ガーデニングを始めてから最初の1年、むさぼるように様々なガーデニングサイトやブログを読み漁り、独特な花色に魅かれて購入したアスター・ミステリーレディ。
園芸店に通ってはこの花の苗を探した日々、そしてついに売られているのを見つけたときの喜びが思い出される。
紫色のタンポポのような神秘的な花色、コンパクトに育つ性質、そして「ミステリーレディ」という美しい名前が素敵なアスターの園芸品種である。
ほとんど手間もかからずに毎年たくさんの花を楽しませてくれて、ガーデニング初心者向けの多年草・宿根草。
アスター・ミステリーレディの特徴と育て方
アスターの仲間には1mくらいなど比較的大きくなるものも多いが 、ミステリーレディは比較的コンパクトにまとまり、花つきの良いアスター。
別記事で紹介したロイヤルルビーと違い、こちらは八重咲き。
花言葉は「変化」。または色によって異なるが、「恋の勝利」「私の愛はあなたの愛より深い」とか、結構バラエティに富んでいる。
花期
9月〜11月ごろ。
大きさ
1年目は高さ、幅ともに15cmくらい。
2年目の今年は縦横30 cm程度に葉を茂らせている。
小さめに育てたければ、6月~7月上旬くらいまでに一度切り戻すとよさそう。
水やり
地植えならほぼ不要。鉢植えなら土が乾いたらたっぷりと。
肥料
植え付け時にマグァンプ。後は開花期に、他の花のついでに思いつきで液肥をやる程度。
耐寒性
高い。昨年は庭植えして防寒などは何もせず。
色
青紫、赤紫、ピンク、白など多彩。
1年目の植え付けから開花までのダイジェスト
昨年(2019)8月上旬
園芸店で見つけ、購入して植え付け。
※ 前面の左から2番目、紫色の大きめの株はフロックス・コンフェッティラベンダー。こちらは1年草で、とても花期が長くて重宝した。
このアスター・ミステリーレディは、他の方のガーデニングブログなどで紹介されているのを見て欲しくなり、園芸店に行くたびに探し求めていた。
ついに見つけたときの
「えっ!! ある!? 目の錯覚じゃない!?」
という喜びは今でも覚えている。
4色売られていたが、結局決められずに4色とも買いました(笑)。
2019年12月中旬
この年は植え付け時から咲いていた花と、後から多少出てきた蕾が咲いて終わり。
冬になると地上部の大半が枯れた感じになり、地際から新しい葉が出てきていたので、そこを残して切り戻し。
暖冬だったためか、地上部が完全になくなることはなく、一応常緑を保ってくれた。
2年目の成長記録
今年(2020)4月下旬~5月
暖かくなってきて、今シーズンの新しい葉を茂らせてくれている。
秋の花なので咲くのはまだ先だが、ワクワクさせられる!
7月中旬
だいぶ成長してきた。縦横30 cmくらい。
昨年は苗の15 cmくらいからほとんど変わらなかったが、2年目はそれよりは結構大きくなる印象。
砂利道沿いの前面に植えており、少々通行の邪魔になっていたので、この後8月上旬くらいに少し切り戻したり整えたりしていた。
……後から思えば、ここで切り戻したことが失敗だったかもしれない。
花が咲く直前の時期に切り戻してしまったので、咲かない株が出てきてしまった。
切り戻すならもう少し早めが良かったのかも?
9月上旬
左から1-3に分けて4株を植えているが、左側の1株は少し切り戻しが早かったこともあり、再び順調に成長して蕾をつけてくれた!
開花が楽しみ!
9月下旬
少し弱々しい姿だが、左側の1株についに初めの花が開花!
昨年は8月上旬に苗を購入したときに既に咲いていたが、これは温室などで開花が早められていたと思われる。本来の開花はこのあたりの時期だろう。
切り戻しが遅かった右側の3株は、蕾をつける気配がない……。
10月上旬
だいぶ開花が進んでくる。左側の1株だけでも無事に花を咲かせてくれてホッとする。
10月中旬
すっかり満開! 株いっぱいに咲く花が朝日に照らされて美しい!
曇りの日は、晴れの日とは違って少しシックな印象になる。これもまた美しい!
11月中旬
そのまま1ヶ月ほど株いっぱいの花を楽しませてくれたが、さすがにそろそろ花が終わってきたので、地際に出てきていた新しい葉を残して切り戻し。
今年も花を楽しませてくれてありがとう!
右側の3株は今年は結局咲かなかった……来年に期待。
できれば「大成功!上手に花がたくさん咲きました!」という話だけを記事にしたいところだが、このブログのコンセプトとして「初心者ガーデナーが試行錯誤する様子を正直にお届けする」というのを大切にしているので、失敗も隠さず紹介していく方針(笑)。反面教師にしてください。
花のアップ
近くで見ていると、神秘的な紫色の花にウットリする。
ただ、この株は昨年はもう少し薄めの紫だったような……?
年によって花色が少し変わるのかもしれない。
花だけ見ていると、ちょうど「紫色のタンポポ」という感じがする。
株を横から撮ると、何だか断崖絶壁に花が咲き誇っているかのよう。
美しい……!
おわりに
今年も神秘的な紫色の花を咲かせてくれた宿根アスター・ミステリーレディ。
4株中の3株は切り戻しの時期に失敗したためか、2年目の花が見られずに残念であったが、1株は見事な株いっぱいの花を楽しませてくれた。
こういう失敗も含めた試行錯誤や、ようやく上手に咲いたときの喜びが、ガーデニングの醍醐味でもあるな……と感じる。
来シーズンは4株とも咲き誇っている姿を見たいものである。
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