ズボラな週末ガーデニング

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サントリーのグランドカバー「タピアン」を育ててみた! 花期が長く、元気に繁殖!


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春に園芸店を訪れた方は、サントリーのグランドカバー「タピアン」が気になったのではないだろうか。

クリーピングタイム(タイム・ロンギカウリスなど)やベロニカ・オックスフォードブルーなどの花が咲くグランドカバーはたくさんあるが、花期は1ヶ月ほどのものが多い。

それはそれで季節が感じられて楽しいのであるが、この「タピアン」はラベルを確認すると春から晩秋まで咲き続けるとのことで、綺麗なピンク~紫系の花色と合わせてすぐに気に入り、衝動買いしてしまった。

購入を迷っている方のために、実際に育ててみた成長記録を書いてみる。

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サントリーのグランドカバー タピアン!

 

 

タピアンの特徴と育て方

花苗で有名なサントリーのブランド苗サフィニアアズーロコンパクトなどが有名だが、こちらはグランドカバーとして使える品種。

色は今回購入した「ラベンダー」の他に、「パープリッシュホワイト」「バイオレット」「ローズ」も含めた4色がある。基本的にはバーベナの仲間らしい。

花期

4月~11月。グランドカバーとしては花期が長いのが魅力。

大きさ

本体の葉は高さ15 cmくらい。花茎まで合わせると20 cmくらいか。

横には結構広がり、1株で45 cmくらいになる。

水やり

地植えならほぼ不要。鉢植えなら土が乾いたらたっぷりと。

肥料

植え付け時にマグァンプ。あとは花をたくさん咲かせ続けたいのならば時折液肥や緩効性肥料を与えるとよいらしい。自分も他の花のついでに思い出したように液肥をやったりしている。

広がり方

タイムイカンドラなどと異なり、ランナーを伸ばして根付きながら広がるのではなく、あくまで根は植え付けた株元周辺で、茎を伸ばしてある程度の範囲をカバーする感じ。

花がら摘み

花が終わったら花茎ごと切り戻すと、しばらくしてまた新たな花が咲く。これを繰り返すことで、長い間花を楽しめる。

耐寒性・耐暑性

真冬には地上部が枯れたような感じになるが、また春になると株元から新芽が出てくる。寒冷地でなければ冬越し可能。

耐暑性は特に問題なし。やや花数は少なくなったが、普通に真夏にも咲いていた。

 

植え付け、成長記録

3月中旬

ホームセンターで2株購入して植え付け。販売時期としては3月~5月くらいの模様。

サントリーの花苗と言えば1年草のサフィニアアズーロコンパクトなどが有名だが、「グランドカバーも出していたのか!」と驚き、花期の長さにも感心して衝動買い。

タピアン 植え付け 3月11日

 

4月下旬

早速はじめの蕾が現れ始める!

この時期は周囲のタイム・ロンギカウリスなどに押されがちな感じ。

タピアン 4月22日


5日後、最初の開花!

タピアン 4月27日

 

5月上旬

だいぶ花が増えてきた!

周囲のタイム・ロンギカウリスベロニカ・ティダールプールなどとのコラボも美しい!

タピアン 5月3日


ここから数日の間にかなり花が増えてくる。

タピアン 5月8日



5月中旬

初めに咲いた花が終わりを迎えてきたので、花がら摘みを兼ねて少し切り戻す。

タピアン 5月17日

 

5月下旬

1週間もすると、また株が花で包まれる!

タピアン 5月24日

 

6月上旬

また5月下旬に咲いた花が終わり、切り戻し。

ここまでマメに切り戻さなくても次の花が咲いてくるのかもしれないが、わりと旺盛に広がろうとするので、周囲とのバランスを取りながらときどき調整をしている。

タピアン 6月7日

冬の植え付け時には影も形も見えなかった宿根草ホスタ(ギボウシ(※中央の大きな葉)もだいぶ大きく成長してきている。

というか、ここにホスタを植えてあったのをほとんど忘れていた。

植え付け時の写真にもしっかりラベルが挿してあるのに、見えていなかったのだろうか(笑)。

 

6月下旬

また株が花で包まれる!

育てている間は何となく花が終わった茎をカットし続けている感じだが、こうやって記事にすると、同じことをひたすら繰り返して花が咲き続けていることがよく分かってくる。

タピアン 6月30日

周囲のタイムやベロニカなどの花が終わっても、タピアンはひたすら咲き続けている。普通のバーベナ同様、花期はだいぶ長い模様。

植え付け時よりもだいぶ範囲が広がっている。

 

7月上旬

少し引いた視点から。

左側のアズーロコンパクトや、周囲で茂り始めたアサギリソウ、ホスタなどといい感じで調和している気がする。

タピアンとその周辺 7月5日

 

8月中旬

真夏でも特に元気をなくしたりすることもなく、花が続いた。

(間近で撮った写真がなかったので、少し遠めからの写真でご容赦ください(笑))

タピアン 8月10日

タピアン 8月10日

この後、秋からは少し花数が少なくなったが、10月~11月もポツポツと咲き続けてくれた。

 

12月上旬

さすがに花も終わり、ちょっと株元の葉が少なくなってきた。

タピアン 12月2日

タピアン 12月2日

 

翌年(2021)2月中旬

枝先に少し葉が残っているものの、見た目はほとんど枯れてしまったように見える。

タピアン 翌年2月14日

タピアン 翌年2月14日

 

3月中旬

このまま枯れてしまうかと思ったが、春になると株元に新芽が出てきていた!

タピアン 翌年3月14日

タピアン 翌年3月14日

この新芽が少し成長してきたのを確認してから、前年の古い枝はカットした。

 

4月下旬

順調に生育を続けて4月下旬にはこのような姿になり、また花が咲き始めた!

タピアン 2年目の4月28日

タピアン 翌年4月28日

 

5月上旬

上の写真からほぼ1週間後だが、暖かくなってどんどん花数が増えてきた!

すっかり昨年の春と同じくらい咲いている。

タピアン 翌年5月3日

タピアン 翌年5月3日

無事に夏越し・冬越しして、翌年花が咲くまでを確認できた!

ちなみにわが家では家の東側、午前中に日が当たる場所に植えている。

公式サイトでは「半日以上の日当たりを推奨」となっており、半日陰程度でもよく成長するようだ。

 

普通のバーベナとの比較

別で育てている、バーベナ「桜スター」との比較。

(左)バーベナ・桜スター (右)タピアン

グランドカバーとして購入したが、こうやって並べてみると、花の形といい蕾の形といい、確かにバーベナの仲間なのだということがよく分かる。

それでいて繁殖力はかなり旺盛で、かなり広がりながら何度も花を咲かせてくれてありがたい限り。

 

おわりに

サントリーのグランドカバー、タピアン。

ホームセンターなどで見かけて、気になっていた方も多いのではないだろうか。

 

クリーピングタイムなどのグランドカバーは花期が短いものが多い中、冬を除いて1年中花を咲かせてくれてとてもありがたい。

踏みつけにはそれほど強くなさそうなので、あまり足を踏み入れない場所のグランドカバーとしていかがでしょうか。

 

わが家では夏越し・冬越しを確認できたが、一年草と割り切っても後悔はしないと思われる。

今後も長い間庭を彩り続けてくれることを期待したい!

 

( ↓ タピアンのリンクです)


【サントリー】タピアン3号サイズ 1ポット

 

 

( ↓ 記事に出てきたバーベナ・桜スターの記事はこちら!)

( ↓ おすすめグランドカバーのまとめ記事はこちら!)