一昨年、夏前に植えたサンパチェンス・コロナオレンジ……。
夏を越して晩秋まで、花壇を賑わせてくれてとても重宝した。
そして実は昨年も植えたのだが、ずるずるとタイミングを逃して植え付けが夏の終わりになったこともあり、ほとんど咲かなかった。
今年はその反省を生かし、ちゃんと夏が来る前に植え付け、たくさんの花を楽しむことができた!
通常のインパチェンスに比べると耐暑性も高く、秋深くまで咲き続けてくれるガーデニング初心者向けの植物である。
サンパチェンスの特徴と育て方
「サンパチェンス」は、花苗で有名な「サカタのタネ」から販売されている、インパチェンスの園芸品種名。
通常のインパチェンスは夏の暑さに弱いが、品種改良によって耐暑性が高められている。
……とはいえ、「インパチェンスとしては」夏の暑さに強い、という感じで、できれば半日陰くらいの場所に植えた方がよさそうである。
花言葉は「太陽のように輝く笑顔」とのこと。
花期
5月~11月。かなり晩秋まで咲いてくれる。
大きさ
地植えだと1mくらいのドーム状になることもあるらしい。自分が育てた感じでは縦横50 cmくらいか。
水やり
地植えならほぼ不要……だが、しっかり根付くまでと、夏場に乾燥して弱っているようなら水やりした方がいいかも。鉢植えなら土が乾いたらたっぷりと。
過湿にはあまり強くないようで、やり過ぎには注意。
肥料
植え付け時にマグァンプ。後は開花期には定期的に液肥などをやると花が続くらしい。
花がら摘み
花がら摘みをしなくても、咲き終わった花が勝手に落ちていく。
ただし、花びらが葉に付着したままになったりすると蒸れや病気の原因にもなったりするようなので、丁寧に育てるならば花がら摘みをした方がよさそう。
(自分はほとんど放置で、あまり問題なく育っているが)
耐寒性・耐暑性
基本的に冬には枯れる一年草。花の形が似ているニチニチソウに比べると耐暑性はやや劣り、半日陰くらいの場所が安心かも。
植え付け、成長記録
6月上旬
苗を購入して植え付け。
ふくらみそうなつぼみがいくつか見えている。
植え付けから1週間後、早速開花!
6月下旬
さらに2週間後、かなり花数が増えてきた!
株も少し大きくなった感じ。
7月中旬
株全体が大きくなりながら、いくつもの花を咲かせてくれる!
鮮やかなオレンジレッドの花が美しい!
7月下旬
7月も後半に入り、暑い日が多くなってきた。
植え付け直後の根があまり張っていない時期や、暑い日が続いたりすると、下の写真のように水切れで葉がしおれてきてしまうことがある。
こんなときは、株の周りの土にたっぷりと水やりをすると、しばらくして元気を取り戻してくれる。
ただし、あまりにも水切れのまま放置すると、生育不良になってしまう模様。
地植えでも、日当たりのいい場所に植えている場合は、ときどき水やりをした方がよさそう。
7月末
7月の終わりになっても元気に花が続く!
(ただし上述のように、ときどき様子を見ながら水やりはしている)
8月下旬
8月も中旬くらいまでは花が続いてくれたが、後半になって少し花数が減ってきてしまった。
9月中旬
少し涼しくなってきたためか、やや回復した感じで花も増えてきた。
10月上旬
株の低めのあたりには花が咲いているものの、長く伸びた茎の葉が落ちてきてしまった。
10月下旬
すっかり花もなくなり、茎だけが長く伸びている状態になってしまったので、葉が落ちた茎を切り戻してみた。
本当は、もう少し早めに切り戻した方が良かったかもしれない。
11月上旬
下の方に1輪だけ咲いているが、少し寒くなってきたこともあるのか、なかなか開花しなくなってきた。
写真にわずかに見えているつぼみが1輪ずつ細々と咲き、11月下旬くらいには花が終わってしまった。
とはいえ、6月からかなり長い間楽しませてくれた。
そろそろパンジー・ビオラを植え付ける時期になったので、感謝しつつ撤去。
おわりに
今年のパッションオレンジも、春から秋までの長い間、鮮やかな花色で庭を彩ってくれた。
日当たりがいい場所だと、地植えでも夏場に多少水やりが必要だったりするものの、基本的には手間いらずで綺麗な花を楽しめる、初心者向けの一年草だと思う。
まだ他にも色のバリエーションがあるので、来シーズンは何を植えようか、今から楽しみにしている。
( ↓ 一昨年に育てたサンパチェンス・コロナオレンジの成長記録はこちら!)