別記事で書いたが、同じ学名の「アルテミシア」に惑わされて「アサギリソウ」と間違えて買ってしまった植物である(笑)。
そんな間違いで買われる植物も気の毒だが、結果としては庭の一角を存在感ある姿で埋めてくれ、良い出会いであったように思う。
やや茂り過ぎるので適度にカットする必要はあるが、シルバーリーフが爽やかな植物で、育てるのは簡単、ガーデニング初心者向き。
世代的に「アルテミシア」と聞くと、FF8の魔女の名前が浮かぶ。
同世代の方、分かりますよね(笑)?
アルテミシア・ボイスキャッスルの特徴と育て方
基本的にはシルバーリーフを楽しむ植物。花が咲くのかは不明(ネット上にも情報が少ない)。ヨモギの仲間なので、葉をいじっているだけで草餅のような香りに包まれる(笑)。切ったら尚更。
大きさ
苗のときからは想像できないほどよく育つ。
日当たりのいいところだと、縦横1m弱まで大きくなる。
ただ、ザクザク剪定しても平気なので、好みの大きさに刈り込んでしまっても良さそう。床屋や美容師が髪を切っているような感じがして、剪定も気持ちがいい。
水やり
地植えなら不要。鉢植えならば土が乾いたらたっぷりと(とはいえ、基本的には地植え向きの植物だと思う)。
肥料
まったくやってない。それでも茂り過ぎるくらいなので、不要だと思われる。
耐寒性・耐暑性
高い。というか暑さ寒さをものともしない。
常緑
アサギリソウが冬には休眠するのに対して、これは常緑。花壇が寂しくなりがちな冬にはかなり重宝する。
植え付け、成長記録
植え付け~1ヶ月くらい
2月下旬、植え付け。勢いで買って、植える場所を考えていなかったので(いつものこと)、とりあえず花壇に…。この時点では縦横15 cmくらい。
4月上旬、花壇が混んできたので花壇外に移動。1カ月ほど経つが、少し大きくなった感じ。
とはいえ、ここまではさほど大きくなったというほどではないので、このまま「ミニチュアもみの木」みたいな感じの姿を続けてくれるのかな? と思っていた。
…しかし、それは完全な思い違いであったことを、この後思い知らされる(笑)。
4月からの爆発的な成長
ここからの成長を見てほしい。初めは背後のブロックよりかなり低かった(写真左)状態から…
わずか2週間ちょっとでここまで(写真右)伸びた!
そしてこの大きさを生かし、「花壇の端でそこそこの高さを見せながら背後を守る役目」を期待して、花壇へ移す。
ここは我が家の庭でも最も南側で陽当たりがいいところである。ここまでで花壇内→花壇外→花壇内 と何度も移動しているが、植え替えをしても弱る気配もない。
そこから1ヶ月ちょっとでメキメキ伸びる。左右にも広がる。この時点では右のシロタエギクと左のマーガレットに挟まって少し目立たないが、株自体はだいぶ大きくなってきている。
さらに1カ月ちょっと後、7月下旬。
左右を圧倒してさらに大きくなる。フェンスの外側にもはみ出し始める。
夏の日差しを浴びて、どこまでも成長。フェンスの外側からの写真を撮っておけばよかったが、かなりはみ出して繁茂しており、インパクト大。
※ 2020.11.04追記
フェンスからはこんな感じではみ出してます。
道路からの目隠しになっていい感じ。
10月。茂りすぎて他の植物にかぶさってしまっていたので手前側をバッサリカット。フェンス外に出ていた部分も、台風でやや傷んでいたので切ってしまった。
写真手前のオレンジ色の花はサンパチェンス。強い日差しはそこまで得意ではないので、暑い夏のうちから背後から日陰をつくって守っている形になっている。
1月。冬の少ない日差しを花壇に与えたかったので、また上部をバッサリカット。
適当に刈り込んで一時的に株姿が乱れても、すぐ脇芽が出てきてこんもりとしてくれるので安心感がある。
株元を見てみると…?
植えて1年、株元はこんな感じになっている。
植えたときは「草」という感じだったのに…。
もはやこれはしっかりとした「木」という感じですね。
剪定後の復活の速さ
別の場所に植えた株がだいぶ茂ってきていたので、バッサリと切り戻してみた。
この写真は切ってから5日ほど経過したものだが、既に枝の脇から次々と新しい葉を出してきている。
切り戻してから10日程経つと、すっかりこんな状態になる。
もう切った枝や株元が見えなくなってくる。
切り戻してから1ヶ月も経つと、完全に元気な姿を取り戻す。
このように、かなり切ってもすぐ復活するので、「ちょっと育ちすぎたな…」と感じたら、思いのままにザクザク切って整えてしまっても大丈夫だと思う。
おわりに
間違いで買ってしまったものの、想像以上によく茂って花壇の一角を埋めてくれた。
シルバーリーフの細い葉が繁茂している風景をつくりたければ候補の一つに…。
ポッカリと寂しいスペースがあったら、半年ほどでワサワサといい感じになりますよ。
茂りすぎたな…と思うこともあるが、刈り込んでも平気なので好みの大きさにするのは容易。ザクザク切るたびに、草餅の香りに包まれるのも悪くない(笑)。
陽当たりがいいところに植える場合は注意!かなり成長します。
逆にある程度のスペースを確保して、刈り込まずにそのまま育てたらどんな風になるのか、も見てみたい。
うちの庭では無理だが、誰かやってくれないかな…?
( ↓ こんもりとしたシルバーリーフ「アサギリソウ」の記事はこちら!)