「パンジー」と聞いたときに、最もよくイメージされるのはどのような花だろうか?
おそらく黄色い花びらで、中央に黒い模様が入っている姿なのではないだろうか?
ガーデニングを始める前は、(紫とか他の色もあることは知っていたが)真っ先にイメージされるのはそのような花姿だった。
ところが園芸店を巡ってみると、フリル咲きのパンジーはあるわ、パステルカラーのパンジーはあるわで、自分のイメージが次々と崩れていくのを感じた。
この「虹色スミレ」もその一つ。
ラベルを見たときは、「これは似てるけどパンジーじゃなくてスミレなのか…」と思ったものだが、調べるとパンジーってスミレ科スミレ属なので、立派なスミレなのですね(笑)。※既に「スミレ」がゲシュタルト崩壊してきました。
実際に育ててみるとテキトーな管理でも株も大きくなって、さらに丈夫で実に初心者向けである。カラーバリエーションも豊富なので、いわゆる普通のパンジーは飽きたな……と思ったら是非おススメである。
虹色スミレの特徴と育て方
花苗で有名な「サカタのタネ」のブランド苗。
買ったのは「メープル」という黄色の花にオレンジ色の縁取りが入った品種だが、他に「ムーンライト」「エンゼルピンク」「ロイヤルブルー」など、種類豊富。
全体的にパステルカラーの珍しい色のものが多く、一輪の花の中に複数の色あいをもつのも特徴。
パンジーとしては中輪。生育旺盛で、あまり手をかけなくても株いっぱいの花が楽しめる。
花期
11月~5月くらい。わが家では6月でも咲いています。
大きさ
高さも幅も30 cmくらい。
水やり
パンジーなので地植えでも乾いたら水をやった方がいいらしいが……自分はほとんど放置でも大丈夫だった。
肥料
花数が多いので、ときどきやったほうが元気に咲くらしい。自分は植え付け時のマグァンプと、他の花のついでにときどき思い出したように液肥をやった程度。
耐寒性
パンジーなので当然耐寒性は高い。冬の間はそれほど大きくならないが、春の訪れとともにぐんぐん育ち、花数も増える。
花がら摘み
終わった花を放置すると種ができて株の体力を奪うので、なるべくマメに花がら摘みをした方が次の花が咲きやすい。自分は気づいたときにまとめて一気にやった程度。
植え付け、成長記録
昨年12月
苗を購入して植え付け。もう少し淡いパステルカラーの品種にしようかと思っていたが、店頭で見かけたこの「メープル」の鮮やかな色合いに一目ぼれし、衝動買い。
2月上旬
株自体も少し大きくなり、花数はぐっと増えた。鉢(屋外)や室内での栽培なら淡い色合いもいいが、地植え(しかも花壇でなく地べた)の場合は、このくらい鮮やかな色合いの方が庭の中で映える気がする。
3月下旬
だいぶ成長してきて、花数も増える。隣に植えた「絵になるスミレ・パルム(フリル咲きパンジー。同じくサカタのタネの品種)」と並んで、冬~春の庭を鮮やかに彩ってくれている。
4月下旬
さらに成長して株いっぱいに花が咲く。最盛期は葉っぱがほとんど見えなくなるほど。
朝日に照らされる姿も美しい!
5月下旬
もうすぐ6月を迎えるのに、まだまだ元気!
隣の「絵になるスミレ」も元気である。
「ほどほどのところで夏の一年草(ペチュニアやニチニチソウなど)に植え替えたいな…」とか思っているが、これだけ元気だと抜くのをためらってしまう。
早めにニチニチソウなどに植え替えた方が、それらが成長して初夏~夏にいい感じになるのは分かっているのだが……。
冬~春の一年草から、春~秋の一年草への切り替えのタイミングは難しい!
「もったいない」という気持ちが大きくなってしまう(笑)。
おわりに
ブランド苗のパンジー、虹色スミレ。
普通のパンジーとはひと味違う色合いで、冬~春の花壇を鮮やかに飾ってくれる。
何よりも実感したのはその育てやすさ。
よく言われていることだが、100円くらいで売られているパンジーよりも、こういうブランド苗(といっても250~300円くらいだが)の方が、さほど手をかけなくても丈夫で花数も多くなり、結果的にコスパがいいと思う。
もちろん広い花壇に一面に、たくさん植えるのならお手軽な価格のものがいいだろう。
だが例えば「植木鉢やプランターに1〜3株」など、数株の植え付けであれば、100円~200円の違いなので積極的に選んでいくといいと思われる。
半年くらいの間、鮮やかな色合いや育てやすさが手に入るのだから、コスパは大変いいと言えるだろう。
来シーズンもおそらく購入予定。
次は「ロイヤルブルー」もいいかな……?
( ↓ 記事内に出てきた「絵になるスミレ」の記事はこちら)
( ↓ 同時期に植えた、ウサギのような素敵なビオラの記事はこちら)
( ↓ 種からでも購入可。たくさん植えるならこちらの方がお得かと…)
( ↓ 初心者でも育てやすい、一年草のまとめ記事はこちら!)