この花を知ったのは、趣味の園芸・2020年3月号の記事だった。
この号にはオステオスペルマム特集のページがあり、「近年の人気品種」として紹介されていた。
その中で「ぜひとも育ててみたい!」と魅了されたのが、この「ブルーアイビューティー」であった。
鮮やかな黄色い花びらの中心に、まさに「青い眼」のような模様が入り、コントラストが美しい。
園芸店でふと見かけて即購入、そして今シーズンの花壇で存分にその美しい花姿を楽しんだのであった。
地植えならほとんど手間もかからずたくさんの花を楽しむことができ、ガーデニング初心者向けの一年草(本来は多年草)である。
オステオスペルマム「ブルーアイビューティー」の特徴と育て方
定番のガーデニング植物「オステオスペルマム」の人気品種の一つ。
オステオスペルマムには、いかにもキク科の植物らしい一重咲きのものから、ゴージャスな八重咲きのものまで多彩な種類がある。
本来は多年草で、秋~冬に植えて春まで花を楽しみ、上手に夏越しすればまた秋にも咲くらしい。
が、地植えだと夏越しが難しかったりもするので、ガーデニング初心者向けのこのブログでは一年草のカテゴリに入れている。
……いつも疑問に思っているのだが、この植物名はどこで区切るのでしょうか?
「マム」はキク科の植物のことだと思うが、
「オステオス」「ペル」「マム」?
「オステオ」「スペル」「マム」?
ご存じの方がいたら教えてください(笑)。
花言葉は「元気」「無邪気」「変わらぬ愛」など。
花期
2月~5月くらい。
まだ寒いうちはチョロチョロ咲いている感じだが、暖かくなってくると花数もぐっと増える。
大きさ
縦横20 cmくらい。暖かくなると株が大きくなるが、巨大化まではせず、コンパクトにまとまる。
水やり
地植えならほぼ不要。鉢植えなら土が乾いたらたっぷりと。
肥料
植え付け時にマグァンプ。あとは他の花のついでに発酵油かすをまいたことがあった程度。
耐寒性・耐暑性
耐寒性はそこそこ高いが、霜に当たると枯れる。今回は2月中旬に植え付け、その後強い霜が降りなかったので平気だった。冬越ししたければ、鉢植えなら軒下や室内に取り込んだり、地植えなら不織布等で霜よけをするといい。
春の花が終わったら切り戻して風通しを良くすると、夏越ししてまた次のシーズンに咲かせたりもできるらしい。が、春が終わったら枯れる一年草扱いが気楽かも。
植え付け、成長記録
2月中旬
苗を購入して植え付け。
この「ブルーアイビューティー」は、昨シーズンにも植えたいと思っていたが、見つからずに諦めた経緯があるだけに、今シーズンは園芸店で見かけて即買いであった。
初めから一輪の花が咲いているが、こういうのは大抵、販売のために温室などで花期が早められているだけのことが多い。
植えたはいいが、その後しばらく花が咲かないこともしばしばである。
株の成長を優先して、もったいなかったが初めから咲いていた花はカットしてしまった。
しばらくは花が咲かないかな……? なんて思っていたが、1週間ほどで、植え付け時からついていたつぼみが早速開花してくれた!
3月上旬
かなり咲き進んできた!
ラベルの写真と同じような葉が、次々と咲く。
4月上旬
暖かくなると、株全体が一回り大きくなったような感じになり、花数もだいぶ増えてくる。
4月中旬
すっかり満開!
というか、先に咲いた花がまだ残っているうちから、次の花、次の花と咲いていくので、どこが正確に満開なのかよく分からない(笑)。
5月中旬
5月になってもまだ元気に咲き続けている!
これが最後のひと咲きという感じになった。
5月下旬
2ヶ月半ほど楽しませてもらったが、さすがに5月の末にもなると、新しい花が咲かなくなった。
切り戻して夏越しに挑戦してみようか……?
2022.03.05追記(夏越し・冬越しの結果)
その後、半分ほど切り戻しておいたら普通に夏は越したが、秋には咲かず、冬には特に霜よけ等の防寒をせずに放置していたら枯れてしまった。
寒さにはそこそこ強いものの、強い霜に当たると枯れるので、地植えで冬越しをするならば不織布等の霜よけをした方がよさそう(鉢植えなら霜が降りない場所に移すなど)。
花のアップ
最後に花のアップを。
「ブルーアイビューティー」の名のとおり、黄色い花びらの中心に青い模様が入っている。
他の花とのコラボではなく、一つの花の中でコントラストが成立していて、美しさを堪能できる。
おわりに
昨年から植えてみたいと思っていたオステオスペルマム「ブルーアイビューティー」。
期待通り、美しいレモンイエローと青紫色のコントラストを楽しませてくれた。
かなり満足したので、このまま切り戻して夏越しに挑戦してみようか……?
しかし、オステオスペルマムでは「パープルサン」などの他の品種も気になっているので、来シーズンはそちらを購入して植えてみようか……。
限られたスペースの中でガーデニングを楽しんでいるので、思い切って別の苗を植えて楽しもうか、それともこの品種の2年目を楽しんでみようか……。
そういう悩みも、ガーデニングの醍醐味かもしれない。
( ↓ 初心者でも育てやすい、一年草のまとめ記事はこちら!)