昨年グランドカバーとして導入したタイム・ロンギカウリスも1年を経過。
途中、夏の蒸れによって枯れてリベンジしたりといろいろあったが、何とか広がって、一面のピンクのじゅうたんを見せてくれた!
自分は一度枯らしてしまったが、夏の蒸れに気を付ければ頑健な植物で、初心者向き。
タイム・ロンギカウリスの特徴と育て方
1年目、植え付けから広がるまで、そして夏の蒸れで枯らしてからリベンジして再び広がるまでの様子は過去記事参照。
花期
4月〜5月。
背丈
5 cmくらい。地を這うようにどんどん広がり、グランドカバーとして優秀。
花の大きさ・様子
3 cmくらい。クリーピングタイムの中でも花つきがよく、春には葉が見えなくなるほどの花で覆われる。
耐寒性
高い。冬にはやや葉を落として、葉色も褪せてくるが、わが家では何とか常緑を保った。
耐暑性
夏の蒸れにやや弱いので注意!(自分は一度枯らした)
枯れ始めると、下になっている葉が茶色くなってきて、みるみるうちに枯れ込みが広がる。
花が終わったら、梅雨前に一度刈り込むとよい。
水やり
地植えならほとんど不要。昨年は夏の晴天が続いたときに、他の花のついでにときどきやった程度(ホースのシャワーでザーッとかけた程度)。
肥料
刈り込んだ後に緩効性の肥料を与えておくと成長が促されてよいらしい。自分は他の花のついでに発酵油かすをまいたことがあった程度。
踏み圧への強さ
ときどき踏む程度なら多少は耐えるが、非常に強いというほどではないようなので、それほどしょっちゅう踏まない場所の方が無難。
というか、春に花が咲いているときには可哀想で踏めないので、踏まないと通れないところには植えない方がいいかも(笑)。
タイム・ロンギカウリス 開花までの成長記録
昨年4月に植え付けてかなり広がったものの夏の蒸れで1回枯らし、8月にリベンジで植え付けたところから。
徐々に広がったりする様子は過去記事を参照していただくとして…。
植え付け時(8月上旬)
長野の「おぎはら植物園」で購入した苗を5ポット植え付け。
過去記事でも書いたが、ホームセンターや園芸店を探し回っても見つけられなかったので、素直にネットで買った方が早いかも。(自分はちょっと意地になって、千葉から長野まで行ってしまいました(笑)。旅行のついでですが。)
苗の間の枯れ草のようなものは、1回目に枯らした葉である。
復活を夢見て、根っこごと多少残してある(多少復活した)。
9月中旬
1ヶ月ほどでだいぶ目的のエリア(半円形に配置された飛び石の内側)で広がってくる。少し涼しいくらいの方が、元気よく成長するようだ。
10月下旬
すっかり広がって、目的のエリアを覆いつくす。
2月上旬
さすがに冬の寒さで多少葉を落としている。
だが、写真ではかなり茶色く見えるが、実際に庭で見るともう少し緑色を保っているように見える。何とか常緑を保つことができているという感じ。
クリーピングタイムの仲間の中では、かなり耐寒性が高い方らしい。
3月下旬
新しい葉が出てきて、だいぶ元気な緑色を取り戻してきた!
そして待望の蕾が!
4月中旬
ついにわずかだが一部が開花!
4月下旬
一度開花が始まると、順調に咲き進む。
5月上旬
そしてほぼ満開!
エリアを覆いつくすようなピンク色のじゅうたんである。
この時期は庭に出るたびに、写真を撮らずにいられない。
毎日同じような状態なのに、見るたびに感動してシャッターを押してしまうのである(笑)。
普段他の花には興味がなさそうな通りすがりの方も、「その綺麗なピンク色の花は何ですか?」とよく話しかけてくれる。ご近所さんとのコミュニケーションも取れて一石二鳥である。
他の花とのコラボも美しい!
ネモフィラとのコラボ
水色とピンクは相性がいいですね!
ロンギカウリスの花色の魅力は、ただのピンクではなく、うっすらと紫がかっているところだと思う。
ピンクの美しさの中に、どこか神秘的な魅力を秘めた印象である。
ナデシコとのコラボ
こちらは矮性ナデシコの「かほり」とのコラボ。
濃いピンクと薄いピンクというのもなかなかよい。
「コラボ」なんて気軽に書いているが…。
よく考えれば植物にとっては生存のために領域を広げてきた結果、境界線で混ざりあっているのだから、「コラボ」というよりもむしろ「バトル」であろう。
眺めているだけの人間は気楽なものである(笑)。
ついでに…ハナアブとのコラボ
はじめミツバチかな!? とか思ったが、検索してみたところちょっと体の様子が違うようなので、おそらくハナアブの仲間ではないだろうか。
こんなに一面に花が咲いていて、虫たちにとっては極楽以外の何物でもないであろう…(笑)。
駐車場にも植えてみた!
わが家の駐車場は、中心部に「+」の形の溝があり、デフォルトではここに細かな砂利が入れられている。
ここに少し土を入れて、ロンギカウリスを植え込んでみた。
真夏の暑い時期には、周囲のコンクリートの照り返しなどのためか少し弱ってしまっていたが、何とか生き延びて花を咲かせてくれた!
ここに植えたのは、庭で繁茂していたものをいくらか移植したものである。
繁殖のやり方については次の項目を参照していただきたい。
ロンギカウリスの繁殖方法
挿し芽でも増えるが…?
挿し芽でも増える。
やり方としては切った枝を土に挿しておくだけ。
自分は、割り箸や串で小さな穴を空け、切った枝を挿して周りの土を固め、たっぷりと水やりをした。切り口に発根促進剤のルートンなどを塗っておいてもいいだろう。せっかちな方はこのやり方が一番手っ取り早い。
だが、何度か試したところ、多少は根付いたものもあったが定着率はそれほど高くなかった。それよりも……
「根っこごと」の方が確実!
長く伸びた茎が土に触れていると次第に発根する。
そしてある程度根が伸びたものを元の株から切り離し、根っこごと(土ごとでもいいと思う)別の場所に移した方が定着率が高い。
というか、その方法で失敗したことがない。確実に増やしたければ、その方が成功しやすいだろう。ただし、発根を待つ分、やや時間はかかる。
移植した後はたっぷり水やりをしておけば完了である。
こちらでも増えています!
反対側の庭でも繁殖中。
こちらは昨年夏に1株だけは植えたものの、後は上記の繁殖法で少しずつ広げていったものである。
早く広がってほしかったので、昨年の秋ごろから上記のやり方でガンガン移植した。
正直言って、想定した以上に広がってしまっている(笑)。
秋~冬に「あまり元気がないな…ちゃんと広がってくれるのかな?」とか疑っている人……春になると「もうこのくらいにしておいてくれい…」という感じで謝ることになります(笑)。嬉しい悲鳴だけど。
おわりに
春にピンクのじゅうたんをつくってくれるタイム・ロンギカウリス。
グランドカバーの中でも最も気に入っている植物である。
夏の蒸れに注意する必要があるので、そこだけは気をつける必要があるが、それ以外は基本的に頑健で、よく広がってくれるのでおススメである。
これから毎年、一面にピンクの花が覆われる様子が見られるのが楽しみである。
( ↓ タイム・ロンギカウリスのリンクです。ホームセンターや普通の園芸店ではなかなか見つからないと思います。)
( ↓ 1年目の様子の詳細はこちら)
( ↓ この後、さらに豪華になった3年目の様子はこちら!)
( ↓ グランドカバーのまとめ記事はこちら!芝生などとの比較についても書いています!)