昨年、初めて家庭菜園に手を出し、最初の野菜として選んだミニトマト。
昨シーズンは一年目だったこともあり、「支柱・脇芽かきいらず」という品種を購入したが、今シーズンは少し慣れてきたので、支柱や脇芽かきも必要な品種を育ててみることにした!
苗の植え付けから収穫まで、家庭菜園二年目の初心者が栽培した様子をまとめてみる。
ミニトマト「純あま」の特徴と育て方
初心者でも育てやすい「本気野菜」シリーズの一つ。
実の形はプラム形(長細い)で、糖度が高く甘みが強いのが特徴。
植え付け
苗から植え付けるときは、通常5月~6月上旬くらい。
収穫
植え付けからおよそ50~60日ほどで収穫できる。
収穫時期は、わが家では7月上旬~8月上旬くらいであった。
大きさ
通常のミニトマトと同様、高さ1.5m以上になる。
幅は1株50 cmくらい。
水やり
地植えならほぼ不要。プランターなら土が乾いたらたっぷりと。
肥料
植え付け時に元肥を適量(肥料の説明書き参照)。あとは実がついてきたら2週間に一度、追肥をする。
支柱
支柱は2mほどのものを用い、地上部には180 cmくらい出ている状態にした。
支柱に沿って縦に長く伸ばしていき、何節かごとに麻ひもで8の字になるように結んでいく。
脇芽かき
脇芽はまめに落として、主枝を縦に伸ばしていく。
主枝が支柱の高さをこえたらカット。
土づくり
昨年、オクラを育てた場所でそのまま育てるので、本来は「土に苦土石灰や堆肥を混ぜたりした後にしばらく放置する」などの処置をすべきなのだろうが、面倒だったので下記のようにした。
1.連作障害軽減材を土に混ぜる
「オクラはアオイ科、ミニトマトはナス科なので連作障害は起こらないかな?」とは思ったが、念のため連作障害軽減材を土全体にまいて混ぜ込んだ。
(昨年より少し土が減っていたので、培養土も少し追加した)
2.すぐ植えられる石灰を土に混ぜる
昨年に使ってから放置していた土のため、栄養分等が不足しているように思ったので、「まいて、すぐ植えられる!」と書いてあったカニ殻、カキ殻などが入った「すぐ植え石灰」というものも土全体にまいて混ぜ込んだ。
3.肥料を混ぜる
その後、土全体に肥料を多少混ぜ込んでおいた。
4.畝を立てる
狭い場所なのであまりちゃんとした畝は立てられないのだが……。
一応家庭菜園ということで、植える場所は周囲よりも10 cmほど高くしておいた。
畝が崩れないように、そしてその直後に植え付けを行うため、土全体にたっぷりと水やりをしておいた。
植え付け
5月上旬
苗を購入して植え付け。
初めに穴を掘り、肥料を少々入れた(土全体にも多少混ぜ込んであるが一応)。
苗を植え付け、周囲にたっぷり水やりをしておく。
5日ほどで、明らかに目で見てわかるほどに成長した!
「まだ小さい苗だし、しばらく支柱は無くていいかな……」なんて思っていたが、慌てて一応支柱だけ立てておく(笑)。
支柱は2mのものを用いた。地中に埋める分もあるので、地上に出ているのは180 cmくらい。
5月中旬
最初の脇芽を発見したので、手で軽く取っておく。
昨年はしなかった作業である。
植えてから2週間弱で既にこんなに大きくなってきたので、麻ひもで支柱に結び付ける。
麻ひもは「8の字」にして、支柱と茎を軽く結んでおくといいらしい。
その後、最初の花が咲いているのを発見!
指でパチンパチンと軽くはじいて、自家受粉を促しておく。
(一度受粉したら、その後はいちいちやらなくていい)
5月下旬
無事に受粉したようで、花の後に実ができ始めた!
