今年の家庭菜園はミニトマト、キュウリ、ピーマンにすることを決め、キュウリとして選んだ品種がこちらのサントリー「強健豊作」。
キュウリはやや病気に弱い面があるので、初心者でも育てられそうなこちらの品種をチョイスした次第。
初めてのキュウリ栽培、初心者が無事に収穫までたどり着いた様子をまとめてみる。
キュウリ「強健豊作」の特徴と育て方
サントリーから販売されているキュウリの苗。
初心者でも育てやすい「本気野菜」シリーズの一つ。
やや病気に弱い面があるキュウリだが、品種改良の成果で非常に病気に強くなっており、初心者でも収穫しやすいとのこと。
植え付け
苗から植え付けるときは、通常5月~6月上旬くらい。
もう少し遅い時期でも植え付けられるらしいが。
収穫
植え付けからおよそ40~50日ほどで収穫できる。
収穫時期は、わが家では6月中旬~8月中旬くらいであった。
大きさ
主枝は2mくらい。
幅は1株1mくらいとると余裕がありそう。
水やり
地植えならほぼ不要。プランターなら土が乾いたらたっぷりと。
肥料
植え付け時に元肥を適量(肥料の説明書き参照)。あとは実がついてきたら2週間に一度、追肥をする。
支柱・ネット
支柱・ネットは2mほどの支柱を50 cmほどの間をあけて2本立てて、その間にキュウリネットをかけた。
本当は1mくらいの幅をとった方がのびのび育つのだろうが、スペースの関係で仕方ない。
脇芽かき・整枝
6節(下から葉っぱ6枚)くらいまでは脇芽はまめに落として、主枝を伸ばしていく。
その後はほとんど放置だが、生育が進んできたら茂りすぎた葉をややカットして日当たりを良くしたり、脇芽から2節くらいのところでカットして整理してみた。
土づくり
昨年、ミニトマトを育てた場所でそのまま育てるので、本来は「土に苦土石灰や堆肥を混ぜたりした後にしばらく放置する」などの処置をすべきなのだろうが、面倒だったので下記のようにした。
1.連作障害軽減材を土に混ぜる
「キュウリはウリ科、ミニトマトはナス科なので連作障害は起こらないかな?」とは思ったが、念のため連作障害軽減材を土全体にまいて混ぜ込んだ。
(昨年より少し土が減っていたので、培養土も少し追加した)
2.すぐ植えられる石灰を土に混ぜる
昨年に使ってから放置していた土のため、栄養分等が不足しているように思ったので、「まいて、すぐ植えられる!」と書いてあったカニ殻、カキ殻などが入った「すぐ植え石灰」というものも土全体にまいて混ぜ込んだ。
3.肥料を混ぜる
その後、土全体に肥料を多少混ぜ込んでおいた。
4.畝を立てる
狭い場所なのであまりちゃんとした畝は立てられないのだが……。
一応家庭菜園ということで、植える場所は周囲よりも10 cmほど高くしておいた。
畝が崩れないように、そしてその直後に植え付けを行うため、土全体にたっぷりと水やりをしておいた。
植え付け
5月上旬
苗を購入して植え付け。
初めに穴を掘り、肥料を少々入れた(土全体にも多少混ぜ込んであるが一応)。
苗をそっと入れて植え付け、たっぷり水やりをしておく。
支柱とネットを設置
支柱を2本立てる。
本当は1mくらいの幅をとった方がいいのだろうが、スペースの関係で50 cmほどになってしまうが仕方ない。
次にキュウリネットを張る。
何となく「キュウリネット」と書いてある物を買ったが、本来は幅6m用のものだったので大量に余ってしまう。
(後から考えると、普通の園芸用のネットでもよかったように思う)
また、普通は安定のために横に支柱を通したりするようだが、それほどの幅がなかったので余っていた針金を横に張り、これにネットを通した。
幸い畑スペースの背後にフェンスがあるので、斜めに立てかけるように設置し、こちらも針金で固定しておいた。
全体として、「不格好だが、まあ無いよりはマシか」程度のネットを張ることができた(笑)。
5月中旬
順調に成長。
まだネットを利用するほどでもない。
葉っぱにウリハムシがいるのを発見!
近くにはおそらくウリハムシの被害を受けたと思われる葉もあった。
放置すると大量に葉を食べられてしまいそうなので、対策として株元にアルミホイルを敷いてみた。
ウリハムシはキラキラとした反射光が苦手なので、アルミホイルを敷くと被害が抑えられるらしい。
5月下旬
ふと気が付くと、花が咲いていた。
主枝の成長を優先して、株元から5~6節(葉っぱ5~6枚)までの雌花と脇芽は取った方がいいらしいので、もったいない気もしたが取ってしまう。
6月上旬
かなり育ってきた!
スペースが少ないので、ジグザグになるようにつるをネットに這わせていく。
そしてほかの野菜のついでに最初の追肥。
土をスコップで軽く耕し、規定量の肥料を混ぜ合わせておく。
(キュウリは写真の一番左側)
この後も、2週間おきくらいで追肥を行った。
そしてまた花が咲いていた!
既に5~6節は超えているので、このまま残して実の成長を待つ。
6月中旬
キュウリは実の成長が速く、気づくとかなり大きな実ができていたりする。
1日に数cmほど大きくなることも珍しくない。
最初の実(1番果)は大きくしないうちに収穫した方がいいらしいので、最初の収穫!
少し曲がっているものの、普通においしく食べられた。
このころの株全体の様子。
つるを次々に伸ばして、キュウリネットに絡みながら成長している。
ときどき、希望する方向へつるが伸びてくれるように、あえて手でつるを軽くネットに絡ませたりもしている。
実が多くできて重そうな場合は、つるだけでなく麻ひもで支えたりもしている。
だいぶ茂ってきていたので、実に日を当てるために株元の葉を整理。
こうした方が病害発生や収穫忘れがなくなって良いらしい。
6月下旬
下段の方にできていた実を一気に収穫!
7月上旬
その後も4~5日おきに数本収穫、という感じが続く。
隣で育てているミニトマトとともに、収穫が夏の朝の楽しみになる。
かなり暑い日が続いていたが、めんどくさがってここまでマルチを張らずに来ていたので、敷きわらを敷くことにした。
これで地温が上昇しすぎるのを防げればいいのだが。
7月下旬
7月の中旬に収穫したのを最後に、新しい雌花が見当たらなくなってしまったので、主枝の先をカットしたほか、子づるの先を3枚くらいの葉を残してカットしておいた(摘心)。
そうしたら1週間ほどで、つるの途中のあちこちから新しい葉が出てきた!
8月上旬
新しい葉からつるが伸びて雌花が咲き、再び実が収穫できるようになってきた!
8月中旬
夏の暑さ故、様子を見に行くのをさぼっていたら、かなり大きく、太くなってしまったものもあった(笑)。
まめに収穫した方が株も疲れないらしい。
この日に収穫したのを最後に、新しい実はつかなくなった。
何となく9月上旬くらいまで放置してみたが、そのまま撤去。
合計の収穫量は、1株で約30本ほどであった。
苗代、肥料代を差し引いても明らかにお得である!
おわりに
家庭菜園2年目としてチャレンジしたキュウリ「強健豊作」。
評判通り病気に強いようで、初心者でも確実に収穫することができた!
他にも同じようなシリーズの品種があるようなので、今シーズンのものと育ち方や味がどう違うか、いろいろと試していきたい。
( ↓ ミニトマトなど、家庭菜園の栽培記録一覧はこちら)