「リシマキア」といったら、過去記事で取りあげた「リシマキア・ヌンムラリア・オーレア(名前が長いので以下「オーレア」と略す)」が圧倒的に有名だろう。
だが、この「リシマキア・リッシー」はまた別の使い方ができるので紹介してみる。
端的に言えば、庭の広い範囲でなく、例えばシンボルツリーの株元を飾るグランドカバーとしてとても優秀だということである。ほとんど手間いらずで勝手に育ってくれるので、初心者向き。
リシマキア・リッシーの特徴と育て方
オーレアとリッシーの比較
リシマキア・ヌンムラリア・オーレア
本当に「グランドカバー」という感じで、3cm弱くらいの背丈で這うように広がる。葉の大きさは1cmくらい。
葉色は鮮やかな黄緑色(ライムグリーン)で冬には紅葉し、春に黄緑色の新芽が出てくる。
一応黄色の花が咲く(らしい)が、小さくてほとんど目立たない。
繁殖力は一度しっかり根付くと爆発的。
( ↓ オーレアの爆発的な繁殖の様子はこちら)
リシマキア・リッシー
オーレアと比べると草丈は高く、10cmくらいの茂みになる。
葉はオーレアより大きく、2〜3cmくらい。
葉色は周囲が黄緑色、中央付近に縦に緑色の筋というか模様が入る。オーレアと違い、紅葉したりせずにほとんど一年中同じような葉を保った。
※冬には紅葉すると書かれているサイトもあったが、わが家では少し緑色がくすんだ程度で、紅葉はしなかった。寒冷地などでは紅葉するのかも。夏はちょっと葉色が明るくなったり、多少の変化はある。
3cmくらいの黄色い花が咲く。オーレアと違い、はっきりと咲いたとわかる花。
繁殖力は、そこそこ広がるもののオーレアほど爆発的ではない。
花期
5〜6月
水やり
地植えならほぼ不要。
肥料
植え付け時にマグァンプ。後は何もせず。
耐寒性・耐暑性
高い。というか、何も気にしなかった。乾燥や強すぎる日差しにはやや弱いようなので、半日陰くらいがいいかも。
植え付けからの成長記録
昨年(2019)2月下旬
植え付け。この時点では株はこんなに小さい。
3月下旬
1ヶ月ほどでこのくらい広がる。株に少し高さも出てくる。
4月下旬
さらに1ヶ月が経過。爆発的、というほどではないが、着実に広がってくる。
5月下旬
気がつくと花が咲いていた。つぼみから徐々に咲く様子が撮れなくて残念…。
そこから5日ほどで満開。
グランドカバーとして植えたので花はそれほど期待していなかったが、思ったよりいい感じの花が咲いて得した気分である。
夏〜秋の様子
花は6月中旬くらいまで続き、その後は葉っぱの状態を保つが、申し訳ないことに他のベロニカやサルビアなどに目を奪われて存在すら忘れていた(笑)。なので写真はありません…。夏には少し葉色が緑っぽさを増すらしい。今年はちゃんと記録しよう。
翌年(2020)4月
そして一気に次の年の4月上旬。つまりこのときまで存在を忘れている。
気がつけばかなりの範囲をカバーしてくれている。
かといって茂り過ぎるわけでもなく、伸びすぎたな、と思ったらそこをカットすれば大きさの調整は容易。
オーレアと違って多少高さがあるので、シンボルツリーのライトアップのコードを隠してくれていい感じである。
5月中旬
いよいよ今年の蕾がたくさん出てくる!
一部は既に咲き始めていた。
5月下旬
満開!
初めに植えたときよりだいぶ広がった。
これでも伸びすぎたところを少しカットした程度なので、制御は比較的容易。
おわりに
リシマキア・オーレアだと本当に「グランドカバー」という感じで地を這うように広がるが、シンボルツリーの足元などだと少し寂しい感じになる。
このリッシーはそこそこの茂みをつくりながら広がって風景をつくってくれるので、シンボルツリー周りのグランドカバーのひとつとしておススメである。
( ↓ 他にもグランドカバーをたくさん植えています!)