サントリーのペチュニア「サフィニア」シリーズの一つ、「ももいろハート」である。
夏の初心者向けガーデニング植物の定番といえば、ペチュニア・カリブラコア・ニチニチソウといったところが代表的。
その中でも「サフィニア」は、その匍匐性と波打つように花が咲く様子から「サーフィン」と「ペチュニア」を合体させた名前の、サントリーの代表品種らしい。
初心者でも丈夫で育てやすく(自分は枯らしかけたりもしているが(笑))、花期も長くておすすめである。
ペチュニア(サフィニア)の特徴と育て方
序文にも書いたが、サフィニアはペチュニアの園芸品種名なので、基本的にはペチュニアと同様である。初心者でも育てやすく丈夫、かつ品種改良の成果で様々な色や模様の品種が販売されている。最近では同じサフィニアアートのシリーズで「とらネコ」や「江戸しぼり」という品種も気になっている。
花言葉は「咲きたての笑顔」。「ももいろハート」という品種名と合わせて、こんなメルヘンチックなイメージの花を中年男性が育てていいのか不安になる(笑)。
基本的には冬には枯れる1年草扱いだが、暖かい地域の地植えや、鉢を屋内の暖かいところに取り込んだりすると冬越しできることもあり、その場合は翌年もまた花を咲かせる。
花期
4月~10月くらい。冬~春に咲くパンジー・ビオラと入れ替えるように植えると、花壇に1年中花が咲いている様子を楽しめる。
大きさ
品種によるが、縦横30 cmくらい。横にかなり広がるので、鉢植えの際は植え付け時の大きさより大きめの鉢を用意するといいかも。
水やり
地植えでも多少は必要らしい。特に夏は水切れに注意。鉢植えなら土が乾いたらたっぷりと。
肥料
次々に花が咲くので、月1回ほどの緩効性肥料か、週1回ほどの液肥をやるとたくさんの花が咲いている状態を保てる。それほど花が多くなくていいなら肥料は控えめでもいいだろうが、花が咲かないペチュニアを育てる意味はあまりないので…(笑)。
摘芯
育て始めの時期に2〜3回摘芯(枝先をカット)すると、脇芽が出て株全体が大きくなり、結果として花数が増える。
ポット苗で初めから花が咲いている場合は、もったいなく思えるかもしれないが、一旦カットしてしまった方がその後の生育がよかったりもする。
耐寒性・耐暑性
耐寒性はないので冬には枯れる一年草。耐暑性は高いが、本当に暑い時期は花が一時休むことも。
連作障害
ナス科の植物なので、昨年植えたのと同じ場所に植えると生育が悪くなる。同じ場所に植えるなら、土を丸ごと入れ替えた方がよい。
植え付け、成長記録
4月中旬
苗を購入し、植え付け。
売っていたホームセンターの掲示では「人気No.1!」とか書いてあった。
摘芯
植え付けから1週間後、早速周囲に枝を伸ばしてきていたので、先端の方を切り取る。摘芯は必ず、下に葉が残るように! 鉢植えなら、鉢からはみ出した部分を切る程度でよい。
5月上旬
前回の摘芯から2週間後、2回目の摘芯。
ちょっと油断してる間に蕾も見えてきてしまった。
なんかもったいない気もするが、思い切ってまた摘芯。
5月下旬
摘芯を続けて開花を我慢し続け、ようやく最初の花が咲く!
薄いピンクのハートマークが可愛らしい!
6月上旬
すっかり株が花でいっぱいになる!
ハートマークのラッシュである(笑)。
ゼラニウムとのコラボ
隣に植えているスーパーゼラニウム・ネオンスポットとのコラボ。
薄いピンクと濃いピンク、同じピンク系統の色でよく調和していると思う。
7月下旬
このまま順調に生育してくれるかと思ったが……。
今年の長引いた梅雨にやられて、すっかり葉を落としてしまった。
ほとんど棒のような枝しか残っていない(涙)。枝の先に少し葉がある程度か。
調べると、ペチュニアは長雨や蒸れには少々弱いらしい。
鉢植えなら雨をよけて軒下に移動させるなどの対処もできるが……自分は基本地植えなので雨は避けられない。
梅雨前には軽く刈り込んでおくと蒸れを防止できるらしいが……昨年は特に何もしなくても、ペチュニアは元気に生育してくれた。
今年ほど梅雨が長引くのは予想できなかったので、こうなってしまうのも致し方なかったのかもしれない。
自然を相手にする趣味なので、多少はこういう事態も受け入れなければならないだろう。
枯れさえしなければ秋まで咲くらしいので、リキダス(活力剤)をときどき与えたりしながら、復活を待つことにする。
おわりに
長い梅雨にやられて葉を落としてしまったものの、それ以外は特に問題なく生育してくれた。
毎年こんなに梅雨が長引くわけではないだろうが、来シーズン以降は梅雨前には軽く刈り込んでおくなどの対策もしてみようと思う。
ひとまず復活を待ち、また株いっぱいのハートマークの花を見られるのを楽しみにしている。
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