季節になると園芸店にたくさんの苗が並ぶ。
パンジーは安いものだと100円を切っていたりもするが、初心者には200~300円のラベル付きの苗が育てやすい。
やはり少し値が張るだけあって、それほど手をかけなくてもよく育ってくれて、結果としてコスパ(お金だけでなく、労力と成果のコスパ)がよくなったりするのである。
この「よく咲くスミレ」もその一つ。
花がら摘み程度でよく育ち、手間いらずでたくさんの花が楽しめる、ガーデニング初心者向けの一年草である。
パンジー「よく咲くスミレ」の特徴と育て方
花苗で有名な「サカタのタネ」の園芸品種名。
パンジーとしては花の大きさは控えめで、ちょうど一般的なパンジーとビオラの中間くらい。
カラーバリエーションも豊富で、この「パイナップル」の他にも、「クランベリー」「スイートポテト」など、品種も多数。
また、同じサカタのタネから、「虹色スミレ」というパンジーのシリーズ(パステルカラーの美しいラインナップ)も販売されている。
どちらも初心者でも育てやすく品種改良されており、地植えだとときどきの花がら摘み程度で冬~春までよく咲いてくれる。
パンジーの花言葉は色によって違うが、全体的には「私を想って」「もの思い」など。
花期
11月~5月くらい。
秋ごろに販売される苗を植え付ければ、一年間のうち夏以外のとても長い期間、花壇を飾ってくれる。
大きさ
高さ20 cmくらい、幅30 cmくらい。
寒いうちはあまり成長しないが、暖かくなると株が大きくなってきて、花数も増える。
水やり
地植えならほぼ不要。4~5月以降は水切れしてしおれることがあるので、晴れの日が続いたら水やりするといい。
鉢植えなら土が乾いたらたっぷりと。
肥料
植え付け時にマグァンプ。あとは、花期が長いのでときおり液肥をやるといいらしい。自分は他の花のついでに発酵油かすをまいた程度。
耐寒性・耐暑性
耐寒性は高い。特に何もしなくても冬を越した。
春まで楽しみ、夏には徐々に姿を消していく一年草。
植え付け、成長記録
昨年(2020)11月中旬
それまで花壇で頑張ってくれていたニチニチソウとバトンタッチする形で、こちらのよく咲くスミレを購入して植え付け。
購入時に既に少し花が咲いているが、この後少し花を楽しんだ後は、株の成長を優先してカットしてしまった。
パンジーは摘心(枝の先を切る)すると脇芽が出て株が大きくなり、花数も増える。
ときどき切り戻してやるといいらしい。
今年(2021)1月下旬
秋の植え付けから年を越すくらいまでは、あまり大きくはならないものの、コンスタントに開花を続けてくれた。
冬は花壇が寂しくなるので、控えめでも咲いてくれるととてもありがたい。
2月下旬
寒い中でも少しずつ成長し、花数も増えてきている。
鮮やかな黄色の花が目に眩しい!
4月上旬
暖かくなると、かなり株も大きくなってきて、花数もだいぶ増えてくる!
徐々に芽を出してくれる周囲の宿根草に負けないように大きくなるイメージで、春の訪れを感じられて楽しい。
4月下旬
すっかり満開!
葉っぱがほとんど見えなくなるくらいの花で覆われる!
5月
5月中旬くらいでもまだまだ元気に咲いている!
この後、ペチュニアやニチニチソウなどの夏~秋の一年草との交代時期を悩む日々が始まる(笑)。
とはいえ、5月下旬になると急激に元気がなくなってくる。
このあたりか、もう少し早めの時期に思い切って植え替えてしまうといいだろう。
絵になるスミレ&フロックスとのコラボ
隣に植えた絵になるスミレ「ヴィーノ」&背後の宿根フロックス「フォーエバーピンク」とのコラボ。
鮮やかな花色のコントラストが目に眩しい!
おわりに
実は昨年も植えていたが、今年も花壇を賑わせてくれたパンジー「よく咲くスミレ」。
普通のパンジーと比べて、手入れは花がら摘み程度で、あまり手をかけなくてもたくさんの花を楽しませてくれて実にありがたい。
花壇の広い範囲にたくさん植えようとするとコストがかかってしまうが、狭いスペースやプランターなどに数株植えるのであれば、ぜひ積極的に選んでみてほしい。
カラーバリエーションも豊富なので、来シーズンは何色を買おうか、今から既に楽しみである。
( ↓ 自分は苗からですが、種からでも育てられます)
( ↓ 初心者でも育てやすい、一年草のまとめ記事はこちら!)