ズボラな週末ガーデニング

多年草、宿根草を中心に、少し一年草とバラ。主に初心者向けのガーデニング情報!

バラのような花がお手軽に! ラナンキュラス・早春のジュエリー


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ラナンキュラス……この花に出会ったのは昨年の春ごろだったか。

園芸店で冬~早春に咲くバラのような花を見かけて、かなり心が魅かれたのを覚えている。

ただ少し調べると、球根植物ではあるものの毎年咲かせるには、花後に球根を掘り上げて保管し、また秋に植える……などの手間が必要なようで、そんなことを考えているうちに買い損ねてしまった。

その後、植えっぱなしOKのラナンキュラス・ラックスがあることや、もともとわりと苗が安いので春だけ楽しむ一年草として植えたりすることも多いとわかり、今シーズンは試しに植えてみよう、と考えていた。

そんな中、園芸店でこの「早春のジュエリー」という品種が綺麗な花を咲かせているのを見て一目惚れし、購入に至ったのである。

複数年咲かせようとすれば多少手間がかかるが、春に花を楽しんで後は野となれ山となれ、という方向性であれば、お手軽にバラのような美しい花姿を楽しむことができ、ガーデニング初心者向けの植物である。

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ラナンキュラス「早春のジュエリー」が満開!

 

 

ラナンキュラス・早春のジュエリーの特徴と育て方

冬の終わりから春に、バラのような花を咲かせてくれる球根植物。

夏には休眠して地上部がなくなる。過湿に弱いので、翌年も咲かせたければ球根を掘り上げて、また秋に植えるといいらしい。

が、花姿の豪華さに対して苗がわりと安いので、一年草と割り切って冬から春に楽しんだ方が気楽かも?

植えっぱなしOKのラナンキュラスには「ラックス」という品種もあるが、本記事の品種は普通のラナンキュラス

花言葉は色によって違い、本品種のように黄色いものは「優しい心遣い」

 

花期

2月~4月くらい。

ただ、苗の購入時には温室等で開花が早められていた可能性も高いので、普通に秋などに球根を植えたら、3月~5月くらいに咲くのかもしれない。

大きさ

高さ30 cmくらい、幅20 cmくらい。

コンパクトな株から、たくさんの豪華な花を咲かせる。

水やり

地植えならほぼ不要。だが、植え付け後しばらくは、水切れらしく葉がヘタっとなったので、何度か水やりをした。

鉢植えなら土が乾いたら水やりをする。水やりの際には花に水がかからないように。

肥料

植え付け時にマグァンプ。あとは特に何もせず。

耐寒性・耐暑性

耐寒性は高い。特に何もしなくても、冬から春に花が続いた。

春に花が終わると地上部がなくなる。過湿に弱いので、また翌年に咲かせたければ球根を掘り上げて保管し、秋にまた植え付ける。

 

植え付け、成長記録

2月下旬

苗を購入して植え付け。

「過湿に弱く、水はけのいい土を好む」と様々なところに書いてあったので、以前キキョウを植えたときに試みたやり方(趣味の園芸で放送していた)で植え付けてみる。

基本的な手順としては、

① 植え穴を掘り、底の方に赤玉土の大粒(売ってなかったのでここでは中粒で代用)をいくらか入れる。

② 少し培養土を入れ、たっぷり水やりをしておく。

③ その上の穴に苗を植えて、またたっぷりと水やりをする。

といったところである。

水はけをよくする植え方 ①穴を掘る
水はけをよくする植え方 ②赤玉土を入れる
水はけをよくする植え方 (左)穴を掘る (右)赤玉土を入れる

※ 「趣味の園芸」では、キキョウを植え付けるときのやり方として紹介されていたので、これが他の植物でも通用するかどうかは完全に自己流です。自己責任でどうぞ。

 

ラナンキュラス「早春のジュエリー」植え付け 2月21日

ラナンキュラス「早春のジュエリー」植え付け 2月21日


植え付け時、既に開きかけのつぼみが1つ、他にもうしばらくすると咲きそうなつぼみも2つ見えている。

 

そして植え付けから数日後、さっそく開花してくる。

まだまだ寒くバラの開花などは遠い時期に、このようにバラのような花姿を見られて嬉しくなる!

ラナンキュラス「早春のジュエリー」 2月23日

ラナンキュラス「早春のジュエリー」 2月23日

 

3月中旬

せいぜい1週間程度で散ってしまうバラの花と違い、ラナンキュラスの花もちはかなり良い(特に寒い時期)。

一度咲いたら、3週間くらいは咲き続けてくれるイメージ。

ラナンキュラス「早春のジュエリー」 3月14日

ラナンキュラス「早春のジュエリー」 3月14日

上の写真は、初めに咲き始めた花(左の花)が、さすがに終わりを迎えている状態。

そして初めの花が終わる頃には、他のつぼみが咲き始めてくれる。

 

花が終わったら、その下の葉の出ているところまで、茎ごと花がら摘みをしておく。

ラナンキュラス「早春のジュエリー」 花がら摘み

ラナンキュラス「早春のジュエリー」 花がら摘み

 

3月下旬

複数のつぼみが同時に咲き出した!

この季節にバラのような花が拝めて嬉しい気持ちでいっぱいである。

ラナンキュラス「早春のジュエリー」 3月22日

ラナンキュラス「早春のジュエリー」 3月22日



4月上旬

どんどん咲き進み、満開!

おそらくこの時期が、最もたくさん同時に咲いていたと思う。

ラナンキュラス「早春のジュエリー」 4月4日

ラナンキュラス「早春のジュエリー」 4月4日


上にも書いた通り、一度咲いた花の花もちがいいので、後から咲いてくる花も加わって、どんどん花数が増える感じ。

 

4月下旬

4月上旬の最盛期を過ぎると、わりと急に新しいつぼみが上がってこなくなる。

花もちも徐々に悪くなってくるというか、少し強い雨が降った後にはかなり花びらが落ちてしまったりするようになる。

ラナンキュラス「早春のジュエリー」 4月18日

ラナンキュラス「早春のジュエリー」 4月18日


 

ただ、2月中旬の購入時から、2ヶ月以上楽しませてくれたので満足である。

この品種は「ラックス」と違い、植えっぱなしOKとうたわれているわけではないが、暖地でなければ植えっぱなしでも夏を越して翌年も咲いたりすることがあるらしい。

試しにこのまま植えっぱなしにして、芽吹くことがないかどうか実験してみようと思う。

この場所は家の東側で、一応半日陰なので、南側の日当たりのいい庭などに比べれば夏の暑さも多少は和らいでいるだろうし……。

(※ 翌年追記……結局芽は出ませんでした(笑))

 

おわりに

昨年から気になっていて、とうとう購入したラナンキュラス「早春のジュエリー」。

冬~春の花が少ない時期に、バラのような豪華な花で庭を賑わしてくれた。

その可憐な花姿のわりには、わりと苗が安価で購入できるので、一年草と割り切って地植えして楽しむのもおすすめである。

上にも書いた通り、実験的にこのまま植えっぱなしにしてみる予定なので、もしかするとまた来年にも花を楽しめるかもしれない。

こうやっていろいろ試してみるのもガーデニングの醍醐味である。

 

( ↓ 植えっぱなしOKのラナンキュラス・ラックスの記事はこちら!)