。
ルピナスなどと同様、ボーダーガーデンの後方でしっかりと存在感を示してくれる植物で、単体でも楽しめる。
一つの花穂は咲き始めから1ヶ月ほど楽しめる感じか。少しずつ花が上がってくるのを眺めるのが毎日の楽しみになる。
少しずつ他の花穂も咲いていくのを含めると、2ヶ月弱は楽しめる。花がない時期でも、独特な形の葉が花壇の一角を守ってくれる感じ。
デルフィニウムは本来夏越しがやや難しいらしいが、わが家ではなぜか放置でも2年目の花を見せてくれた。もしかすると耐暑性が高い品種なのかもしれない。
運がよければまた夏越し・冬越しして、来年もまた鮮やかな花穂が見られるのを楽しみにしている。
( ↓ 最後の写真に写っている、サルビアネモローサ・カラドンナとベロニカ・ロンギフォリアの記事はこちら! 同じく穂状の花を咲かせます。)
( ↓ 「青い花」のまとめはこちら!)