初めは「ラン」の仲間らしい……ということしか分からず植えたが、コメントで教えてもらい、品種が判明した。(当時教えて頂いた皆様、ありがとうございました!)
そのエビネランだが、昨年春に花を咲かせた後、徐々に元気がなくなって地上部がなくなったので、てっきり枯れてしまったかと思っていた。
ところが、冬の終わり頃から元気に芽を出してきて、今年も見事に咲いてくれた!
(枯れたと思っていたくらいなので)全く手間もかからず、翌年も花を咲かせてくれるガーデニング初心者向けの多年草・宿根草である。
エビネラン(ジエビネ)の特徴と育て方
日本の広い範囲に自生するランの一種。
「エビネラン」「エビネ」「ジエビネ」など、呼ばれ方がいくつかある。
「エビネ」は「海老根」、つまり根が海老の尻尾に似ていることから来ているとのこと。
自生地は森の中などの木漏れ日が挿すような場所なので、強い日差しには弱く、日陰~半日陰の場所が適している。
夏は地上部がなくなり、また冬になると芽吹き、春には高さ20 cmくらいの可愛らしい花を咲かせる。
花言葉は「謙虚」「誠実」など。その控えめな花姿からだろうか?
花期
4月~5月。
大きさ
高さ20 cmくらい、幅は15 cmくらい。
譲っていただいた方の話では、何年か経つと増えていくとのことが、2年目の今年は特に株が大きくなったりしている様子はない。
水やり
地植えならほぼ不要。鉢植えなら土が乾いたらたっぷりと。
過湿に弱く、水やりのし過ぎは根腐れにつながるとのこと。水切れにも弱いらしく、地植えが気楽かも。
肥料
植え付け時にマグァンプを少々混ぜたが、枯れたと思っていたくらいなので、花後は全くやっていない。
強いて言えば、昨年の花後に暑さ対策のマルチングとして株周りに腐葉土をまいた程度。
耐寒性・耐暑性
耐寒性はそれほど高くないらしいが、わが家では特に問題なく冬を越した。
上にも書いたが自生地は森の中の木漏れ日が差すような場所なので、日陰~半日陰程度の場所がよさそう。
植え付け、成長記録
( ↓ 1年目、苗をもらった経緯や開花までの記録はこちらの記事で!)
3月下旬
昨年の花後、地上部には枯れたような葉が少しピョコンと出ているだけの状態が続いていた。
「うまく定着しなかったか……」とすっかり諦めていたが、今年の3月下旬、新しい芽が顔を出しているのを発見!
いつものことながら、宿根草の「見えないところで頑張って芽を出す」という性質は、まるで人生のようで感動する(大げさ(笑)?)
4月上旬
芽が伸びてきて、その先が開いてつぼみが出てきた!
芽の先が開いて、格納されていたつぼみが出てくるような様子は、まるでロボットアニメ等の変形のようで、ワクワクする。
仕事帰りに毎日、「今日はここまで変形したか……」と眺めるのが楽しい(笑)。
4月中旬
茎が伸びて、つぼみがだいぶ展開されてくる。
そして数日後、開花!
その後徐々に花数も増えてきて、満開!
1cmくらいの小ぶりの薄ピンクの花が、スズランのように咲いている姿……。
地味ながら実に可憐である。
4月末
そろそろ花の終わりかな?
このまましばらくすると地上部がなくなる。
また来年の春に芽吹いてくれるといいが……。
花期は短めだが、ささやかな春を感じられる姿が、「山野草」という感じがして趣深い。
おわりに
枯れたと思ったものの、無事に今年も咲いてくれて嬉しく思っている。
日当たりが良すぎると育たないようだが、基本的には日本に自生している植物なので、環境が合えば何年も花を見せてくれるだろう。
地植えで定着すれば、ほとんど何もせずに毎年楽しめそうである。
また来年の春に、可憐な花が見られるのを楽しみにしている。
( ↓ 苗を譲り受けてから、1年目の開花の記録はこちら!)