今日は軽めの記事を。
植物を愛する方々からは批判を受けてしまうかもしれないが…。
ひとまず下の写真を見てほしい。
植物としては斑入りのツルニチニチソウである。そして春を迎えて紫色のかわいらしい花が咲いている。
しかし、生えている場所が花壇などではないことがお分かりだろうか?
タイトルで既にネタバレしているが、これ、ドブのフタの脇に溜まった土から生えているのです…!
何故こんなことになっているのか…?
順に経緯と、そのとき考えていたことを書いてみると…
① この場所は元々ドブのフタの脇に土が溜まりやすい場所だった。
② いつの日からか、気が付けばその溜まった土に雑草が生えていた。
③ 雑草はこんなわずかな土でも生育してたくましいなぁ…と感動する。
④ どうせなら雑草じゃなくて見た目が綺麗な葉っぱが出ている方がいいなぁ…。と思って引っこ抜く。
⑤ 頑健なツルニチニチソウならここでも育つかも!? とか唐突に思いつく。
⑥ わざわざこのために園芸店で1ポット買うのはもったいないので、庭の別の場所に植えていたものを少し株分けして試しに挿してみよう。
⑦ 挿した後2〜3日は根付くようにせっせと水やり。
⑧ その後、存在すらすっかり忘れる。薄情の極みである(ご近所では「花を育てている」というだけで穏やかな優しい人物のように思われているふしがあるが、実際はこの程度の人間である)。
⑨ 気が付けばしっかり根付いていて、花まで咲かせている。(←いまここ)
という流れである。
なんか……そのときそのときにはちゃんと感動したり、「いいアイデアかも?」とか思って行動したりしてみているのだが……。
こうして改めて順に書き出してみると、自分が変な人間のように思えてくる(笑)。
人としての軸は大丈夫なのだろうか。
わずかな土に生えている雑草のたくましさに感動したかと思えば、すぐに引っこ抜き、さらに園芸用の植物をわずかな土に無理に植え付け、あろうことかその後存在を忘れてしまっている…。
動物愛護団体ならぬ植物愛護団体があったら、真っ先に糾弾されそうな所業である。
(本当にそういう団体があったら申し訳ありません)
人間としての良心はあるのか、と責めたくなる。植物を愛する皆様、ご気分を害されたようでしたらごめんなさい。
しかし、そんな悪魔のような仕打ちも跳ね返し、見事に根付いて花を咲かせている姿には感動すら覚える。自分でやっておいて勝手なものである。
まあツルニチニチソウ自体が、園芸用の植物というよりは雑草をも駆逐する勢いで繁茂する頑健な植物だからここまで成長できたのだと思う。
普段は意識しないことだが……園芸用の花は肥料も効いたフカフカの土で、日照りのときには水をもらえたりもする。
しかし、雑草は基本的に誰にも頼らずに自らの力で強く生きているのだなぁ、ということを改めて認識させられた出来事であった。
そう思うと、草むしりで雑草を抜くときにも、わずかながら申し訳ない想いが胸をよぎってくる。
…まあ抜くけど(笑)。
(※太字にしたり記事を囲んでみたりするテクニックを(ようやく)学んだので、ちょっとこの記事で使ってみました。うっとうしかったらごめんなさい(笑))