花期が長く、コンパクトに育ち、株いっぱいに星形の花を咲かせてくれるペンタス。
「趣味の園芸」8月の放送で初めてその名前を知り、欲しくなったので近所の園芸店に走り、衝動買い!
八重咲きのものやバイカラーのものなど、いろいろな園芸品種が出ているが、初めてなので「いかにもペンタス」という感じのシンプルな株をひとまず購入、育ててみた。
結果としては、夏から晩秋までの間、花壇の一角に素敵な星形の花を咲かせ続けてくれて大満足!
ほとんど手間もかからず、長い間花を楽しませてくれるガーデニング初心者向けの一年草である。
ペンタスの特徴と育て方
本来は多年草(低木)だが、耐寒性が低いので、一般的には冬には枯れる一年草扱い。鉢植えで室内に取り込んで管理すれば冬越しも可能。
(わが家は地植えメインなので一年草のカテゴリーに入れています)
自分は8月に購入したが、春から晩秋まで花期が長く、手間もほとんどかからないので初心者にはとてもありがたい植物。1.5 cmくらいの小さな花を株いっぱいに多数咲かせる。
名前の由来は星形の花を咲かせることから、ペンタゴンなどでおなじみの「ペンタ」(ギリシャ語で「pente(ペンテ)」)から。
花言葉は「希望の実現」「願い事」など。星形の花なので、星に願いをかけるところから来ているらしい。
花期
5月~11月。一年草の中でも、かなり花期が長い部類だろう。
大きさ
高性で1mほどになる品種もあるようだが、多く出回っているのは縦横30 cmくらいにコンパクトにまとまる矮性品種。
水やり
地植えならほぼ不要。過湿に弱いので水やりのし過ぎに注意。鉢植えなら土が乾いたのを確認してから。
肥料
花期が長いので、肥料を適宜やったほうが花数が多くなる。自分は植え付け時にマグァンプを混ぜたほか、他の花のついでに発酵油かすをまいたことがあった程度。
耐寒性・耐暑性
耐寒性は低い。冬には枯れる一年草扱いだが、鉢植えなら冬に室内に取り込んで寒さに当てないようにすれば冬越しも可能。
耐暑性は高い。他の花が一休みする夏の暑い時期にも花が続くので貴重。
植え付け、成長記録
8月中旬
上述の通り、趣味の園芸の放送を見て園芸店へ走り、勢いよく購入。
過湿に弱く、水はけがいい土の方がいいとのことだったので、少し前にキキョウを植え付けたときに推奨されていた植え付け方を踏襲してみる。
<水はけを良くしたいときの植え付け方>
穴を掘って、下の方に赤玉土の中粒か大粒を入れ、その上に培養土を入れ、いったん水やりをして、その上にさらに植え付け用の培養土を入れ、植え付ける。
キキョウ専用の方法なのかどうかよくわからないが、赤玉土の中粒が結構残っていたのでまあいいか、という感じ。何事もとにかく試してみよう(笑)。
( ↓ 同様に植え付けたキキョウの記事はこちら!)
購入時に既に結構花が咲いていたが、植え付けのダメージを考えて、蕾を一つ残して切り戻しておいた。
<花がら摘み、切り戻しの方法>
放送では、花がら摘みは、花の下にある葉の上で切るとのこと。
ペンタスは放置すると大きくなりがちで、下葉の風通しが悪くなって葉が黄色くなったりするので時々切り戻した方がよいようだ。
切り戻しの際は、2つくらい下の、やはり葉の上でカット。
全体にザクっと切るより、できればひとつずつ、ドーム状になるようにカットすると全体に花が丸く咲いて綺麗になる。
茎を長く残すと見栄えが悪くなるらしい。これによって、秋にこんもりと咲くとのこと。
9月上旬
植え付け時に初めに残したつぼみが咲くのを楽しんだ後、花がら摘みをしてしばらくすると、新しくつぼみが上がってきた!
株全体も少し大きくなってきた。楽しみである。
9月中旬
再び開花!
徐々に咲き揃ってきて、花数が増えてくるのが楽しい。
10月上旬
だいぶ開花が進み、ひと房ごとに丸い形になって咲いているのが素敵である。
10月中旬
ちょっと花数が少なくなってきたかな?という感じ。
まだまだ全然楽しめるが。
10月下旬
いったん花が一段落。そして新しいつぼみも上がってきているので……。
11月上旬
2週間ほど後には再びたくさんの花で包まれる!
晴れていて明るいときと曇り空で暗いときで、花色の雰囲気がだいぶ違うような気がする。
曇り空のときの花色も、何だか妖艶な感じがして好きである。
11月下旬
また花の終わり。この後もポツポツとは咲いてくれたが、さすがに再び株いっぱいに咲くことはなかった。
花のアップ
晴れの日と曇りの日の、それぞれの花のアップ。
上にも書いたが、だいぶ印象が違うものの、どちらも魅力的である。
おわりに
放送を見て衝動買いしたペンタス。
晩秋まで花壇の一角に星形の花を多数咲かせてくれて大満足であった。
今回は(放送を見るまでそもそも存在を知らなかったこともあり)8月に植えた。
それにより夏~秋に楽しむことになったが、本来は5月頃から咲いてくれるらしいので、来シーズンはもう少し早めに植えてみよう。
次はバイカラーのものか、八重咲きのものか……今から楽しみである。
( ↓ 同じく星形の花を咲かせる、カンパニュラ・アルペンブルーもおすすめです!)
( ↓ 初心者でも育てやすい、一年草のまとめ記事はこちら!)