一昨年の夏に購入し、2回目の冬を迎えたデルバールのバラ、ローズ・ポンパドゥール。
シュラブ(半つる性)で、わりとシュート(枝)が長めに伸びるので、フェンスに誘引して小さめのつるバラとして楽しんでいる。
昨年の春には、誘引した枝からたくさんの花が咲き、バラを誘引することの凄さを見せつけてくれた。
春にバラを綺麗に咲かせるには、冬の剪定・誘引・寒肥が大切!
2回目の冬を迎えた現在、再び冬剪定や寒肥を実施するとともに、昨年長く伸びたシュートを新たに追加で誘引してみた。
ローズ・ポンパドゥールの特徴と育て方
過去記事にも書いたので簡単に。
・フランス、デルバールのバラ。
・耐病性が高く、昨年はほぼ無農薬。わが家では地植えにしているが、うどん粉病らしきものは見られない。梅雨や秋の長雨の時期などには、無農薬だとわりと黒星病は出るので、地植えなら多少薬剤散布した方がいいかも。
・花もちがよく、気温にもよるが5~6日くらいは鑑賞に堪える。イングリッシュローズ等と違い、「まだ見ごろかな?」とか思っているうちにパサリと散ることはなく、そのまま朽ちていく感じ。本当に長く放置するとさすがに散るが(笑)。
・花もちがいいのに香りも強いという、素晴らしい特性を持つ。ブドウのような爽やかな香りがあたりに立ち込める。
・強剪定にも耐えるので、鉢植えでも育てやすい。
・シュートがわりと長く伸びるので、小型のつるバラとしても使える。わが家ではフェンスに誘引しています。
過去記事のまとめ
1年目の植え付け、剪定と寒肥、フェンスへの誘引、2年目の春~秋までの成長や開花の様子はこちらからどうぞ。
特に春の満開の様子は必見です!
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晩秋からの様子
11月上旬
過去記事では2年目の秋、9月中旬までの開花の様子まで紹介した。
最後に咲いたのは11月上旬。
購入した昨シーズンは正月まで咲いていたが、あれは8月までお店の温室で育てられていたため、開花の終わりがずれていたのだろうか?
その後もつぼみはついたものの、開花はしなかった。
とはいえ、11月までバラを楽しめたので満足である。
11月下旬~12月上旬
上述の通り、昨シーズンは年を越して正月まで咲いたり、1月中旬でも元気な緑色の葉を見せてくれていたが、今年は11月下旬~12月上旬くらいにはすっかり葉が枯れてきた。
早めの休眠に入ったのであればよいのだが、もしかして秋ごろから広がってきた黒星病で株が弱って、枯れてしまったのではないかと心配になる。
剪定開始!
枯れてしまったのではないことを祈りながら、1月中旬に剪定を開始する。
昨シーズンは緑の葉がだいぶ残っていたので、いったん葉を全部むしり、1週間ほど時間をおいてから剪定を行った。
今年は1カ月以上枯れたような感じが続いていたのと、試しに太めの枝を切ってみたときに切り口から水分が出たりしなかったので、葉を落とすのと剪定を1日でやってしまうことにした。
基本的な手順は、
① 葉を落とす。
② 枯れた枝を切る。
③ ローズ・ポンパドゥールは大輪種なので、鉛筆くらいの太さより細い枝は切る。
④ 前年に誘引したシュート(枝)から出ている側枝は、2節ほど残して切る。
といったところである。
① 葉を落とす
枯れた葉は自然に落ちてしまうかと思ったが、12月から1ヶ月以上残っていたので、簡単に落とす。
②・③ 枯れた枝、および細い枝を切る
ローズポンパドゥールは大輪種なので、鉛筆くらいの太さ以下の枝はカット。枯れた枝は、ほとんどが細く長く伸びた枝の先だったので、細い枝を切るときに自動的にカットすることができた。
誘引する予定のないシュートは、半分ほどの長さで切り戻した。
④ 前年のシュートの側枝を切る
丁寧に育てている人は毎年誘引を外して、新しい枝を誘引し直したりもするのだろうが、ネットで見つけた「主枝はそのまま残し、側枝を2節ほど残してカットして、翌年は側枝に咲かせる」というやり方を試してみることにする。
これで剪定は終了!
剪定前と比べると、だいぶすっきりした!
剪定した枝がこちら。
だいぶたくさん切ったなあ…。
新たな枝の誘引!
昨年、長めのサイドシュートが伸びたので、そのうちの一本を新たに誘引することにする。
既に誘引されていた前年の枝とぶつかってしまうので、こちらは少々高さを下げる。
例によって、誘引にはローズフックを使用している。
麻ひもなどで誘引するのに比べて、片手で誘引できるので初心者向けでありがたい!
( ↓ バラについて詳しくない方のために、バラの枝を誘引する意味について書いた記事はこちら!)
寒肥を与える!
今年の春から元気に育って花を咲かせてもらうため、冬に寒肥を与えておくことが重要!
株の周りをぐるっと掘って肥料を与える方法もあるようだが、面倒なので何か所か穴を掘って肥料を投入するやり方を採用している。
基本的な手順は、
① 株周りのマルチング(バークチップ)をどかす。
② 株周りの土を軽くシャベルでほぐす(中耕)。
③ 深さ30 cmほどの穴を掘り、肥料を入れる。
④ 土を戻して穴を埋め、再びマルチングする。
といったところである。
① 株周りのマルチングをどかす
泥はね防止のため、バークチップで株周りにマルチングしている。
周囲にグランドカバーとして植えているリシマキア・オーレアがたくましく上ってきているので、それらとともに一旦撤去する。
バークチップは再利用しない方がいいのかもしれないが、もったいないので株周りで黒っぽく変色しているもの以外は後で再び使用。変色しているものは、土と一緒にすき込んでしまう。
② 株周りの土をほぐす(中耕)
時間の経過により、土がだいぶ固くなってきているので、軽くシャベルを入れて土をほぐす。これを中耕というらしい。これによって、水や肥料などが浸み込みやすくなるとのこと。
③ 穴を掘り、肥料を入れる
深さ30 cmほどの穴を掘る。
昨年とは違う場所にする方がいいらしいので、そこを避けてなるべく均等に…。
そして規定量の肥料を入れる。
……とはいえ、その「規定量」がよく分からないので、わりと適当である。
この肥料は根に触れても平気だと書いてあるので、多少与えすぎていても大丈夫だろう(笑)。
④ 土を戻して穴を埋め、再びマルチング
穴を埋めて、先ほど撤去したバークチップを再びかぶせる。
劣化等により多少量が減っているので、新しいバークチップも上からかぶせておく。
これで寒肥も終了!
おわりに
昨シーズンに続き、ローズ・ポンパドゥールの2年目の冬剪定・誘引・寒肥を行った。
葉が1月でもだいぶ残っていた昨シーズンと違い、枯れてしまっているのではないかという不安の中での作業となった。
実際に芽吹いて花を咲かせてくれるのかどうかは、春にならないと分からない。
無事に芽が出てくれるといいのだが……。
※ 2021年5月追記
結局、春になっても芽は出ず、そのまま枯れてしまった……。
原因は分からないが、今年はたくさん出た黒星病のためかもしれない。
黒星病ではめったに枯れることはない、とも聞くが、株が弱ってしまったのだろうか。
自分は基本的にはほぼ無農薬なので仕方ない面もあるが、順調に育てたければ、地植えなら多少薬剤散布をした方がいいのかもしれない。
( ↓ ローズ・ポンパドゥールの過去記事はこちら!)
1年目のローズ・ポンパドゥール 植え付け、成長記録
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