以前記事にしたアラリア・サンキングが、今年も成長してライムグリーンの大きな葉を見せてくれている!
宿根草なので冬に地上部がなくなり、「これ、枯れちゃったんじゃないかな…?」とか思っていたら、気がつくと芽を出してぐんぐんと育ってくれる。いつもながら実に不思議である。
昔の人々は、自然のこういう姿を見て「不死鳥」とか「フェニックス」とかを想像したのかなあ…? なんて想像もかき立てられる。
ほぼ放置で毎年明るい黄緑色の葉を茂らせてくれるので、ガーデニング初心者向け。半日陰でも育つので、本当にシェードガーデンの救世主だと思う。
アラリア・サンキングの特徴と育て方
山菜の「ウド」の園芸品種。いかにも「ウド」という感じの地味めな花も咲くが、基本的にはカラーリーフを楽しむ植物。
半日陰でも元気に黄金葉(ライムグリーン)の葉を茂らせてくれるので、シェードガーデンにもぴったり!
宿根性で、冬には地上部がなくなり、また春になると芽吹く。
花期
夏、らしいが、わが家では昨年は秋に咲きました。
花が咲くと「そういえばこれ、ウドの仲間だったんだ…」と思い出す感じ。
大きさ
高さ1mくらいになる。昨年は60 cmくらいだったが、今年は株も充実してそのくらいの大きさになってきている。
水やり
地植えならほぼ不要。鉢植えなら土が乾いたらたっぷりと。
肥料
春や秋に多少やるといいらしい……が、ほとんど何もしていない。他の花のついでに発酵油かすをまいたことがあった程度。
耐寒性・耐暑性
ともに高い。特に何もしなくても夏・冬を越す。
日当たり
強すぎる日差しは苦手のようなので、半日陰くらいの場所が望ましい。
植え付け、成長記録
昨シーズン(2019)のダイジェスト
詳細は過去記事 ライムグリーンの救世主! 1年目のアラリア・サンキング 参照。
5月上旬、那須のコピスガーデンで購入し、植え付け。
植え付け時点では葉も小さく、グランドカバー的な植物?と思ってしまうような感じ。
夏には元気に葉を茂らせてくれて、庭を明るくしてくれた。
秋には一応目立たないが一応花が咲いた。
冬になると元気がなくなってくるので、地上部を切り戻す。
そのまま放っておいてもいいのかもしれないが、見栄えが悪いので…(笑)。
自分は切り戻したときにわずかに切り株のように地上部を残しておいたが、どこに植えたか分からなくならないように、株元に石などで目印をつけておくのもいいと思う。
わが家では冬にこの場所が寂しくなるので、周囲にノースポールやローダンセマム、キンギョソウなどを植えている。
今年(2020)5月上旬
冬に地上部がなくなった後、3月になっても4月になっても一向に芽が出てくる気配がないので「あれ?もしかすると枯れちゃってるかな…?」なんて心配になっていた。
しかし、周りのノースポール等がかなり茂っていたので気づかなかったが、よくみるとわずかに葉が出ているのを発見!
慌てて周囲を切り戻すと、弱々しいながらも今シーズンの葉を出していた。
気付かなくてごめん(笑)!
5月中旬
日が当たるようになったからか、その後4~5日で見る見るうちに成長し始める。
周囲を切り戻してからわずか1週間程度でこんなに育った。
太陽の力は偉大であるなあ。
5月下旬
すっかり大きくなってきて、高さ50 cmくらいになってくる。
隣の宿根草、ペンステモンとのコラボも素敵である。
6月中旬
さらに大きくなってくる。高さも幅も70 cmくらい、というところ。
横に広がるよりは縦に伸びることを期待しているので、広がって他の植物にかぶさってきたところはときどきカットしている。
雨の後、雨粒を弾いている姿も綺麗。
他の植物も含め、綺麗な花が咲いている姿もいいが、自分はむしろこういうのを見ると自然の美しさを感じてしまう。
7月上旬
もう少し大きくなってきて、1mくらいになってきたか?
左に見える電源装置(四角いもの)を覆い隠してくれると見栄えがいいので、もう少し育ってくれることを期待する。
あとちょっと、頑張れ(笑)!
8月上旬
長かった梅雨が明け、日光を浴びてさらに成長し、ついに電源装置を覆い隠す!
ライムグリーンの葉が陽を浴びてまぶしい。
昨年はここまで大きくならなかったので、やはり2年目で株が充実してきているのが分かる。
1年目とは成長具合が変わるところも、宿根草の楽しいところである。
庭の中での様子(7月)
今年も咲き出したエキナセア・バタフライキッスや、ニチニチソウともいい感じで調和。
花が咲いているわけではないのに、やはり庭の中で一番目立っている気がする(笑)。
写真下に見えているヒューケラにすぐかぶさろうとしてくるので、ときどきカットしている。
自分はかなり詰めて植えているのでこういう作業が必要だが、もう少し余裕をもって植えれば放置で大丈夫だと思う。
(個人的に、カラーリーフが所狭しと茂っている様子が好きなんですよね……)
おわりに
鮮やかなライムグリーンの葉で日陰の庭を明るく彩ってくれるアラリア・サンキング。
ガーデニングを始めてまだ2年目なので、宿根草が春に再びしっかり芽吹いてくれることを理解しきれておらず、枯れてしまったかと本気で心配していた。
が、しっかり芽吹いて成長してくれてありがたい限り。
購入したコピスガーデン以外では、1年間園芸店に通っていて1回しか苗を見かけなかったので、ややマイナーというか、あまり出回っていないのかもしれない。
欲しい方はネットで買った方が早いかも?
またはちょっとおしゃれな、マイナーな苗を売っているお店とか。
半日陰で育つ宿根草・多年草のカラーリーフと言えばヒューケラなどがメジャーだと思うが、このアラリア・サンキングもぜひ選択肢としていかがだろうか?
常緑ではないが、春になってメキメキと成長してくる姿を見ていると、毎日元気がもらえる気がする。
ほとんど手もかからないので、このアラリア・サンキング、おススメである!
( ↓ Amazonにはつながってません。楽天からは おぎはら植物園 のページにつながり、育て方やスタッフのコメントなども書いてあります)
( ↓ 1年目の様子の詳細はこちら)