今年の初め、ついに手を出したクレマチス「流星」。
植え付けから5ヶ月、無事に成長して、ようやく花を咲かせてくれた!
初めてなので誘引などの勝手もわからずに何となく育てているだけであるが、バラを追いかけるように開花し、可憐な花を見せてくれている。
新枝咲きなら冬の管理も楽で、毎年新しい枝に花を咲かせてくれる、ガーデニング初心者向けの宿根草・多年草である。
クレマチス・流星の特徴と育て方
色や形など様々な品種があるクレマチスのうち、「インテグリフォリア系」「新枝咲き」「半つる性」の四季咲き中輪品種。
淡い藤色、光の当たり方によってはややシルバーにも見える、わりと珍しい花姿を見せてくれる。
株が充実するまでには3~4年かかるようだが、1年目の今年も長く伸びたつるにいくつもの花を咲かせてくれた。
( ↓ クレマチスの「新枝咲き」「旧枝咲き」「新旧枝咲き」などの区分については過去記事参照。初心者は新枝咲きがおすすめ!)
クレマチスは「つる植物の女王」とも呼ばれ、豊富な色や花形の品種があり、愛好家も多い。
花期
5月~10月くらい。
春の花後に剪定することで、また初夏に2番花を咲かせ、さらにうまくいけば初秋・晩秋にも楽しめる四季咲き。
品種によっては4月くらいから咲くものもあるが、この「流星」は比較的遅咲きで、今年の初開花は5月中旬だった。
クレマチスには四季咲き品種のほか、一季咲きのものもあるので購入時に要確認。
大きさ
1年目の春はつるの長さ2mくらい。
徐々に株が充実して花数が増えるらしい。
長さ50 cmを超えたくらいから自立できなくなってくるので、支柱を立てて誘引する。
花の大きさは10 cmくらい。
水やり
地植えならほぼ不要。夏の乾燥する時期には多少水やりをした方がいいらしい。
鉢植えならば土が乾いたらたっぷりと。
肥料
植え付け時にマグァンプ。花期が長いので、開花期には2ヶ月に1回くらい緩効性の肥料をやると花が多くなる。
耐寒性・耐暑性
新枝咲き品種は冬には地上部がなくなるので、耐寒性は高い。
夏場は乾燥にやや弱いので、晴れの日が続いたら水やりをするといいとのこと。
植え付け、成長記録
詳しい植え付け手順は下の過去記事参照。
クレマチスは深植えにすることで株立ちが促され、花数が増えるらしい。
1月上旬
苗を購入して植え付け。
初めからひょろっと伸びていた前年度の枝を切るべきなのかわからず、ひとまずそのままにする。
3月上旬
植え付け後、全く姿が変わらないまま2ヶ月ほどが経過したが、3月上旬にはとうとう新しい枝・葉が出てきた!
地上部の1節目から元気に伸びている。
てっきり、初めから地上部にあった枝は枯れて地際から新しい芽が出てくるものだと思っていたが、ここから伸びてきて少し意外。
もしかすると、さっさと地上部をカットしておけば地際から株立ちで芽が出てきたのかもしれないが……。まあ初めてなので何事も経験である。
3月中旬
いったん伸び始めてからは、まさに驚くほど「ニョキニョキ」と枝が伸び、上の写真からわずか10日程でこんなに長くなった。
自立できない感じになってきたので、ひとまず手元にあった行灯支柱を立てておく。
まだグルグルと誘引するほどでもないので、とりあえず支柱の内側に立てかけてあるだけという感じにしてある。
4月上旬
上の写真からわずか2週間ほどで、こんなに伸びた!
隣に植えているバラ・オリビアローズオースチンにとりあえず軽くからませておく。
4月下旬
だいぶだらしなく長く伸びてきていたので、遅まきながら支柱にグルグルと絡ませて何となく誘引。
誘引の際、枝の外側の茶色く硬い皮の部分が裂けて、内側の緑色の茎が見えた状態になった。
枝が折れたようにも見えるので、誘引しながら「マズい!」と思ったが、調べてみると特に問題ないらしい。
そんなことをしているうちに、ついに枝のあちこちにつぼみが見え始める!
5月上旬
つぼみがだんだん膨らんできた!
植え付けから5ヶ月ほど。「とうとうこの日が来たか……」という感じで感無量。
5月中旬
ついに初開花!
ようやくこの可憐な花に出会えた!
ひとつ咲き始めると、他のつぼみも次々に開花する。
タイミング的には、隣に植えているバラ・オリビアローズオースチンがやや早咲きなので、ぎりぎりコラボできるか、というくらい。
写真だとすぐ隣にはバラは咲いていないが、株の他の部分ではまだ春の最後の開花が続いているような時期。
6月上旬
早くも咲き始めてきたオリビアローズオースチンの2番花とのコラボ。
ちょうどバラの1番花の終わりごろからクレマチスが咲き始め、バラの2番花の開花へとリレーする感じ。
その後、花が一段落してきたので、剪定。
花後できるだけすぐに、全体の半分くらいの長さで切り戻しておくと、2番花が咲きやすいらしい。
写真だと半分どころではない短さでカットしているように見えるが、株元は行灯支柱に巻きつけて誘引してあるので、このくらいの長さで全体の半分くらいである。
おわりに
とうとう手を出したクレマチス・流星。
株立ちで咲くことを予想したが、実際には長く伸びた枝に咲かせる形になった。
もしかするとさっさと地上部をカットしておけば株立ちになったのかもしれないが、それでも比較的株の低い位置までいくつもの花を咲かせて満足であった。
誘引などの手間は多少かかるが、新枝咲きなら冬の管理も楽だし、初心者にもおすすめである。
春の剪定を終え、また初夏に花を咲かせてくれるのを楽しみにしている。
( ↓ 植え付けの詳しい手順や、新枝咲きなどの区分についてはこちらの過去記事をどうぞ!)
( ↓ 「青い花」のまとめはこちら!)