紫色の穂状の花を大きな株に無数に咲かせるアメジストセージ。
このブログでも何度も書いているが、自分はサルビアネモローサやベロニカ・ロンギフォリアなど、青~紫系の穂状の花が大好きである。
このアメジストセージもその一環といえるが、サルビアネモローサ等が主に春~夏に開花するのに対し、秋~初冬の花が少なくなってくる時期に長い間咲いてくれる。
手間は切り戻し程度で、毎年たくさんの花を咲かせてくれる、ガーデニング初心者向けの多年草・宿根草である。
アメジストセージの特徴と育て方
アメジストセージは別名「サルビアレウカンサ」「メキシカンブッシュセージ」「メキシカンセージ」ともよばれる宿根草。
本記事の紫色の花が咲く品種のほか、ピンク色の品種などもある。
比較的大きく育ち、切り戻さないと縦横1mくらいになるので、花壇や庭の後方に適している。
初冬に霜が降りると地上部は枯れるが、根まで凍らなければまた春に芽吹き、成長してくる。
花言葉は「家族愛」「家庭的」など。
花期
9月~12月くらい。暖冬の年や暖地では、1月になっても咲いていたりする。
大きさ
縦横1m以上に大きく育つ。
梅雨前くらいに半分ほどに剪定しておくと、ほどほどの大きさに保てる。
水やり
地植えならほぼ不要。鉢植えなら土が乾いたらたっぷりと。
肥料
植え付け時にマグァンプ。あとは他の花のついでに発酵油かすをまいたことがあった程度。
耐寒性・耐暑性
冬になり、霜が降りると地上部が枯れる。
マイナス3℃くらいまでは耐えるので、土まで凍るような寒冷地でなければ、地下で冬を越し、また春になって暖かくなると芽吹く。寒冷地では不織布などで防寒するといいらしい。
耐暑性は問題なし。特に何もしなくても夏を越した。
植え付け、成長記録
昨年(2020)10月上旬
苗を購入して植え付け。
植え付けは本来は春の方がいいようだが、花が咲いている秋にしかあまり出回らないので、秋のあまり寒くない時期に植えつける。
昨年(2020)11月上旬
初めからついていた花穂が咲き進み、株も少し成長した。
アメジストセージはあまり直立して咲かず、柳のように枝垂れる感じで咲く。
昨年(2020)12月上旬
しばらく花を楽しませてくれたが、寒さで少しずつ花が終わってきた。
今年(2021)1月下旬
放置していたら、すっかり地上部が枯れた感じになったので切り戻す。
ここまで枯れる前に、地上部をカットしてしまってもいいと思う。
![アメジストセージ 2021年1月31日 切り戻し](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/a/an-ei/20211229/20211229102436.jpg)
![アメジストセージ 2021年1月31日 切り戻し](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/a/an-ei/20211229/20211229102515.jpg)
2月下旬
ほとんど地上部の姿は変わらないが、隣に植えたオルレア・グランディフローラの葉がかなり成長してきた。
4月下旬
隣のオルレアがだいぶ成長してきて、アメジストセージの株が飲み込まれている感じ。
(日当たりが悪くなりそうなのが心配だったが、結果としては問題なかった)
6月下旬
隣のオルレアが花期を終えて枯れて、久々に株姿を見ることができた(笑)。
7月中旬
徐々に暑くなってきて、株が成長を始めてきた!
8月下旬
そのままどんどん成長し、かなり大きくなってくる。
9月上旬
ついに最初の花穂が姿を現した!
9月中旬
ようやく開花!
といっても「いかにもお花」という形ではないので、開花が分かりにくいが。
9月下旬
ひとつ咲き始めると、他の場所でも次々に開花が続く。
10月下旬
すっかり最盛期!
数えきれないほどの紫の花穂で包まれる。
11月中旬
変わらずに咲き続ける!
写真の真ん中に支柱が見えているが、これは台風や強風によって倒れ込んでくるようになったので、支柱を追加して支えている。
夏前に切り戻しておけば、もう少しコンパクトに育ったのかもしれない。
12月中旬
だいぶ寒くなってきて、少し花が終わりかけの感じになっている。
それでも、花が少なくなってきた庭の中で元気に咲いている。
12月下旬
本格的に気温が下がり、霜が降りるようになると枯れる。
写真ではすっかり枯れているが、この前日までは一つ前の写真とほぼ同じように咲いていた。
ある程度寒くても耐えられるようだが、やはり植物にとって「霜」は別格ですね。
耐寒性があまり高くない植物は、霜で一発で枯れます。
ということで、地上10~15 cmくらいを残して切り戻す。
切り戻して初めて気づいたが、既に新芽が出てきていた!
この後も寒い季節が続くので、この新芽がそのまま育つとは限らないようだが……。
根まで凍らなければ、春にはまた新しく芽吹くらしいので期待して待つことにする。
他の花とのコラボ
わりと大きく広がるので、隣に植えているような花たちと混ざって咲く。
こちらは左隣のセンニチコウ・ファイヤーワークスとのコラボ。
花の形が違うので、動きが出ていい感じ。
さらにセンニチコウの左隣のサルビア・サリーファンも加えて、3者のコラボもしばらく楽しむことができた。
おわりに
美しい紫色の穂状の花を多数咲かせるアメジストセージ。
以前から気になっていた植物だが、今回ようやく植えて楽しむことができた。
かなり大きく育つので、花壇や庭の後方に最適。
わが家では北側の庭の一番奥の位置で、これから毎年秋~冬の庭を彩ってもらおうと期待している。
( ↓ 記事中でコラボしている宿根草、サルビア・サリーファンの成長記録はこちら!)
( ↓ 同じく隣に植えたセンニチコウ「ファイヤーワークス」の成長記録はこちら!)
( ↓ 「青い花」のまとめはこちら!)