冬の庭を彩る一年草の定番としては、パンジー・ビオラ、ノースポール、キンギョソウ、プリムラジュリアンといったところだろうか。
そしてこのストックも、寒さに負けずに花壇を彩ってくれるガーデニング材として欠かせないところだろう。
品種によっては100 cmを超える大きなものもあるようだが、多く出回っているのはこのストック・ベイビーを含めた矮性品種。
冬でも鮮やかな花を咲かせてくれるのに加え、漂う甘い香りに魅了される!
ほとんど手間もかからず、寂しい冬の庭を賑やかにしてくれる、ガーデニング初心者向けの一年草である。
ストック・ベイビーの特徴と育て方
様々な園芸品種が出回っているストックのうち、比較的コンパクトに育つ園芸品種の一つ。
ストックは種からでも育てられるが、初心者には園芸店で売られている苗を買って植え付けるのが簡単だと思われる。
「ストック」とは、「茎」を意味するらしく、冬の風のなかでも強く茎を立てて、穂状の花を咲かせてくれる。
綺麗な花が見た目にも美しいが、顔を近づけると甘い香りが漂い、匂いも楽しむことができる。
花言葉は「豊かな愛」「愛の絆」など。
花期
11月~5月くらい。
園芸店で出回る苗は温室などで花期が早められているためか11月くらいから咲いているが、種をまいた場合の花期は3月~5月くらいらしい。
晩秋から咲いている苗も、真冬には一旦花がなくなることもあるようだが、わが家で今回植えた苗は、冬でも元気に花を咲かせ続けてくれた。
大きさ
高さ40 cmくらい、幅は20 cmくらい。
品種によっては高さ100 cmを超えるような大きいものもあるようだが、多く出回っているのは高さ40 cmくらいにまとまる矮性品種。
矮性品種とは言っても冬の花壇では比較的高さが出る方なので、前面にパンジーやビオラ、後方にストック、という感じにすると、花壇が平らにならずに動きが出るような感じになる。
水やり
地植えならほぼ不要。鉢植えなら土が乾いたらたっぷりと。
肥料
植え付け時にマグァンプ。あとは他の花のついでに思い出したように液肥をやったことがあった程度。
耐寒性・耐暑性
耐寒性は高い。真冬の寒さが厳しい時期には一旦花がなくなることもあるが、また暖かくなると花が増えてくる。
本来は多年草だが、夏の暑さに弱いので、一般的には一年草扱い。
植え付け、成長記録
昨年(2020)11月下旬
苗を購入して植え付け。
この時期は陽が暮れるのが早く、夕方くらいに購入して家に帰るとすっかり暗くなっているので、薄暗い中ごそごそと作業することになる(笑)。
昨年(2020)12月上旬
初めからついていた花穂が少し成長してきた!
今年(2021)1月下旬
しばらく花を楽しませてくれたが、12月からの花が枯れてきたので、花穂の根元から切り戻す。
2月中旬
2週間ほどで新しい花が咲き揃い、またこのような姿に。
顔を近づけるとほんのり甘い香りが漂っていてうっとりする。
3月中旬
1ヶ月ほど楽しみ、また花が枯れてきたので、程々に切り戻し。
4月中旬
花はまだ続いているものの、暖かくなってきてからは冬のような大きな花穂がつかなくなってくる。
(ほぼほったらかしなので肥料が足りなかったりするだけかもしれないが……)
5月上旬
花壇の宿根草が大きく成長している影響で、すっかり埋もれてしまってきているが、まだ何とか花が続いている!
このまましばらく植えたままにして、最後まで楽しませてもらおうと思う。
おわりに
園芸店で見かけ、花姿と香りに魅了されて購入したストック・ベイビー(ピンク)。
冬に花壇が寂しくなる時期に、元気に咲き続けて庭の一角を彩ってくれた。
今年は試しに1株だけ植えてみたが、公園などではずらりと植えてあるのをよく見かける。
来シーズンは複数の株を植えて、冬の庭を賑やかにしてみようか……などと今から楽しみにしている。
( ↓ 初心者でも育てやすい、一年草のまとめ記事はこちら!)