別記事でサントリーのブランド苗のナデシコ「miite(ミーテ)」を紹介したが、こちらは園芸店での購入時に「ナデシコ」としか書かれていなかったもの。
購入時に既に花が咲いており、その鮮やかなピンク色と、ナデシコ独特の甘い香りに誘われて衝動買い。
ネットで検索して、花の形から「カワラナデシコ」なのかな…? と思ってみたが、どうもカワラナデシコは高さ50 cmくらいとか結構大きくなるらしい。
この品種はせいぜい15~20 cmくらいにしかならないのだが、カワラナデシコの矮性品種とかなのだろうか…? それともやはり、ラベルのとおり、単なるナデシコでいいのだろうか…? カワラナデシコとしては、花びらの切れ込みの深さが足りないような気もする。
やや夏の過湿に弱い面もあるが、寒さには強く、秋に植えると春には株いっぱいの花を咲かせてくれる、ガーデニング初心者向けの多年草・宿根草である。
ナデシコの特徴と育て方
自分が育てているものと同一かは分からないのだが、ここでは一般的なナデシコの特徴等について記す。
花期
4月~10月くらい。
大きさ
カワラナデシコの場合、50~80 cmくらいとかなり大きくなるらしい。自分が植えたものはせいぜい20 cmくらい。調べた限りでは、ナデシコの矮性品種の「テルスター」の可能性が高いかな?
水やり
地植えならほぼ不要。鉢植えなら土が乾いたらたっぷりと。
肥料
四季咲き種の場合は、月に一回ほど肥料をやった方が花が続くらしい。自分は他の花のついでに、思い出したように液肥をやった程度。
耐寒性・耐暑性
耐寒性は特に問題なし。
夏の蒸れには多少弱いので、春に一斉に咲いた後、梅雨前に花がら摘みを兼ねてざっと切り戻すとよい。
花がら摘み
ナデシコの宿命?として、咲き終わった花がらがあまり綺麗ではないので、花がら摘みはした方が綺麗・健康に保てる。が、自分は開花が落ち着いてから全体的に切り戻す程度。
植え付け、成長記録
昨年(2019)5月
既に開花している苗を植え付け。ナデシコ特有の甘い香りが漂う。
6月下旬
花数は少なくなってきたものの、まだ咲き続ける!
8月中旬
左隣のバーベナも同系色なので分かりにくいが、真夏でも咲き続けてくれている。
この年、花壇の前面はピンクに彩られて華やかな感じ。
その後、秋には特別たくさんでもなかったが、ポツポツと咲き続けた。
12月中旬
まだ咲いている!
多年草なのにこれだけ花期が長いのはありがたい限り。
翌年(2020)1月~3月
さすがに冬本番の寒さの中では花はお休みとなり、その後徐々に暖かくなってくるにつれて次のシーズンの葉を茂らせてきた。
4月中旬
ついに今シーズンの蕾が開き始めた!
右隣のmiiteの方が少し早いか?
4月下旬
とうとう最初の花がしっかりと開花!
鳥が翼を広げたような花姿を今年も見られて嬉しい限り。
5月上旬
どんどんと開花が進む!
咲き終わった花は花がらを摘んだ方がいいのだが……株の成長の方が早いので、咲いた花がどんどん内側に埋もれていく感じになってうまくいかない。
仕方がないのでほぼ放置してしまった(笑)。
5月中旬
ようやく株の成長も落ち着いてきて、株の外側に花がいっぱいになってくる。
写真でも綺麗な花姿は伝わるだろうが、このふんわり漂う甘い香りが伝わらないのが惜しい!
ナデシコ「miite(ミーテ)」とのコラボ
先ほどからチラチラと見えているが、右隣のサントリーのナデシコ「miite(ミーテ)」と花期がちょうど同じくらいなので、まるで花壇の中で手をつないで一体化しているかのよう。
明るいピンクと深めの神秘的なピンクが両方備わり最強に見える(笑)。
5月下旬
花数が減ってきたので、花がら摘みを兼ねて切り戻した。
7月中旬
その後、梅雨の長雨にやられてか、葉がほとんどなくなってしまった。
「枯れちゃったかな?」なんて思ったが……。
株元に新しい芽というか葉が出ているのを発見!
たくましさに嬉しくなる。
梅雨が明けて夏・秋になって、また元気な姿を見せてくれることを期待!
花のアップ
春の全盛期には、葉が見えなくなるくらいに株がピンクの花で覆われる。
顔を近づけて見ていると、人工的とも思えるくらいの鮮やかなピンク色が視界いっぱいに広がり、何だか幸せな気分。
朝日に照らされる姿も美しい。
おわりに
花色と香りに魅かれて衝動買いしたノーブランドのナデシコ。
最近は手間のかからなさから、わりとラベル付きの苗を多く買ってしまっているが、こういうノーブランドの苗が元気に咲いてくれるのも嬉しく感じる。
ラベル付きの苗が元気に花を咲かせてくれるのはわりと当たり前感があるが、こういう風に「当たりだったな…!」と思えるラベル無しの苗に出会えると、また別の幸せがある。
コストの問題もあるので(笑)、ラベル付きとラベル無しの苗でうまくバランスを取りながら花壇の花を楽しんでいきたい。
( ↓ 今回の記事と同種か分からないのですが…形が似ているナデシコを勘でリンクしてみました(笑))
( ↓ 今回の記事にたびたび出てくる、サントリーのナデシコ「miite(ミーテ)」の記事はこちら!)