ガーデニングを始めて1〜2年目はわりと普通のパンジーを植えていたが、ガーデニングブログなどを読みあさるうちに、様々な変わり種のパンジーがあることを知った。
この「ドラキュラ」もその一つ。
もはや「これは果たしてパンジーなのか!?」と思ってしまうレベルの、斬新な色や花びらの形に魅了され、いつか育ててみたいと願っていた。
そしてふと訪れた園芸店で売られているのを見つけ、これはもう運命だと思い(こればっかり(笑))、購入に至ったのである。
基本的にはパンジーなので、育てる分には非常に簡単でガーデニング初心者向けの一年草である。
パンジー「ドラキュラ」の特徴と育て方
サトウ園芸さん作出の、独特の花色や花びらの形を持ったブランド苗のパンジー。
「これでもか!」とばかりに波打つ花びらや、パンジーとは思えないような暗めの渋い色に、鮮やかな黄色の縁取りが入っていたりする。
※ 品種によって異なる。黄色と黒の普通のパンジーのような色合いで、多数のフリルが入っているようなものもある。
フリルが強めに入ると、ほとんど「球状」といってもいいような花姿になる。
かなり「レア」らしく、普通のホームセンターなどにはあまり売られているのを見かけない。
ちょっとおしゃれな苗が揃っているような園芸店で見かけたら即買いをおすすめする(普通のパンジーに比べると結構高いけど(1株1000円くらい))。
パンジーの花言葉は色によって違うらしく、全般的には「もの思い」など。
この品種は強いて言えば紫色なので、「思慮深い」とかになるかな?
花期
11月~5月くらい。寒い時期にも小さめながら花は続き、暖かくなると花数も増え、株も大きくなる。
大きさ
春になると、縦横20 cmくらいになる。
水やり
地植えならほぼ不要。鉢植えなら、土が乾いたらたっぷりと。
肥料
植え付け時にマグァンプ。あとは週に1度くらい液肥を与えると花つきが良くなる模様(自分はそんなに頻繁には液肥をやっていないが、それでもそれなりに開花する)。
耐寒性・耐暑性
基本的にはパンジーなので耐寒性は高い。当然だが耐暑性は高くないので初夏頃まで楽しむ一年草。
植え付け、成長記録
昨年(2020)12月下旬
年末に園芸店を訪れたところ、不意にこの「ドラキュラ」が多数並べられているのを見つけた!
どこかのブログで見かけて以来、「そのうち育ててみたいな……」と思っていたので、即購入を決意。
ただ、同じ品種でも色や模様が株によって大きく異なるため、しばらく花苗の棚の前で立ち尽くし、「こっちにしようかあっちにしようか……」と悩みまくった。
最終的に、この濃い紫に黄色の縁取りが美しかった株を選んで購入、持ち帰る。
帰宅して早速植え付け。
(ラベルの写真にあるように、色や模様が本当に多彩なのです)
初めから咲いていた1輪が、既に芸術的で魅了される!
今年(2021)1月下旬
少し花数が増えてきた!
……が、初めについていた花と違い、花びらの周りの黄色い縁取りがほとんど見えないような……?
フリルはしっかりあるものの、ほとんど紫一色である。
気温や環境などで模様に変化があるのかもしれない。
2月中旬
花びらの周りに、縁取りの模様が見られるようになってきた!
しかし、やはり購入時とは違い、縁取りの色があまり黄色くなく、ほとんど白に見える。これはこれで綺麗なのだが。
3月上旬
徐々に周りの縁取りの模様が、はっきりと黄色に見えるようになってきた!
初めに選んだ時の花とそっくりになってきてホッとする。
少しヒヤヒヤしたものの、結果としてはいろいろな色や模様が楽しめて得したともいえる(笑)。
3月下旬
だいぶ暖かくなってきて、株も成長、そして花数もかなり増えてきた!
期待したような株姿に近づいてきたようだ。
波打つ花びらと、コントラストが効いた色合いにうっとりする!
4月上旬
すっかり花数も増えてきて、たくさんのフリルがひしめく様子が美しすぎる!
3月に比べると、縁取りの黄色がまたやや薄くなってきたかな?
このくらいの時期になると変化に慣れてくる。
やはり環境によってフリルの強さや色合いに変化があるようだ。
5月上旬
まだまだ頑張っている!
この時期はいつも、冬~春のパンジー・ビオラから夏~秋のペチュニア・ニチニチソウなどへの植え替え時期で悩むが、この品種は特に思い入れも深かっただけに、「どこで切り替えようか……」と逡巡から抜け出せない(笑)。
5月下旬
さすがに株姿が乱れてきた。
冬の植え付けから、ずいぶん長い間楽しませてくれたことになる。
期待した通り、素敵なパンジーであった!
花のアップ
最後に花のアップを。
見てください、この見事な色合いと形を!
もはや芸術品である。
おわりに
園芸店で不意に出会い、即購入したフリル咲きパンジー「ドラキュラ」。
途中、初めに期待した花と異なる姿に慌てたりしたのも、心が翻弄されるようで楽しかった。
サトウ園芸さんは他にも「ローブ・ドゥ・アントワネット」「エッグタルト」などの魅力的な品種を世に送り出されているようなので、また次の冬にはそれらもぜひ購入してみたい。
( ↓ 昨年の夏に育てたニチニチソウ「初恋」もサトウ園芸さん作出の品種でした!)
( ↓ 初心者でも育てやすい、一年草のまとめ記事はこちら!)