昨年の春、花壇に彩りと香りを与えてくれたナデシコ。
夏越しできるかな……と思っていたが、夏の暑さで枯れてしまったので、秋に再び別のナデシコを植え付けてみた。
今回のナデシコは、「ダイアンサス・スーパーパフェ・ストロベリー」という大層な名前である(笑)。
その名の通り、まるでイチゴパフェのような色合いの花と、ナデシコらしい甘い香りにすっかり魅了されてしまった。
四季咲きナデシコ(テルスター)は本来多年草で複数年楽しめるが、やや夏の暑さに弱いので、切り戻しをするなど少々気を付けて夏を迎える必要がある。一年草と割り切って秋~春に楽しんでもいいかも(冬越しは容易)。
花がら摘み程度でほとんど手間もかからず、ガーデニング初心者向けの多年草・宿根草である。
ダイアンサス・スーパーパフェの特徴と育て方
ダイアンサス(ナデシコ)には様々な種類があり、例えばカワラナデシコなどは高さ30~80 cm以上になったりするが、本種はテルスターという高さ15~20 cmほどにまとまる矮性品種。
多数の種類が品種改良によって生み出されている。
夏の暑さにはやや弱いので切り戻しをするなどの対処が必要だが、冬越しは容易で、秋に植えれば春にはたくさんの花を楽しませてくれる。
花期
3月~11月くらい。
春に咲いた後、初夏~夏の間は花が休み、夏越しできたらまた秋に咲き始める。
大きさ
上述の通り、ナデシコは品種によって大きさが様々だが、本種を含むテルスター種は縦横20 cmほどにまとまる矮性品種。
水やり
地植えならほぼ不要。
鉢植えなら土が乾いたらたっぷりと。夏の蒸れに弱いので、過湿には注意。
肥料
植え付け時にマグァンプ。あとは他の花のついでに発酵油かすをまいたことがあった程度。花の時期には時々液肥をやるといいらしい。
耐寒性・耐暑性
耐寒性は高い。特に何もしなくても冬を越した。
夏の暑さや蒸れにやや弱いので、梅雨前に切り戻して風通しを良くしておくと夏越しして、また秋に花を咲かせる。
植え付け、成長記録
昨年(2020)9月下旬
苗を購入して植え付け。
初めからいくらか花が咲いていた。
10月くらいまではほとんど変わらない姿でポツポツと咲き続けてくれた。
その後地上部は枯れ始める。
今年(2021)2月上旬
年を越す頃になるとすっかり地上部が枯れてきて、下の写真の茶色の部分のようになったが、2月くらいになると新しく芽が出てきた!
毎度のことだが、枯れたかと思った宿根草が律儀に芽を出す姿に感心する。
3月下旬
すっかり株がフサフサな感じになってくる。
右隣の青い小花はベロニカ・オックスフォードブルー。
こちらも植えっぱなしで、春にはしっかり咲いてくれてありがたい。
5月上旬
だいぶ株全体が大きくなってきて、いよいよつぼみがたくさん出てきた。
発射準備完了! という感じ。
5月中旬
いよいよ開花が始まる!
渦巻きのようなつぼみが出てきたと思ったら……。
数日後に開花!
一つ咲くと、他のつぼみも次々と咲き始める。
5月下旬
すっかり満開!
「スーパーパフェ」の名の通り、まるでイチゴのパフェのように美味しそうに見える(笑)。
画像では伝わらないが、鼻を近づけるとナデシコ特有の甘い香りに包まれる。
こればかりは実際に育てないと体感できないので、ぜひ育ててみてください。
6月中旬
花が終わって、軽く花がら摘みをした後の姿。
ナデシコは夏の高温多湿に弱いので、夏越しをするならば半分ほどにカットして、多少間引いて風通しを良くしておく必要がある。
夏越しを夢見て、ざくっと切り戻し。
切り戻しはしたものの……やはり夏の暑さに耐えられなかったか、後日枯れてしまった。
鉢植えならば涼しい木陰に移すなどの対処ができるが、地植えだとなかなか難しい……。
おわりに
美味しそうな色合いに魅かれて購入した四季咲きナデシコ・スーパーパフェ。
晩秋までポツポツと咲かせて楽しませてくれた後、春には期待通りの豪華な花姿で花壇を彩ってくれた。
残念ながら夏越しはできず枯れてしまったが、鉢植えならば夏は涼しい場所に移したりして、また秋にも咲いたりするらしい。
夏越しできたとしても、そんなに何年も咲き続けるわけではないようなので、一年草扱いと割り切って秋~春に楽しむのもいいかもしれない。
夏を越えたらラッキー、という軽い気持ちで見守るくらいがちょうどいいか。
( ↓ 昨シーズンに育てたナデシコの記事はこちら!)