昨年3月に植えたアガパンサスが、2年目を迎えてついに開花!
昨年1年間は、雑草のようにピョコンと生えている葉っぱを眺めていただけだったので感無量である。
青色のアガパンサスは、まさに青い花火が弾けているようで実に美しい。
梅雨時の少し暗い気持ちを、存在感のある花姿で明るくしてくれる。
ほとんど手間もかからず、宿根草で毎年咲いてくれて、ガーデニング初心者向き。
アガパンサスの特徴と育て方
品種にもよるが、冬には地上部がなくなり、また春になると芽吹く宿根草。
別名ムラサキクンシラン(紫君子蘭)という素敵な名前もある。
主な花色は濃い目の青紫、薄紫、白。お好みで。
園芸店には苗で売っているときもあれば、球根で売っているときもある。自分は球根を購入したが、苗の方が気楽かも。
花期
6月~8月頃
大きさ
品種による。30 cmくらいの小型の品種から、1mを超える大きなものまである。
水やり
地植えならほぼ不要。地植えが基本だと思うが、鉢植えなら土が乾いたらたっぷりと。
肥料
基本的には不要。地植えの場合、やり過ぎると大きくなりすぎるかも?
耐寒性・耐暑性
全く問題なし。宿根草のため、品種にもよるが冬には地上部がなくなる。
植え付け、成長記録
昨年(2019)3月中旬
ホームセンターで球根(少し芽が出ていた)を購入、植え付け。
細かな品種はよくわからない。袋に「植えっぱなしで毎年開花!」とか書かれていたのを見て、嬉々として勢いで購入した。
なんか地面からネギみたいなものが出ているな、という感じ(笑)。
5月中旬
少し大きくなってきて、葉も緑になってきた。
雑草と間違えて何度も抜いてしまいそうになる。
6月下旬
茂ってきたグランドカバー、タイム・ロンギカウリスのすき間からピョコンと葉を伸ばしている。高さは20 cmくらいになった。
花期が夏頃なので、このまま大きく育って花を咲かせるのかと思って待っていたが、結局これ以上は大きくならず。
年内はほぼこんな大きさのままで、20 cmほどの雑草のような葉っぱを眺めるだけで終わってしまった(笑)。
今年(2020)2月上旬
冬になると地上部が枯れて、すっかり何もなくなる。
「このまま本当に枯れてしまったら、昨年1年間は一体何だったのだろう…?」と心配になる(笑)。
4月上旬
気がつくとまた緑の葉をピョコンと出しているのを発見!
別の場所に植えた株も、小さく葉を出してきている。
5月下旬
片方の株から花茎が伸び始める!
昨年は葉っぱを眺めていただけだったが、違う姿が見られて既に感動(笑)。
6月上旬
さらに花茎が伸びてくる。
先っぽが少し割れて、中に小さな蕾がたくさんある様子があらわになる。
まるで花火の大玉の中に、小さな「星」がたくさん埋め込まれているようである。
3日後、蕾が外へ出ようとしている感じになる。
咲く準備がいよいよ整ってきたか?
6月中旬
蕾が完全に外へ出てきた!
ここからは1日ごとに、少しずつ姿が変わっていく。
上の写真の翌日。さらに蕾全体が開いている。
さらに翌日。毎日少しずつ開くのを眺めているだけでワクワクする!
一つの花に注目しているうちに、脇からも花茎が伸びてきていた。
こっちは真上に伸びず、何だか曲がっているが(笑)。
6月下旬
ついに開花が始まる!
昨年1年間の変化のなさを思うと、感無量である。
6月末、徐々に残りの蕾も開いてきて、花自体もかなり濃い目の紫に色づいてきた!
梅雨のどんよりした気分に、元気をくれる夏の花火という感じ!
脇に伸びていたもう一つの花茎は、雨か風にやられたのか、倒れてしまっていた。
少し起こして数日待ったが、再び立つことはなさそうだったので(あと通行の邪魔になる感じだったので)残念だがカットした。
7月上旬
ここでメインの花の方にも悲劇が!
激しく降った雨と強い風を受けて、こちらも花茎が倒れてしまった!
株元を見ると、ポキリと折れているのではなく、茎が曲がっている程度だったので、慌てて支柱を導入。
これでなんとか復活してくれることを祈る。
ちなみに支柱と茎をつないでいるのは、バラの誘引に使っているローズフック。
誘引だけでなく、1cmくらいの太さの茎ならばこのように支柱との連結にも気軽に使えて実に便利! わが家ではだいぶ多用している。
こちらのデルフィニウムの記事でも、支柱との連結に活用している。
その後の様子を見る限り、そのまま枯れたりはせずに花を咲かせ続けてくれたのでホッとする。
7月中旬
そろそろ花が終わりを迎えてくる。
開花し始めてから、およそ1ヶ月くらい楽しめただろうか?
近所の道端などに植えられているアガパンサスはまだ咲いているようだが、あれは一つの花が咲き続けているのではなく、別の花茎が順に咲いているのかな?
花茎が一つだと、花を楽しめるのはこのくらいなのかもしれない。
ちなみに、開花してくれたのはこの株だけで、残り2ヶ所に植えた株は全く花茎が上がらず。
ここは比較的陽当たりがいい場所なのだが、何が悪いのだろうか?
もしかすると、周りにタイム・ロンギカウリスがびっしりと根を張っているので、アガパンサスの根が伸ばしにくい状態なのかもしれない…。
まあ1株だけでも咲いてくれて、梅雨のどんよりした雰囲気に元気を与えてくれたのでよしとする(笑)。
おわりに
2年目でようやく開花してくれたアガパンサス。
基本的に植えっぱなしで毎年花を咲かせてくれるということなので、また来年にも期待したい。
(まだ咲いていない2株は、これから咲いてくれないかな…? とまだ希望を捨てていないのであるが)
自分で植えてみて、実は近所の道端などに結構植えられていることに気づいた。
今までも視界には入っていたはずだが、意識しないと全然気づかないものなのだなあ…。
それらは年数が経過しているためか、そもそも品種が違うのか、1mくらいの高さで葉もたくさん茂らせている。
わが家ではそこまで育ってしまうと逆に困るのだが、今年までの様子を見ているとその心配はおそらくなさそうである。
冬~春の花が終わって、夏の花がまだあまり茂っていない時期に、リリーフのように梅雨空の下で綺麗な青い花を咲かせてくれた。
来シーズンにも、同じように(できればもう少し華やかに)咲いてくれることを期待したい!
( ↓ 種からも育てられるようです。たくさん植えたければこちらがお得かも?)
( ↓ 四季咲きのコンパクトな品種もあるようです)