グランドカバーを調べているとき、頑健さや踏圧への強さなどを少し横に置くと、最も魅力的に感じたのがタイムの仲間の「ロンギカウリス」という種類であった。
地域によるが、冬もそこそこ常緑を保ってくれるようだし、何より春に一面に咲くピンク色の花が実に美しい。こんなグランドカバーを植えていれば、ご近所さんの間で評判になることうけあいである(笑)。夏場の蒸れにやや弱いところを除けば、旺盛に繁茂してくれて初心者向き。
ところが、ホームセンター等では意外とポット苗が売っていない。
それらしきものがあっても、「タイム」とか「クリーピングタイム」などとしか書かれておらず、「ロンギカウリス」と明記してあるものは見つからなかった。
素人で葉を見るだけでは区別できないので、ラベルで保証してほしいのである(笑)。
他のタイムはハーブコーナーとかにたくさんあるのに。タイムと言っても観賞用途が主であまり食用には使われないからだろうか。
素直にネットで買った方が早いかも…。
初めの植え付け
どうにかマット状になってるものを売っている場所を見つけ、購入。
グランドカバー箇所の全面をロンギカウリスにしても綺麗そうだが、踏圧にはそれほど強くないようなので、あまり立ち入らない飛び石の内側に植え付けることにする。
ハボタンの手前2か所、小さなネギのような葉は、アガパンサスである。
これもネットでロンギカウリスの間にアガパンサスが植えられているのを見て、真似したものである。
植え付け後は順調に生育し、4月後半には蕾らしきものが見えた。
春、早速開花
それから開花し、株のほとんどがピンク色の花で覆われる。今年はまだ広がっていないのでまばらだが、来年の今頃は一面にこの花が咲くと夢想。
花の終り、そしてエリア拡大
花は早めに花がらを摘んだ方がランナーを伸ばしてよく広がるとのことだったので、花が一段落した5月中旬に花がら摘みをする。その後どんどん範囲を広げ続け、6月末にはすっかり予定のエリア(+α)を覆い尽くしてしまう。
異変、挫折
このまま順調に行くかと思われたが、7月の後半に異変が起こる。
表に見えている緑色の葉の下になっている葉が、褐色に変色しているのである。
下の写真でも、一部が変色しているのがわかる(写真左、赤丸の部分)。
変色が早かったのは、飛び石の間で、雨が降ると水が溜まりやすい部分である。
この異変に気づいてからわずか10日程度で一気に枯れ進み、すっかり枯れた感じになってしまう(写真右)。
ネットでも「夏は蒸れて枯れたりするので、梅雨前に刈り込んで風通しをよくするといい」と書いてあったのだが、グランドカバーとして広がるのを優先して成長するがままにしていたのが裏目に出たか…?
葉は枯れていても根は生きていて、また復活する、という可能性もあったが、様子を見る限りポロポロと枯れ枝が取れる感じなので諦めたほうがいいのかも。
とにかく枯れこみが進む速さにただ驚き、せっかく見つけてきた(&広がってきた)ロンギカウリスが枯れていくのを見てがっかりした。おそらく、ガーデニングを始めて最初の挫折であったと思う。
(長くなりそうなので一旦記事を切ります。リベンジで追加の植え付け、そして無事に冬まで広がった様子の続きの記事はこちら)