昨年の秋に鉢苗を地植えにしたコルデスのバラ、ティップントップ。
「花が咲くのは翌春までおあずけかな……」と思っていたが、伸びてきた枝から大輪の花を咲かせてくれた!
秋に植えたばかりのバラだが、予想外にさっそく花を見せてくれて実に嬉しいプレゼントであった。
さらに、春の満開を夢見て多少の剪定および寒肥を施した記録を残しておく。
ティップントップの特徴と育て方
・ドイツの歴史あるバラのメーカー、コルデスの2015年作出の、まだ新しいバラ。
・ややオレンジ色がかった黄色い花(クリームイエロー)を咲かせる。
・最大の特徴は耐病性の高さだろう(バラの家の評価ではType0)。黒星病、うどんこ病に極めて強く、地植えでもほぼ無農薬で育てられる。
・香りは中香で、フルーツのような香り。
・四季咲きのハイブリッドティーで、比較的直立して枝を伸ばす。誘引して小さめのつるバラのようにも使えそう。
( ↓ 鉢苗(開花苗)を植え付けたときの様子はこちらの記事で!)
植え付け後、秋~冬の開花記録
10月下旬
植え付けから一週間後の姿。
だいぶ葉は茂っているものの、ここから咲いてくれるとは思っていなかった。
11月上旬
植え付けから2週間ほど経ち、枝先につぼみが膨らんできているのを発見!
11月下旬
つぼみはできたものの、だいぶ寒くなってきているのでなかなか膨らまない。
上の写真から20日ほど経って、やっと開きそうになってきた!
12月上旬
さらに1週間後、ようやく開花!
既に12月に入っている。
さすがに気温が低いと、開花もだいぶゆっくりである。
開き始めたときはオレンジ色が強かったが、しばらくするとオレンジ色は薄らいで、徐々に黄色みが強くなってくる。
12月中旬
晩秋~冬の花は開花が遅いが、その代わり一度開いた花の花もちがよい。
初めに咲いた花は、開花から2週間以上咲き続けて、ようやく散った。
そしてその間に、左側にまた一輪咲いている!
12月下旬
やはりこの花も2週間ほど咲き続けたので、12月はこの2輪でリレーした感じになった。
計算外に12月にバラを楽しめて満足!
剪定・寒肥!
秋に植えた鉢苗(開花苗)の剪定
秋~冬に大苗(葉の無い枝だけの状態)を植え付けた場合にはおそらく剪定の必要はないだろうが、今回は秋の鉢苗(開花苗)の植え付けである。
これを剪定すべきかどうか、という情報がなかなか見つからなかったのだが、どうやら細い枝の整理くらいはした方がいいらしいので、簡単に剪定を行う。
まずは剪定の1週間前、休眠を促すために葉をむしる。
秋に植えたばかりだからか、まだかなりしっかりと葉が付いているので気が引けるが……。
葉をむしって1週間後、だいぶ枝が赤みがかってきた。
休眠してくれたかな?
このバラは大輪種なので、鉛筆くらいの太さよりも細い枝は落とす。
あと、枯れた枝や内側を向いて込み合ったりしている枝も落として整理する。
樹形が悪くなりそうに枝分かれしている部分も切ったりしていたら、何だか思ったよりも強めに剪定してしまった(笑)。
上の右側の写真だとほとんど株が見えないので、もう少し近くからの写真はこちら。
秋に植えたばかりなので、もう少し浅めの剪定でもいいのかもしれなかったのだが、「ああでもない、こうでもない」と切っているうちに、だんだん小さくなってしまった。
まあ昨年、ビブレバカンスの大苗を植えた時の状態がこんな感じだったので、ここからでも春には元気に咲いてくれるだろう。
寒肥
秋の植え付け時に、すでにある程度の元肥を与えている。
その後2輪だけが咲き、あとは多少根が張った程度だと思うので、改めて穴を掘ったりして寒肥をしっかり与える必要はないと判断。
土の表面にいくらか追肥を与える程度にする。
まずは株元のバークチップをどけて、中耕(株周りを軽く耕す)。
秋に植えたばかりでも、そこそこ表面は固くなっているものだなあ……。
そして株周りに肥料を規定量まき、軽く土と混ぜる。
最後に埋め戻し、バークチップも敷き直して終了!
おわりに
秋に鉢苗(開花苗)を植えたばかりのコルデスのバラ「ティップントップ」。
予想外に晩秋~冬に花を楽しませてくれてありがたかった。
剪定・寒肥を終え、これから春に元気に開花するのを楽しみにしている。
( ↓ 鉢苗(開花苗)の植え付け手順の記事はこちら!)