ベロニカ・オックスフォードブルー、ベロニカ・ウォーターペリーブルーなど、ベロニカ系のグランドカバーについて今までいくつも書いてきた。
同じような花を何種類植えているんだ、とツッコミが入りそうであるが……(笑)。今回はオックスフォードブルーのような青い小花が穂状に咲くグランドカバー、ベロニカ・ティダールプール(ティダルプール)の紹介である。
ほとんど放置で春には花を咲かせてくれて、初心者向き。
ベロニカ・ティダールプールの特徴と育て方
地面を覆うように葉を広げていく。
オックスフォードブルーやタイム・ロンギカウリス、リシマキア、ダイカンドラなどと比べると、それほど繁茂は激しくなく、じわじわと広がっていく感じ。
花期になると、5 cmくらいの穂を立てて、そこにオックスフォードブルーのような青紫色の小花がいくつも付く感じで咲く。
花期
4月~6月上旬くらい。
大きさ
葉の高さは5 cmくらい。花期に花穂を立てたときで10 cmくらいか。
水やり
地植えならほぼ不要。鉢植えなら土が乾いたらたっぷりと。
肥料
ときどき緩効性の肥料などをやるといいらしいが……昨年は他の花のついでに発酵油かすをまいたことがあった程度。
耐寒性・耐暑性
ともに高い。昨年は何もしなくて大丈夫だった。
植え付け、成長記録
昨年(2019)8月
昨年夏、長野の「おぎはら植物園」で衝動買い。
ここは本当にレアな宿根草の苗がたくさんあって楽しすぎる。今年は行けるかな…?
長野に行ったらぜひ立ち寄ってみてください。
植え付けはしたものの、既に花期は過ぎていたので、この年は花を見られていない。
ほぼ葉を眺めるだけで数ヶ月が経過(笑)。
翌年(2020)3月上旬
ほとんど変わっていないが……少し葉の領域が広がった、という程度。
よく見ると葉の先に蕾(のもと)らしきものが見えているのかな?
4月下旬
ついに一部が開花! 植え付けから9ヶ月である。実に気の長い趣味である。
3月に比べると、だいぶ葉が茂って領域が広がっている。
一度咲き始めると次々に花が広がってくる。
上の写真から1週間ほどで、かなり花が増えてきた。
5月上旬
ゴールデンウィーク中にはこんな感じになった。
オックスフォードブルーと同様、深い青紫色の花に魅了される。
背後のタイム・ロンギカウリス(ピンク色の花)ともいい感じでコラボしている。
おぎはら植物園のサイトなどを見ると、理想的にはもっと株いっぱいに花が咲くようだ。
肥料をあまりやっていないからか、またはもっと株が充実すれば花数が増えるのか?
5月下旬
少し花が少なくなってきたのと、葉が茂って周囲に侵食し始めたので切り戻す。
もうしばらく咲き続けるかな?とも思ったが、まあ1ヶ月楽しめたのでよしとする。
繁茂しすぎて困る、というほどではないが、やはりグランドカバー植物なので生育期にはそこそこ広がる。適度に切り戻すといいだろう。
オックスフォードブルーとの比較
花の色や形
次の写真は、1枚目がベロニカ・オックスフォードブルー、2枚目がティダールプールである。
花自体はほとんど同じように見える。
ただ、オックスフォードブルーは「横に這うように伸びた茎の先にいくつも小花を咲かせる」のに対して、ティダールプールは「縦に5 cmほどの穂を立てて、そこに小花が咲く」という感じ。
※ティダールプールの方の画像はまだ咲き始めの頃なので、最盛期にはもう少したくさんの小花で穂が覆われます。
花期の違い
オックスフォードブルーは3月上旬~4月くらいなのに対し、ティダールプールは4月~6月と少しずれている。
こんな感じの青い小花が好きならば、両方とも植えるとリレーになって長く楽しめるのではないだろうか。
おわりに
オックスフォードブルーとよく似た花を穂状に咲かせるベロニカ・ティダールプール。
ちなみにティダールプールとは「Tidal(潮汐の) Pool(水たまり)」であり、「潮だまり」を意味しているらしい。
※ ゲームのファイナルファンタジーに親しんだ世代の人ならば、「リヴァイアサン」の技名「タイダルウェイブ」の「タイダル」と同じだと言えば通りがいいだろうか(笑)?
その名の通り、上手に咲かせることができればまさに「潮だまり」のように青い小花で株を覆う状態になるらしい。
来シーズンは少し肥料をやったりして、花数を増やすことに挑戦してみるかな……?
まあ適当な管理でもそこそこ花を楽しめたので、オックスフォードブルーが好きならこちらも是非おすすめである。
( ↓ おぎはら植物園のページに株いっぱいに咲いた画像があります。※ボタンが3つありますが、楽天にしか無いようです)
( ↓ 記事内に出てきたベロニカ・オックスフォードブルーの記事はこちら)
( ↓ 「青い花」のまとめはこちら!)