今年の家庭菜園として、例年通りのミニトマトとキュウリに加え、枝豆を育ててみることにした!
やや虫の被害に遭いやすいらしいので、初めて防虫ネットを張りながら育て、何とか収穫することができた。
枝豆を育てるのは初めてだったが、獲りたてをすぐに茹でて食べると、普段お店で購入するものとは旨味と甘味が段違いで感動ものであった!
(枝豆は鮮度が命で、収穫してからどんどん風味が落ちていくらしい)
枝豆の「味風香」と「青しずく」について、初心者が四苦八苦しながら収穫までこぎつけた記録をまとめておく。
枝豆「味風香」「青しずく」の特徴と育て方
枝豆は、大豆を早めに収穫したもの。
収穫までの時期の違いで「早生種」「中生種」「晩生種」などがあり、収穫時期が遅いものほど収穫量も増えるようだが、その分、害虫の被害に遭う可能性も高まるので、初心者には早生種がおすすめらしい。
また、「青豆」「茶豆」「黒豆」などの種類もあったりして、種類が豊富。
今回育てた「味風香」は「早生種」、「青しずく」は「中生種」らしい(どちらも青豆で、甘味と旨味が強い)。
植え付け
苗から植え付けるときは、通常5月~6月上旬くらい。
収穫
早生種なら植え付けからおよそ60日ほどで収穫できる。中生種だと80~90日くらい。
さらに収穫が遅い晩生種になるほど収穫量が増えるようだが、その分、虫の被害に合う可能性が高まるので、初心者は早生種や中生種がいいとのこと。
収穫時期は、5月上旬に早生種と中生種を植えたわが家では7月上旬~中旬くらいであった。
十分に膨らんだものから順次収穫するか、またはある程度の時期に株ごと引き抜いて収穫する。
大きさ
高さ1mくらい。
水やり
地植えならほぼ不要だが、枝豆はわりと水を欲しがるらしいので、晴れの日が続いた時には水やりをした。プランターなら土が乾いたらたっぷりと。
肥料
枝豆は根粒菌のはたらきにより、あまり肥料を必要としないらしい。植え付け時に元肥を少なめに入れた。あとは、さすがに少しは肥料をやった方がいいかな……? と思ったときに、アドリブでパラパラと追肥した程度。
防虫ネット
枝豆はカメムシなどの被害に遭いやすいので、植え付けから収穫まで防虫ネットをかけて育てる。
成長するにつれて防虫ネットのトンネル内が窮屈そうになるが、そのまま育てても大丈夫らしい(が、自分は何となく途中で防虫ネットを広げた)。
土づくり
過去2年、培養土をそのまま地植えで使ったりして、あまり土づくりをしてこなかったが、今年は苦土石灰等で土づくりをしてみた。
苦土石灰を混ぜる(植え付け2週間前)
雨の多い日本では、放置した畑の土は酸性気味になっているらしいので、植え付けの2週間前に苦土石灰を混ぜて酸度を調整する。
堆肥と連絡障害軽減材を混ぜる(植え付け1週間前)
親戚から手作りの堆肥をもらったので、植え付けの1週間前に土に混ぜる。
苦土石灰とは1週間以上期間を空けた方がいいらしい。
肥料を混ぜ、畝を立てる
さらに1週間後、肥料(と、ついでにすぐに植えられるカキ殻石灰が余っていたのでこれも一握り)を土に混ぜ、水はけのために高さ10 cmくらいの畝を立てておく。
植え付け
5月上旬
苗を購入して植え付け。
苗の間隔は20 cmくらい。
虫の被害を避けるため、トンネル支柱と防虫ネットでガード。
防虫ネットは、端を土に埋めて、外から虫が入れないようにする。
5月中旬
防虫ネットはあまり気軽には外せないので、ネット越しに観察。
順調に生育している模様である。
5月下旬
久々に防虫ネットを外してみる。
すっかり大きく成長している!
そして2つとも、土寄せ(株の周りに土を盛る)をする。
これによって、根がよく張ったり生育がよくなったりするらしい。
本当はもう少しタイミングを見計らって何度か行ったりするらしいが、結局この1回だけ、見よう見まねでやってみただけだった。
6月中旬
ふと気づくと、株の中ほどに枝豆の実がいくつもできていた!
それはいいのだが、防虫ネットのトンネル内がだいぶ窮屈そうな感じになってきている……(笑)。
このままでもいいらしいのだが、さすがに狭くて苦しそうにも見えたので、4本の支柱で防虫ネットを広く張り直してみた。
7月上旬
順調に生育して、早生種の「味風香」の方は、とうとう実がパンパンな感じになってきた!
まだもう少し膨らむのに時間が必要そうな実もあったので、よく膨らんでいるものを選んでいくらか収穫。
早速茹でて食べてみると、お店で買ってくる枝豆とは旨味も甘味も段違いである!
家庭菜園をやっているものだけが味わえる喜びである。
そして1週間後、他のさやも十分に実ってきたので、今度は残りを株ごと収穫!
7月中旬
もう一つの品種「青しずく」の方も、すっかり実が膨らんできた。
こちらは全体的に、あまり差がなく膨らんでいるようだったので、初めから株ごと収穫!
もちろんさっそく茹でて食べる!
品種の違いか、先日の「味風香」とはほんの少し味が違うような気もするが、自分にはほとんど区別はつかなかった。
収穫したての強烈な旨味と甘味で、品種ごとの差はかき消されてしまっている感じである(笑)。
「味風香」は早生種、「青しずく」は中生種なのだが、結果として収穫は1週間ほどしか差が出なかった。
おわりに
今年初めて家庭菜園でチャレンジしてみた枝豆「味風香」と「青しずく」。
防虫ネットを張ったり、ときどき防虫スプレーをかけたりとやや手間をかけたが、それを上回る喜びをもたらしてくれた。
正直言って、獲れたての枝豆がこんなに美味しいなんて、これまでの人生で全く知らなかったことである。
2株の苗だけだと、すぐ収穫して終わってしまうので、スペースが許せば来シーズンはもう少し多めの苗を植えてみようかな、どとも考えている。
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