先日、イチゴ狩りにイチゴ園を訪れた。
もちろんイチゴは美味しかったのだが、ガーデニングを始めてから「花」が気になるようになってしまい、咲いていた花を観察していたら面白いことに気がついた。
花びらの数が、花によって違っているのである。
イチゴの花、見たことある?
イチゴを育てている人にはおそらく常識なのだろうが、ガーデニング初心者の自分はそもそもイチゴに花が咲くという意識がなかった。
言われてみれば確かに種子植物で、受粉させて果実をつくるのだから花も咲いてしかるべきだろう。しかし果物として「食べるもの」という意識しかなかったので、花について考えたこともなかったのである。
イチゴの花を観察していると、花びらの数が5枚のものがほとんどであった。
しかし、6~7枚のものもそれなりに多く見られた。
さらに、花びら8枚のものも見つかった!
「花びらの数が違うのが面白い」と簡単に書いたが、よく考えれば例えばタンポポやヒマワリ、またはバラ等の花びらの数を数えたことはない(タンポポは花びらに見える一つ一つが小さい花で、一つの大きな花に見えるのはその集合体だから「花びら」というのは違うかもしれないが…)。
しかし、イチゴのように花びらが一桁の数ですぐ数えられる場合、その数が違っていると特に不思議で興味深く感じられる。
花びらの数と実の大きさの関係
不思議に思ってイチゴ園の方に聞いてみると、イチゴは基本的には5枚の花びらをもつことが多いが、栄養や環境の違いで数が変わってくるとのこと。
そして、花びらの数が多いものほど、その後にできるイチゴは大きいものになるそうである。
イチゴを育てるときに8枚くらいの多くの花びらを見つけたら「やがて大きな実ができるかも…?」と想像する楽しみも増えるということである。
知識があると楽しめることが増えるいい例だろう。
イチゴはバラ科!
そしてさらに調べてみると、イチゴはバラ科、つまりバラの仲間であるとのこと。イチゴの花を普通に見るだけではバラとは似ても似つかないように思える。
しかしよく考えると原種のバラは花びらの数も少なく、イチゴの花と似たような形をしているものもある。
バラは最も進化の進んだ植物の1つであるとのこと。その進化の果てに、あんなに美味しい果実をつけてくれることに感謝である。
しかしガーデニングを始めて、まさかイチゴの花にまで興味を持ってしまうようになるとは…(笑)。
ガーデニングの沼、恐るべしである。