3~4月頃に園芸店に行くと、おそらくどこでもこの花が見本の鉢に入って、鮮やかに無数の花を咲かせていると思う。
サントリーのロベリア、「アズーロコンパクト」である。
ガーデニングを本格的に始めた昨年も園芸店でよく見かけたが、当時はまだこういったラベル付きのブランド苗のことをよく知らなかったので、手を出さずにいた(が、気になってはいた)。
昨年1年間で、こういうブランド苗の優秀さ(手間いらずで花いっぱいになったりする)を見せつけられたので、今年は購入して植えてみることにした。
ブランド苗なので育てやすく、簡単に花いっぱいになってガーデニング初心者向け。
アズーロコンパクトの特徴と育て方
基本的にはロベリアの一種で、品種改良によって初心者でも育てやすくなっているサントリーの園芸品種。
自分が植えたのは「スカイブルー」だが、他に白、紫、ピンク、濃いめのブルーなど、さまざまな色がある。
花言葉は「いつも愛らしい」。原種のロベリアには「謙遜」とか「悪意」とか、変わった花言葉もつけられている。
花期
4月~10月。だいぶ長めに花を楽しめる。
大きさ
高さ20 cmくらい、幅50 cmくらい。縦よりも横に広がるので、株間は空けておいたほうがよい。
水やり
地植えならほぼ不要。鉢植えなら土が乾いたらたっぷりと。
肥料
植え付け時にマグァンプ。たくさんの花が咲き続けるので、追肥した方がいい。自分は他の花のついでに発酵油かすや液肥をやる程度。
摘芯
初めのうちに摘心すると、より枝数が増えてまとまるらしい。
耐寒性・耐暑性
耐寒性は高くない。冬には枯れる1年草扱い。暖かい地域や室内では冬越しすることもあるらしい。
暑さにはそれほど強くないので、夏には半日陰が望ましい(我が家では東側の庭に植えています)。また、梅雨前に切り戻して風通しをよくしておくとよいらしい。
植え付け、成長記録
3月中旬
苗を購入して植え付け。この時点では高さ10 cmくらい、幅15 cmくらい。
まだ寒さが残るうちはあまり成長しない。4月までほとんど株姿が変わらなかった。
4月下旬
気付くと少し枝が伸びてきている。
枝先を整える程度に1回目の摘心(枝先をカットして整える)を行ってみる。
アズーロコンパクトに限らず、多くの植物では摘心することで脇芽が複数出て、結果的にこんもり育ったりするらしい。
……と知識では知っているが、せっかく育ってきたのをカットするのはいつも勇気がいるなあ……(笑)。
5月上旬
暖かくなって成長が早くなり、約2週間ほどでまた枝を伸ばしていたので、2回目の摘芯。
何回摘心したらいいのかよく分からないが、ひとまず摘心はこれで終わりにしてみる。
5月中旬
(摘心を繰り返さなければもっと早く咲いたと思うが、)5月中旬にようやく最初の開花!
5月下旬
一度咲き始めると、急に花数が増える。
だが、周囲の草花も暖かくなって成長が早くなり、何だか窮屈な感じになってしまった。
相変わらずの無計画な植栽ゆえである(笑)。
とはいえ、冬~早春の草花がスカスカな時に、暖かくなって全体的に茂ってきたときの様子をイメージするのは難しい…!
期待を裏切られたりするのも楽しいところではあるが(笑)。
植え替え
花が咲いているときの植え替えはなるべく避けた方がいいと思うが、やむを得ず場所を変えることにする。
ちょうど4月頃にネモフィラが咲き乱れていた場所が空いていたので、そちらへ移すことに。花の色やイメージが近いので、違和感なくなじむだろう。
なるべく周りの土ごと移そうと大きめに掘り返してみた。思ったよりも根を広げていたのでちょっと周りの土が落ちてしまったが…。
植え替えのダメージを軽減するため、せっかく花が咲いてはいたが、切り戻してコンパクトにした。
また、活力剤(リキダス)を与えておいた。
植物に元気がなかったり植え付け直後などには活力剤をときどき与えたりしているが、本当に効果があるのかな……?
個人的にはおまじない程度な気もするが(笑)。同じ植物で比較実験などをしないと分かりませんね。
そして植え替え後の数日は、根がなじむまで水やりをした。
6月上旬
約1週間後、無事に根付いてくれたらしく、再び開花が始まる。
6月中旬
再び花数が増えてくる! 朝日を浴びる姿が美しい!
6月下旬
さらに花数が増えて、株が花いっぱいになる!
花のアップ
至近距離で見ると、視界いっぱいに青い小花が広がる。
この品種は「スカイブルー」だが、ネモフィラよりは落ち着いた感じの青色である。
7月中旬
そのまま1カ月ほど花いっぱいの状態が続いたが、長引く梅雨の蒸れが心配になり、一旦切り戻す。
なんかもったいなくて花をここまで咲かせ続けてしまったが、本来はもう少し早めに切り戻した方がいいかもしれない。
今年は梅雨がだいぶ長引いたので(かつ、その途端猛暑が始まったので)、株が少し弱って開花が止まっている状態。
活力剤(リキダス)をときどき与えたりして、復活を待っている。
おわりに
サントリーの園芸品種「アズーロコンパクト」。
評判通り、ふんわりと青い小花をたくさん咲かせてくれた。
花期は違うが、咲き方としてはネモフィラに似ているイメージ。
春にネモフィラを植えた後はこのアズーロコンパクトにバトンタッチすると、同じ場所で長く青い小花が楽しめるのではないだろうか?
夏越しできれば秋まで花が続くらしいので、また秋にふんわりとした花姿が見られるのを楽しみにしている。
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