春~秋に宿根草のアラリア・サンキングが彩ってくれる庭の一角が冬には空いてしまうので、毎年この場所にはノースポールなどの一年草を植えている。
昨年はローダンセマム・リルピンクを植えたが、夏の暑さで姿を消してしまったので、今年は園芸店で見かけたローダンセマム「マーズ」を植えてみた。
一般的なローダンセマムよりは小ぶりなピンク色の花を、冬の寒さにも負けずに次々と咲かせてくれて、寂しい冬の花壇を賑わせてくれた。
特に手間もかからず、冬~春の長期間花を咲かせてくれるガーデニング初心者向けの一年草である。
ローダンセマム・マーズの特徴と育て方
一般的なローダンセマム(花径5cmくらい)に比べると少し小さめの、直径3cmくらいのピンク色の花を次々に咲かせる。ローダンセマムとしてはやや珍しい、濃い目のピンクの品種。
本来は多年草であるが、地植えだと夏の暑さを越すことが難しいので、このブログでは一年草のカテゴリに入れている。
夏に切り戻して風通しを良くしたり、鉢植えなら日陰に移したりすれば毎年咲かせることもできるが、初心者は一年草扱いで毎年苗を植えたりした方が気楽(いろいろな品種を育てる変化も楽しめるし)。
園芸店では、隣にほとんど同じデザインのラベルで「アプリコットジャム」という品種も売られていた。おそらく同じ生産者様の品種で、そちらの方が少し花色が薄めのピンク色。お好みで。
花言葉は「永遠の愛」「気丈に」など。
花期
2月~5月くらい。
大きさ
縦横20 cmくらい。
植え付け時からそれほど大きくならず、コンパクトに咲き続けるので寄せ植えにもいいかもしれない。
水やり
地植えならほぼ不要。鉢植えなら土が乾いたらたっぷりと。
肥料
植え付け時にマグァンプ。あとは他の花のついでに発酵油かすをまいたことがあった程度。
耐寒性・耐暑性
耐寒性は比較的高く、わが家では特に何もしなくても地植えで冬も咲き続けた。
鉢植えなら軒下で育てたり、寒い地域の地植えでは霜よけをするとさらに安全。
耐暑性はそれほど高くないようだが、初夏頃に切り戻したりして風通しを良くしたりすると、夏を越して秋~翌年にも咲く。
スペースに余裕があるならば、切り戻して夏越しにチャレンジするのも可。
ただ、一年草扱いの方が気楽かも。
( ↓ 昨年育てた「ローダンセマム・リルピンク」の成長記録はこちら!)
植え付け、成長記録
2月上旬
園芸店で苗を購入して植え付け。
既に少し花が咲いていたほか、蕾がいくつもついている。
2月下旬
植え付けから2週間後、初めからついていたつぼみがかなり咲き出してきた。
3月中旬
だいぶ暖かくなり、かなり咲き進んできた!
濃い目のピンク色の花が美しい!
3月下旬
もう少し花数が増える!
まだまだ花壇が寂しい時期なので、庭を賑わせてくれて助かる。
4月中旬
さらに花数が増える!
寒い時期に比べると、やや花色が薄くなったようにも感じる。
次々に咲いてはつぼみを上げてくるので、どこが「満開」なのかわかりづらいのだが、おそらくこの時期が一番花数が多かったように思われる。
5月中旬
まだ何とか花は続いているが、周囲の宿根草がだいぶ成長してきて押されている感じ。
この後、撤去するか、切り戻して夏越しを期待するか……悩むところである。
花のアップ
昨年育てた「リルピンク」に比べると花は一回り小さい。
それに加えて、目いっぱい花びらを広げて整った花姿で咲くものばかりでなく、たくさんある花のうちいくつかは、花びらが重なったり少し丸まったりして咲くものがある。
肥料や水やりなどの育て方にもよるのかもしれないが、こんなふうにちょっと不器用な感じで咲く姿も愛らしく感じる。
おわりに
冬の花壇の彩りとして購入したローダンセマム「マーズ」。
寒さにも負けず、寂しい冬の庭を賑わせてくれた。
この後切り戻して夏越しを試してみるか、または来年別の品種を植えてみるか……。
少し色違いの「アプリコットジャム」も気になったので、来シーズンどうするかを今から楽しみにしている。
( ↓ 昨年育てた「ローダンセマム・リルピンク」の記録はこちら!)
( ↓ 初心者でも育てやすい、一年草のまとめ記事はこちら!)