去年の経験上、ここから実が大きくなって赤くなるまでに、わりと時間がかかるのだが……(笑)。
6月上旬
実ができ始めたことを受けて、最初の追肥。
土の表面を軽くスコップでほぐし、規定量の肥料をまいて、土と混ぜ合わせておく。
(以後、2週間おきくらいに追肥を行った。)
6月中旬
だいぶ実が大きくなってきたが、まだ赤くはならない。
主枝の脇芽は取ってきたが、ふと気づくと根元から新しく枝が伸びてきていた。
どうすればいいのか迷ったが、主枝に栄養を集中させた方がいいと考え、カットした。
6月下旬
実ができ始めてからおよそ1ヶ月、ようやく実が赤くなってきた!
下段の方は順調だが、上段の方にできている実を観察すると、実の下の方が黒ずんでいるのを発見!
調べるとこれは「尻腐れ病」というらしい。
「病」といってもウィルスなどによるものではなく、カルシウム不足が原因であるとのこと。
慌てて葉に直接かけるカルシウムのスプレーと、土に混ぜるカルシウム肥料を与える。
ただ、一度黒ずんでしまった実は、もう元に戻ることはないようなのでカット。
以後は、思い出したとき程度だが、ときどきこのようにカルシウムを補充した。
7月上旬
ぐんぐん伸びて支柱の高さを超えてしまったので、枝先をカット。
(完全に逆光になっていて、見づらくてすみません(笑))
そして同日、初収穫!
とりあえずしっかり赤くなっていたものを5個。
早速食べてみる!
「純あま」という名前から勝手に想像していたほどには甘くないが、普通のミニトマトよりは甘い気がする(あくまで個人の感想です)。
上手に育てると、もっと甘くなったりするのかな?
暑い日が続いていたが、面倒くさがってここまでマルチをしていなかった。
雨が降らない日が続き、さすがに乾燥を避けた方がいいかと思い、敷きわらを購入して全体に敷いてみた。
効果あるのかな?(笑)
ちなみにこの頃の様子はこんな感じ。
昨年育てた「支柱、脇芽かき不要」のミニトマトと比べると、一気に収穫できる量は少ないが、2~3日に一度、10個ずつくらい収穫できる感じ。
(それが8月上旬くらいまで続いた)
あまり一気に収穫しても食べるのが追い付かないので、このくらいのペースで収穫し続けられる方がありがたいかもしれない。
(実はサービスでもらった普通のミニトマト1株も隣で育てているので、それと合わせると十分過ぎるほど)
7月下旬
順調に収穫を続けていたが、ある日、強風で支柱が傾いたりしたせいか、根元が半分くらい折れてしまっていた!
幸い完全には折れていなかったようで、その後も収穫は続けることができた。
この頃が一番収穫量が多かったかな?
8月上旬
この頃になると、株全体が少し枯れ始めた感じになる。
(時期によるものか、前述のように根元が少し折れたことによるものかはわからないが)
そしてこの日の収穫が最後になった。
ここまでの収穫量は、およそ100個くらい。
去年よりもやや少ないが、苗代や肥料代などを差し引いても十分にお得なので満足。
上手に育てたら、もっと収穫量が増えるのかもしれない。
その後に放置していたら、根本や脇芽から伸びてきた枝に花が咲いたりしたので、「こちらにも実がならないかな……」とか期待したが、結局花が咲いただけで実が大きくなることはなかった(笑)。
9月上旬まで何となく放置したが、何も起こらなかったため撤去。
おわりに
家庭菜園二年目の栽培として育てたサントリーのミニトマト「純あま」。
昨年と違い、今年は支柱や脇芽かきが必要な品種だったが、初心者なりに何とか収穫することができた。
ミニトマトは2~3日ごとの収穫が「夏の毎朝の楽しみ」という感じになるので、ぜひ来年も育てていきたいと思う。
来シーズンはどの品種にしようかな……? 迷うのもまた楽しみである。
(昨年育てた「支柱・脇芽かきいらず」のミニトマトの記録はこちら!)
( ↓ ミニトマトおよび家庭菜園の栽培記録一覧はこちら)