このブログでも何度も書いているが、自分は縦に穂状に咲く花が大好きである。
このルピナスも、かなり太めで豪華な穂状の花を咲かせてくれる植物の1つ。
「逆さ藤」の異名の通り、ちょうど藤の花を逆さにしたように空に向かって咲く。
昨年までは園芸店で見かけても何となく手を出していなかったが、今年は意を決して(というほど大袈裟なものでもないが)植えつけてみた!
一度根付いたらほとんど手間もかからず、冬~春まで花を楽しませてくれる、ガーデニング初心者向けの一年草である。
ルピナスの特徴と育て方
一般に太さ10 cmくらい、高さ50 cmくらいで、上が尖った穂状の花を咲かせる。
ちょうど藤の花を逆さにしたような花姿から「逆さ藤」「昇り藤」などとも呼ばれている。
一般的な品種のほか、それほど大きくならない矮性品種なども多数。
紫、ピンク、黄色など、色とりどりの品種があり、何色を選ぶか迷うのも楽しい。
本来は多年草だが、夏の暑さに弱いため、寒冷地以外では夏越しはできず一年草扱い。
花言葉は「いつも幸せ」「想像力」など。
花期
一般的なルピナスは4月~6月くらい。
この「天までとどけ」は早咲きの品種のようで、苗で購入した2月から、5月くらいまで咲いていた。
大きさ
この品種は花穂も含めて50 cmくらい。一般的に出回っている品種はだいたい同じくらいの模様。
品種によっては、1mを超えるものもあるようだ。
水やり
地植えならほぼ不要。鉢植えなら土が乾いたらたっぷりと。
肥料
植え付け時にマグァンプ。あとは他の花のついでに液肥をやったり発酵油かすをまいたことがあった程度。
耐寒性・耐暑性
耐寒性はそこそこ高い。2月に苗を購入して地植えしたが、特に問題なく春を迎えた。
耐暑性は高くないので、初夏頃まで楽しむ一年草。寒冷地では夏越しできたりもするようだが。
植え付け、成長記録
2月中旬
苗を購入して植え付け。
既に今にも咲きそうなつぼみがついている。
昨シーズンからルピナスを見かけては気になっていたが、園芸店で見かけて、思い切って購入することにした。
ラベルには何色の品種か書かれていないので、わずかに色づいたつぼみとにらめっこしながら選んだ(笑)。
紫・白の品種と、赤・黄色の品種をチョイス。
2月下旬
初めからついていたつぼみが、早速開花し始める。
根付くのに時間がかかるのか、ときどき水切れのようにしおれたりしたので、植え付けから1週間くらいは様子を見て水やりをしていた(根付いた後は水やり不要)。
そのまま花穂が大きくなるかな……? と眺めていたが、紫色の株の方はなんだか元気がなくなってきたのでカットした。
(下に新しいつぼみも見えてきていたので……)
3月上旬
赤い方の株も、初めからついていたつぼみが枯れ始めてきたのでカット。
こちらも下から新しいつぼみが見えてきている。
3月下旬
新しいつぼみが開花してきて、花穂の数が増えてきた!
日々眺めていて、様子が変わってくるのが楽しい。
4月中旬
すっかり花穂も増えてきて、賑やかになってきた!
紫の株の方が、早めに最盛期を迎えている感じ。
赤い株の方も、数は少なめだがしっかりとした花穂を上げてきている。
4月下旬
紫の方が、全体的に元気がなくなってきた。
隣に植えている宿根草のサルビアネモローサがだいぶ大きくなってきたので、少し押されている印象。
赤い方の株は、比較的変わらずに咲き続けている感じ。
5月中旬
5月上旬までは何とか小さめの花を見せてくれていたが、5月中旬にもなるとどちらもすっかり花はなくなった。
元気に育ってきた他の宿根草の勢いに押されて日当たりが悪くなったのも影響していると思う。
日当たりの確保や、肥料を上手にやったりすれば、もう少し花が持つのかもしれない。
ただ、花がなくなっても独特な放射状の葉っぱが可愛らしいので、枯れるまではそのまま花壇に植えっぱなしにしてみる。
6月上旬
もう終わりだと思っていたが、上述の通りほったらかしにしていたら、6月上旬にもささやかに2つほど咲いた!
思わぬサプライズ、という感じで嬉しくなる。
植え付け時から、だいぶ長いこと楽しませてくれている。
おわりに
冬~春の花壇が寂しい時期に、存在感のある花穂を数ヶ月間楽しませてくれた。
寒冷地以外では夏越しは難しそうだが、冬から春に楽しむ一年草と割り切れば、育てるのも簡単でおすすめである。
また来年も、この品種の色違いや、別の品種を植えてみようかと楽しみにしている。
種でもよく売られているようなので、来シーズンは種から育ててみてもいいかな……?
( ↓ 本記事の品種は見つかりませんでしたが、園芸店では種がよく売られています)
( ↓ 「青い花」のまとめはこちら!)