家庭菜園で以前にも育てたミニトマト「純あま」。
ホームセンターの試食会で久々に食べて美味しかったので、再び育ててみることにした!
今年も猛暑が続く中、元気に育って収穫することができた。
丈夫で育てやすく、収穫の楽しみも味わえる、家庭菜園初心者向けの作物である。
ミニトマト「純あま」の特徴と育て方
初心者でも育てやすい「本気野菜」シリーズの一つ。
実の形はプラム形(長細い)で、糖度が高く甘みが強いのが特徴。
植え付け
苗から植え付けるときは、通常5月~6月上旬くらい。
収穫
植え付けからおよそ50~60日ほどで収穫できる。
収穫時期は、わが家では7月上旬~8月上旬くらい。
(今年はギリギリ7月30日で終わったが)
大きさ
通常のミニトマトと同様、高さ1.5m以上になる。
幅は1株50 cmくらい。
水やり
地植えならほぼ不要。プランターなら土が乾いたらたっぷりと。
肥料
植え付け時に元肥を適量(肥料の説明書き参照)。あとは実がついてきたら2週間に一度、追肥をする。
支柱
支柱は2mほどのものを用い、地上部には180 cmくらい出ている状態にした。
支柱に沿って縦に長く伸ばしていき、何節かごとに麻ひもで8の字になるように結んでいく。
脇芽かき
脇芽はまめに落として、主枝を縦に伸ばしていく。
主枝が支柱の高さをこえたらカット。
土づくり
苦土石灰でpH調整
昨年使って雨ざらしにしていた土なので、土壌が酸性になっていると思われる。
苦土石灰を加えてpHを中性に近づけることにする。
また、土に挿す土壌酸度計を購入し、1週間後に測ってみると多くの場所でやや酸性(pHが6~7の間)になった。
ただ、場所によって結構値が違い、低いところでは pHが5~6くらいになるところもあった。
まだ少し酸性が残っているようである。
( ↓ 購入した土壌酸度計はこちら。電池不要で土に挿すだけのもの)
牛ふん堆肥を加える
植物が育ちやすい土にするため、牛ふん堆肥を規定量加える。
牡蠣殻石灰&培養土の追加
まだ全体的に少し土壌が酸性のようだったので、まいてすぐに植えられる牡蠣殻(とカニ殻の)石灰をいくらか加え、昨年よりも減った土の補充として培養土も加えた。
畝立てとマルチ張り
狭い場所なのであまり立派なものは作れないが、一応畝を立てた。
たっぷりと水やりをして水分を補給しておく。
また、昨年まではめんどくさがってマルチを張っていなかったが、今年は黒マルチを張ってみることにした。
張る前にたっぷりと水やりをして、マルチ抑えで固定する。
その後、周りに土を入れてさらに固定して完了。
地温の維持や、雑草抜きの手間の軽減を期待する。
植え付け用の穴をあける
マルチを張ったら、穴あけ器で植え付け用の穴をあける。
張ったマルチには、一応ミシン目で穴があけられるようにもなっていたが、植えたい場所に穴をあけたかったので、ミシン目は無視した(笑)。
穴あけ器でマルチに穴をあけてビニールを取り除いた後、同様に穴あけ器を深く挿し込んで、土ごと取り除いて植え付け用の穴をつくった。
(ビニールの取り除きと同時でも構わないと思うが、一応作業を分けた)
植え付け
4月下旬
購入した苗の植え付け。
穴あけ器であけた穴の中に肥料を少々入れた(土全体にも多少混ぜ込んであるが一応)。
ここに購入した苗をそっと入れ、多少土を寄せて固めて、たっぷりと水やりをしておいた。
5月上旬
植え付けからわずか1週間ほどだが、早速、目に見えてわかるほどに成長してきた!
「しばらく支柱はいらないかな……?」なんて思っていたが、ぐんぐん伸びてきたので、慌てて支柱を立て、麻ひもで8の字にゆるく結びつけておいた(笑)。
ちょこちょこと脇芽が出てきているので、見つけるたびに脇芽取りをしていった。
5月下旬
そのまま成長を続け、5月下旬には開花!
自家受粉させるため、指で花を軽くパチンパチンと弾いておいた。
無事に受粉してくれることを期待する。
(いったん受粉すれば、あとはいちいちやらなくてよい)
数日後、無事に受粉してくれていたようで、実ができているのが確認できた!
実ができたのを受けて、最初の追肥。
この後は、2週間おきに追肥をした。
マルチを張っているので例年よりも追肥がしづらいが、数が少ないのでマルチの穴から手を入れて肥料をまき、手で軽く土と混ぜ合わせておいた。
6月上旬
実がどんどん増えてきた。
ただ、過去の経験上、ここから赤くなるまでには結構時間がかかるのだが。
6月下旬
いよいよ実が赤くなり始めてきた!
上の方にできた実に、尻ぐされ病らしき兆候があったので、慌ててカルシウム分を補給。
尻ぐされ「病」というが、これは病気ではなく、カルシウム不足によるものらしい。
症状が出てしまった実は取り除くが、カルシウムが補給されれば他の実は元気に育つ。
6月も末になって、だいぶ赤くなっていた実を少し収穫!
ホームセンターで試食したものに比べると甘みは少ない気もするが、酸味はほとんどなく、十分に甘いミニトマトの部類だろう。
ホームセンターで話した方によると、水や肥料をやりすぎると甘くなりにくいらしい。
ついつい過保護気味に育ててしまったかもしれない。
ちょうどそのころ、高く成長した枝が支柱の高さまで達したので、頂点を摘心しておいた。(逆光で見づらくてすみません)
7月上旬
どんどん実が赤くなってきているので、次々に収穫していく!
下の段が完全に赤くなってから上の段が赤くなるのではなく、全体的に徐々に赤くなってくる感じ。
7月中旬
収穫のピーク!
1株から、食べきれないほどに収穫できる。
そのまま少しずつ収穫を続け、今年は7月30日が収穫の最終日となった。
今年の収穫量は、101個!
何とか100の大台を突破することができた。
(尻ぐされ病や虫食いで取り除いたものを入れれば、20個くらい多くなるのだが……)
とはいえ、1株でこれだけ収穫できれば、苗代、肥料代等を差し引いても、十分にお得である(さらに、育てて収穫する楽しみも味わえる)。
感謝しつつ、苗を撤去。
おわりに
以前に引き続き、再び育ててみたサントリーのミニトマト「純あま」。
今年も順調に育ち、1株から100個を超える実をつけてくれた。
ミニトマトは栽培が比較的簡単で、それでいて収穫の楽しみも味わえるので、春から夏にかけての家庭菜園として実に優秀である。
来年もまた、いずれかのミニトマトの品種を育ててみようと思う。
( ↓ ミニトマトの過去記事一覧はこちら!)
( ↓ 家庭菜園全体の記事一覧はこちら!)