バラを育て始めて以来、そばに植える植物として、この「クレマチス」はずっと気になっていた。
バラにはない(少ない)青系や紫系の花色が、バラとの相乗効果を引き出し、美しい風景をつくるので、いずれは手を出そうと思い「趣味の園芸」での紹介やネット上の記事などを頻繁にチェックしていた。
ただ、普通の宿根草に比べるとやや高価(2000円くらい)なのと、バラに勝るとも劣らない品種の多さや系統の複雑さに物怖じし、手を出しかねていた。
しかしながら先日訪れた京成バラ園で、一番魅かれていたクレマチス「流星」に出会い、これはもう運命だと思い(こればっかり(笑))、購入に至ったのである。
春の開花を楽しみに、まずは見よう見まねで植え付けてみることにする。
クレマチスの特徴と育て方
つる植物の女王とも呼ばれ、その花色や花形の豊富さ、可憐さから愛好家も多い。
花言葉は「精神の美しさ」「旅人の喜び」など。
「旧枝咲き」「新旧枝咲き」「新枝咲き」の区分
大きく分けて、「旧枝咲き」「新旧枝咲き」「新枝咲き」の3種類がある。
それぞれ、
・旧枝咲き … 前年に伸びた枝(つる)から芽が出て開花する
・新旧枝咲き … 前年の枝と、今年新しく伸びた枝に開花する
・新枝咲き … 前年の枝には開花せず、今年新しく伸びた枝に開花する
という特徴がある。
これだけ見ると、
「前年に充分に広がって伸びた枝に開花する旧枝咲きや、前年と今年の枝両方に咲く新旧枝咲きの方がお得なのでは!?」
と思ってしまうが、実はその分、
「秋冬の剪定時にどの枝をどのくらい残すか」
などで迷ってしまったり、
「前年の枝を折らないように丁寧に誘引し直す」
などで技術が必要になったりするので、初心者には新枝咲きが最も推奨されている。
新枝咲きなら、前年の枝はすべて地際で刈り取って捨ててしまい、新しく出てくる枝から次々と開花するので簡単なのである。
というわけで、(自分もそうだが)初心者は「新枝咲き」と表記がある品種を選ぶのがおすすめである。
それぞれの分類の中にも、一季咲きや四季咲きのもの、「インテグリフォリア系」「フロリダ系」などの系統がいろいろあって、好みの品種を探すのも楽しい。
花期
4月~10月くらい。一季咲きや四季咲きのものなどいろいろあり、品種によって花の時期や長さが違う。四季咲きのものだと春の開花後に剪定すると、しばらくしてまた花が楽しめる。
大きさ
木立性でコンパクトにまとまるものもあるが、多くは1m以上につるが長く伸びるので誘引が必要。
水やり
地植えならほぼ不要。鉢植えなら土が乾いたらたっぷりと。
肥料
特に四季咲きは開花が続くので、肥料が必要。3月~5月くらいの春先、芽が出てくる頃にマグァンプなどを与えるほか、適宜、液肥をやるといい。
耐寒性・耐暑性
一部の品種を除き、耐寒性は高い。
夏の直射日光による乾燥にやや弱いので、地植えでも真夏で晴れが続いた場合は水やりするといいほか、株元をマルチングして高温・乾燥を防ぐとよい。
繁殖力
繁殖力が強く、順調に育つと年々増えていく。一度庭植えすると移植は難しい。挿し木が可能なので、別の場所に植えたいときは挿し木で増やして植える。
※ ちなみに購入したクレマチスはこちらの「流星」(四季咲き、インテグリフォリア系)。自分のはまだ咲いていないので、詳しく知りたい方はこちらの商品リンクからどうぞ。シルバーにも見えるような花びらが美しい品種です。
クレマチスの植え付け方(地植え・冬)
植え付け手順のまとめ
※注 基本的な植えつけ方は本やネットで調べたものの、面倒なのでところどころ省略したりして自己流です。
① 植える場所に、植え穴(縦・横・深さ30~40 cmくらい)を掘る。
② 少し培養土(普通の草花用培養土でよい)を入れ、肥料(マグァンプ)を入れる。スコップで少し穴底を耕して培養土と混ぜる。
③ 鉢から出す。クレマチスは根を傷つけない方がいいので、根鉢は崩さずにそのまま植える。
④ 株立ちを促すため、深植えにする。目安は一つ目か二つ目の節が埋まるくらい。
⑤ 土を戻し、周囲と同じ高さにする。
⑥ たっぷりと水やりをする。
⑦ 水が引いたら、株元をマルチングする。
マルチングに用いたのは、バラにも使ったこちらのマルチングチップ。
「バラ専用」と書いてあるが、クレマチスに使って害を及ぼすこともないだろう(笑)。
植え付け手順(画像付き)
植え付け手順を画像付きで見ていく。
① 植える場所に、植え穴(縦・横・深さ30~40 cmくらい)を掘る。
② 少し培養土を入れ、肥料(マグァンプ)を入れる。スコップで少し穴底を耕して培養土と混ぜる。
③ 鉢から出す。クレマチスは根を傷つけない方がいいので、根鉢は崩さずにそのまま植える。
④ 株立ちを促すため、深植えにする。目安は一つ目か二つ目の節が埋まるくらい。
⑤ 土を戻し、周囲と同じ高さにする。
⑥ たっぷりと水やりをする。
⑦ 水が引いたら、株元をマルチングする。
これで植え付け完了!
※ ついでに、ラベルの画像を貼っておきます。
裏面には植え方や育て方・選定のやり方なども書いてあって親切。ご参考までに。
おわりに
バラに続き、とうとう手を出してしまったクレマチス。
多くの品種がある中から、かなり熟慮してこの「流星」を選び、そして植え付けた。
クレマチスの植え付けは初めてだったが、このまま順調に育ち、春にはラベルのような美しい花を見せてくれること、そしてバラとの共演を期待している!
( ↓ 1年目の春、開花しました!)
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