夏のガーデニングの定番といえば、やはりペチュニアとニチニチソウだろう。
わが家でも、毎年初夏ごろになると「どの品種を植えようか……」と楽しく悩む日々が始まる。
初めはごく普通の品種を植えていたが、ペチュニアは品種改良の競争が激しいらしく、毎年次々に新しい魅力的な品種が出てくるので、最近はついついそういった珍しいペチュニアに手が伸びている。
この「花衣・藍染」もその一つ。
もはやペチュニアとは思えないような素敵な八重咲きで、初夏~秋までの花壇を賑わせてくれる。
それほど手もかからず、半年ほど綺麗な花を咲かせ続けてくれる、ガーデニング初心者向けの一年草である。
ペチュニア「花衣・藍染」の特徴と育て方
普通のペチュニアはアサガオのような形の花を咲かせるが、こちらは八重咲きなのでだいぶ雰囲気が異なる。
「花衣」シリーズはほかにもあり、この「藍染」は紫と白の花、「黒真珠」は紫と黄色の花、「紅水晶」は赤紫(ピンク?)と白の花を咲かせる。お好みで。
花期
5月~10月くらい。
大きさ
高さ20 cmくらい、横幅30 cmくらい。
水やり
地植えならほぼ不要……だが、夏の日照りが続くようなときはときおり水やりをした方がよさそう。
鉢植えなら土が乾いたらたっぷりと。
肥料
植え付け時にマグァンプ。花期が長いので、ときおり液肥をやると花数が増える。
耐寒性・耐暑性
秋には枯れる一年草なので、耐寒性は気にしなくてよい。
ペチュニアなので基本的に夏には強いが、多湿には注意。
植え付け~成長記録
5月上旬
苗を購入して植え付け。
株元の蒸れを防ぐため、ポットから抜いた後に株元のわさわさした葉っぱや、黄色い葉っぱはぐるりとむしっておいた。
根っこがびっしりと回っていたので、軽くほぐす。肩の土も軽くほぐす。
緩効性肥料のマグァンプを混ぜた土に植え付け。
植え付け時は、根鉢を周りの土より1 cmほど高いくらいにしておいた方が、伸びた葉が土に付きづらくなるほか、風通しが良くなって蒸れに強くなる、との情報を得たので試してみることにする。
購入時、既にいくらか花が咲いていたが、株の成長を優先して摘心(未練がましく一輪だけ残したが(笑))。
5月下旬
植え付け時の摘芯後、新たに脇芽が伸びてきて、かなり咲いてきた!
6月上旬
次々と開花し、株も一回りも二回りも大きくなる!
摘心の効果、すごい!
6月下旬
ずっと咲いているが、開花がやや一段落したので、切り戻して再び摘芯。
7月下旬
再び花数が増えてくる!
8月上旬
暑さでやや花の勢いがなくなってきたが、ほどほどには咲き続けてくれてありがたい。
8月下旬
猛暑にやられたか、株元から何だか枯れたような感じになってきてしまった。
そんな中でもしぶとく咲き続ける。
9月中旬
すっかり葉が少なくなってしまった……。
9月下旬
このまま枯れてしまうかと思ったが、少ないながらも何とか咲き続けている。
10月中旬
最後のひと咲き、という感じ。
蒸れなどに気を付けてもう少し丁寧に育てればもっと長持ちするのかもしれないが、地植えのズボラ栽培ではこのあたりが限界か。
この後、完全に枯れてしまったので撤去。
何とか10月までは持ってくれたか……。
とはいえ、5月からかなり長い間楽しませてくれたので満足である。
花のアップ
最後に花のアップを。
花びらが重なって咲く様子が素敵である。
おわりに
店頭でペチュニアとは思えない素敵な花姿に惹かれて購入した「花衣・藍染」。
春から初秋までの間、花壇を涼しげな花姿で彩ってくれた。
来シーズンは同じ花衣シリーズの他の品種を育ててみようか……?
ちょっと変わったペチュニアを育ててみたい方、おすすめです。
( ↓ こちらは同じシリーズの「黒真珠」です)
( ↓ 以前に育てたペチュニアの記事はこちら!)
( ↓ 初心者でも育てやすい、一年草のまとめ記事はこちら!)