昨シーズン、多年草(宿根草)ながら6月~1月(ぎりぎり2月も?)の長い間花壇で花を見せ続けてくれた栄養系サルビア「サリーファン」が今年も葉を茂らせてたくさんの花を見せてくれている!
暑い夏にぴったりの爽やかな花色で花壇の一角を涼しげに飾り、秋にも開花を続けてくれて貴重な植物である。
同じ青系の穂状の花であるサルビアネモローサ・カラドンナやベロニカ・ロンギフォリアなどは初めからいろいろと調べたうえで苗を探し回ったが、この植物は園芸店で見かけて衝動買いした品種なのに、想像以上に役立ってくれて嬉しい。
植え付け前の予想通りになったりするのも楽しいが、予想を上回ったり下回ったりして驚いたりガッカリしたりするのもガーデニングの醍醐味である。
ほとんど手がかからず、毎年涼しげな花を咲かせてくれるガーデニング初心者向けの宿根草・多年草。
サルビア・サリーファンの特徴と育て方
「サリーファン」は商品名のようで、品種としてはブルーサルビア(サルビア・ファリナセア)の一種。
植物の苗でよく見かける「栄養系」とは、種をまいて育てる「種子系」に対する用語で、葉や茎などから挿し芽などによって増やされていることをさす。
種子から育てた場合は親の性質をそのまま受け継いでいるとは限らないが、栄養繁殖の場合は親の植物のクローンになるので、丈夫で育てやすいなどの特徴をそのまま受け継ぐことになり、園芸的には品種の特性が安定していて都合がいい。
花言葉は「永遠にあなたのもの」「尊重」「知恵」など。後の2つはともかく、初めの花言葉はなんだか重い(笑)。
花期
主な花期は5月〜10月くらいだが、ちょろちょろとした花であれば、昨シーズンは2月くらいにも残っていた)
大きさ
1年目の草丈は50 cmくらい。昨年よりも2年目は縦横に少し広がり、1株が高さ80 cmくらい、横幅が60~70 cmくらいになった。
水やり
地植えならほぼ不要。鉢植えなら土が乾いたらたっぷりと。
肥料
植え付け時にマグァンプ。あとは他の花のついでに発酵油かすをまいたことがあった程度。
耐寒性・耐暑性
耐暑性は問題なし。というか夏が開花のメイン。
耐寒性はそれほど高くなく、地域によっては冬には枯れる1年草扱いだったりするようだが、昨年は暖冬のためか、特に何もしなくても冬越しできた。
昨シーズン(2019年6月~2020年2月)のダイジェスト
昨年(2019)6月中旬
ファームユニバーサル千葉(園芸店)で開花している苗を見かけ、普通のブルーサルビアとはひと味違う花色に感激し、2株衝動買い。
青紫一色のものと、白と薄紫のバイカラーのものを両方買った。
2020年2月中旬
途中の開花状況は過去記事に詳しく書いたので省略するが、最終的に年を越してこのくらいの大きさ(草丈50 cmくらい)まで成長。
暖冬のためかチョロチョロとした花といくらかの葉が残ったものの、さすがに見栄えが悪くなってきたので、株元の少しの葉を残して切り戻す。
( ↓ 1年目の成長記録の詳細はこちら!)
2年目(2020)の成長記録
3月上旬
切り戻した直後の状態。まだまだ気温も低く、株も寒々しい感じの姿。
ちなみに植え付けたときと配置が変わっているのは、昨年思ったより株が大きくなったので1株を少し後ろに植え替えたため。
3月下旬
少し暖かくなってきて、切り戻して残っていた枝の脇から新しい葉が出てきた!
5月上旬
周りの植物の成長の方が早くて埋もれている感じだが、少しずつ成長してきている。
5月中旬
やはり暖かくなると成長が速い!
上の写真から2週間ほどで株がかなり大きくなり、少しずつ咲き始める!
6月上旬
咲き始めはしたものの、かなりスローペースで花が増えていく!
日当たりのいい紫一色の花の方が少し早めに咲いていく。
6月中旬
紫一色の方が、かなり開花した!
7月中旬
紫一色の方はかなり順調に成長・開花してきたが、白と紫のバイカラーの方は、ちょっと徒長している感じだったので中ほどで切り戻した。
8月上旬
切り戻しておいたバイカラーの方も成長してきて、紫一色のものと花穂が混じっていい感じになってきた!
8月中旬
バイカラーの方の開花がかなり進んできた!
涼しげな花色が素敵である。
9月上旬
昨年よりもだいぶ株が大きくなり、高さ80 cmくらいにまで成長してきたので、花壇の手前の植物に寄り掛かるようになってきた。
風通しのため、支柱と麻ひもで倒れ込みを防止する。
1年目より一回りも二回りも大きくなっている。
こんなに大きくなると分かっていれば、初めからもっと花壇の後方に植えたのだが…(笑)。
植えた時点ではベロニカストラム・アポロやデルフィニウム、ペンステモンなどが後方を高めに飾るはずだった。が、それらの生育がいまいちで、結局ほとんど姿を消してしまった。
実際に植えてみないと、頼りになる感じで大きく成長してくれるどうかかは分からないので難しい(が楽しい)ところである。
9月下旬
夏を飾った花穂がだいぶくたびれてきていたので、花がら摘みも兼ねてザクっと切り戻し。
もう少しこまめに花がら摘みをした方がいいのかもしれないが、こういうズボラな管理でも大丈夫な花を残していく方針なのでいいのである(笑)。
昨年の様子を見ると、この後まだしばらくは咲いてくれそうなので、再び成長して花穂をつけてくれるのを待つ。
※ 11月現在、スローペースながら少しずつ花が増え始めてきた状態。
一番花が多かったころ
今シーズンの最盛期は8月中旬くらいだったか。
花壇の中でかなり大きく成長して、夏の暑い盛りに涼しげな姿を見せ続けてくれた!
おわりに
園芸店で見かけて衝動買いした(こればっかり(笑))サルビア・サリーファン。
ガーデニングを始めた頃はかなり綿密に草丈などを調べて様々な苗を購入していたが、最近は庭のイメージに合いそうな植物を衝動買いして、予想との一致や違いを楽しむようになってきている。
ガーデニングを始めて2年目になり、あまり事前に計画しすぎてもどうせ予想通りにはならないと悟り(笑)、とにかくいろいろ植えて試してみるようになっているともいえる。
今年も晩秋~冬まで(うまくいけばまた年越しくらいまで)花壇を飾り続けてくれることを期待している!
( ↓ 1年目の成長記録の詳細の記事はこちら!)
( ↓ 青~紫系の穂状の花がお好みならこちらの記事も!)
( ↓ 「青い花」のまとめはこちら!)