フロックスという植物を知って植え付けを検討していた頃、京成バラ園のガーデンセンターにてチョロチョロと葉が出ているだけの「フロックス・フォーエバーピンク」を見つけた。
「フォーエバーピンク」とはまた大層な名前である。永遠のピンク……?
購入を検討したが、結構高い(笑)!(ポット苗で700円くらい)
だが実際に植えてみると、やはり値段が高いなりの価値はあるのだなぁと感じる。
30 cmくらいの背丈に、株を埋め尽くすようなピンク色の花を咲かせてくれる多年草。ボーダーガーデンなら中段(規模によっては前面)にちょうどいい感じ。
ほとんど手間もかからず、ガーデニング初心者向け。
フロックス・フォーエバーピンクの特徴と育て方
アメリカ・シカゴ植物園が開発した品種。花期が長く、さらに花が咲いても種をつけないので、放置でも次々に咲く(らしい)。
耐寒性の多年草なので毎年花を咲かせてくれる。
花期
6月~10月。一度咲いた花は3週間くらい続く。
大きさ
高さ30 cmくらい。こんもりとした株いっぱいに紫がかったピンク色の花を咲かせる。
水やり
地植えならほぼ不要。鉢植えなら土が乾いたらたっぷりと。
肥料
植え付け時にマグァンプ。あとは他の花のついでに思い出したように液肥をやったことがあった程度。肥料は控えめでいいらしい。
耐寒性・耐暑性
耐寒性は高い。普通に冬を越す。
フロックスの仲間は暑さにはやや弱かったりするらしいが、自分は特に何もしなくても大丈夫だった。
植え付け、成長記録
昨年(2019)5月下旬
チョロチョロと葉っぱがあるだけの苗を購入して植え付け。
昨年12月中旬
その後、花期とされる6月に咲いてくれるかと思ったが、徐々に株が大きくなって葉を低め(5 cmくらい)に茂らせただけで、結局この年は終わった。
翌年(2020)2月中旬
すっかり葉が黄色っぽくなっている。いったい、いつになったら花が咲くのやら……という感じ。
3月上旬
とか思っていたら、古い葉の間から少しずつ今年の葉が出てきた!
3月下旬
すっかり新しい葉で覆われる。写真では隠れて見えないが、この葉の下にはまだ昨年の古い葉がある。
4月下旬
なんだか少し高さが出てくる。手前のパンジーよりも大きくなってきた。
よく見ると葉の先に蕾らしきものが!
昨年は緑の葉っぱを眺めているだけだったので興奮する。
5月中旬
蕾の先が色づいてきた! いよいよか!
翌日、ついに最初の花が開花!
ここまでくるのに1年かかった……長いよ(笑)!
一度咲き始めると、次々に開花が進む。
5月下旬
すっかり株が花いっぱいになる。
少し株が高くなり、花も咲いて頭の方が重いのか、花壇手前の方の葉がパンジーに寄り掛かる感じになってしまっている。
そこで倒れ掛かるのを防止するために、麻ひもを横に渡すことにする。
短い支柱というのが売ってなかったので、こちらの伸縮式の支柱を最も短い長さで使うことにした。
こんな感じで麻ひもを渡す場所の両端に立てて……
麻ひもがほどけにくいよう、両端を結んで「こぶ」をつくっておき……
こぶを外側にして結びつける。
完成図。
これで手前に倒れ掛かってくるのを防ぐことができた。
倒れてくるのを防いだことにより、花が集中して整って見える。
朝日に照らされる姿が美しい!
開花もさらに進み、高さ30 cmくらいの位置に一面のピンクのじゅうたんが出現した感じ。
アップで撮る(目を近づける)と、少し紫がかったピンク色が視界いっぱいに広がり、幻想的な気分に浸れる。
花に顔を近づけている姿を通行人に見られると「あの人何やってるんだ?」と思われること必至なので、人通りを気にしながらやっている(笑)。
5月末
まだまだ観賞価値はありそうだったが、少し花姿が乱れてきたので、思い切って切り戻す。
育て方の情報が少なく、切り戻さなくても次の花が上がってきそうではある。
そのままでも大丈夫なのかもしれないが、一旦切り戻して様子を見てみることにする。
それから2週間ほどが経過した時点では、茎の途中から新たな葉が出てきている感じ。もうしばらくしたらまた咲いてくれることを期待したい。
次は開花後に切り戻さず、そのまま様子を見てみるかな……?
おわりに
名前と開花特性に魅かれて苗を衝動買いしたフロックス・フォーエバーピンク。
昨年5月に植え付けてから、開花まで1年かかってしまった。
もう少し早めに購入・植え付けをしていれば、もしかすると昨年にも咲いたのかもしれない。
だが、ようやく出会えた開花は、想像を超える美しさであった。
この後も繰り返し咲いてくれるとのことなので、秋ごろまで花壇を賑わせてくれることを期待したい。
( ↓ 翌年の開花の様子はこちら!)
( ↓ 1年草のフロックス・コンフェッティラベンダーの成長記録はこちら)