春に株いっぱいの花を咲かせてくれたわが家のイングリッシュローズ、オリビア・ローズ・オースチンが、初夏を迎えて2番花を見せてくれている。
春の一斉開花には及ばないものの、1番花後の切り戻しからほとんど間を置かずに新たな枝を伸ばしてくれていて、株全体が一回り大きくなってきた。
1番花後のお礼肥から、2番花の咲く様子、花もちの違いなどについて書いてみる。
何度も書いているが、耐病性が高く、最低限の管理でよく咲いてくれて、実にガーデニング初心者向きのバラである。
オリビア・ローズ・オースチンの特徴と育て方
1番花の記事でも書いたので簡単に。
・イングリッシュローズ・デビッドオースチンのバラ。デビッドオースチンの孫娘の名前が付いた自信作らしい。
・最大の特徴は耐病性の高さ。地植えでほぼ無農薬でも、黒星病にもうどん粉病にもかかっていない。環境によって、あるいは見えにくいところで多少かかっているのかもしれないが、元気に生育するのでほとんど気にならない。
・花は中心のピンクから、周辺に向かって薄くなっていくグラデーション。大輪、というほど大きくはないが、見ごたえのある花姿。
・香りはそれほど強くないが、フルーツのような爽やかな香り。
・イングリッシュローズとしては花もちがいい方で、気温にもよるが4~6日くらい。イングリッシュローズらしくパサッと散るので、早めに切り戻した方が掃除も楽だし、次の花も上がってきやすい。
・春~夏にかけてよく咲いてくれるが、株が充実するまでは秋の花は少なめ。昨年は9月頃に咲いたのが最後だったか?
1番花後のお礼肥
春にたくさん花を咲かせてくれて体力を消耗していると思われるので、花後のお礼肥を実施。
(「お礼肥」って言い方、いいですよね。バラに感謝している感じがして…)
冬の寒肥は穴を掘って肥料を大量に投入するが、お礼肥は表面をほぐしてパラパラとまく程度。
オリビアは早咲きなので、5月中旬には春の花が一段落してくる。
まだ咲いている花もあるが、早めに切り戻す。
株元のマルチングの撤去
自分はマルチングとして、(主に見た目の良さから(笑))バークチップを採用している。
株元のマルチングの様子。
バークチップの上にはカットされたクローバーが乗っているが、これは最近Twitterで「枯れ草マルチ」という手法を教えてもらったので、見よう見まねで試しているもの。
枯れ草を株元に置くことで、地蜘蛛などの益虫が集まってきて、葉を食べるイモムシなどの害虫を食べてくれたり、地温や土壌の安定に効果があるらしい。
この時期、グランドカバーのクローバーが結構大きく茂るので、その調整のためにカットしたものを捨てずに株元に敷いてみている。
本当は土の上に直接枯れ草を置いた方がいいのかもしれないが……?
刈った直後の緑色のクローバーでも2〜3日置いておけば枯れ草になるし、バークチップもせっかく敷いているので、その上に刈ったクローバーをそのまま置いてしまっている。
※この手抜きな方法は自己流で適当なやり方なので、ちゃんと効果があるかどうかはわかりません(笑)。
お礼肥や中耕のため、これらは一旦脇に除けておく。
中耕及びお礼肥
お礼肥の前に、株元の土を2〜3cmほどシャベルでほぐす(中耕)。
冬の寒肥のときにもある程度ほぐしているが、土を踏んだりしていなくても数ヶ月のうちに雨に打たれたりして結構硬くなっているものだと感じる。
株元を中耕することで、雨水や肥料が浸透しやすくなり、成長が促されるらしい。
地面の表面近くの、細かな根は切ってしまう感じになるが、別に気にしなくて大丈夫なようである。
土をほぐしたら、肥料を袋に書いてある量を参考にしてパラパラとまく。
量はあまり厳密に考えておらず、「こんなもんかな?」という感じで適当に撒いている(笑)。
化成肥料は効果が高いが土が硬くなったりしやすく、有機肥料は化成肥料に比べると速効性には欠けるものの土が豊かになったりする効果が高いようだ。
この肥料は分類的には化成肥料なのだろうが、一応有機肥料的な成分も入っているようなので、手間を考えてこれだけにしている。
一年に1回くらいは、ちゃんとした有機肥料をやった方がいいのかもしれないので検討中。
まいた後は、やはり軽くシャベルでほぐして土と混ぜ、マルチングを戻して、中耕及びお礼肥の完了!
2番花の開花の様子
5月下旬
お礼肥の後、1週間もたたないうちに新しい枝や蕾が上がってくる。
春も早咲きの品種ではあるが、2番花もだいぶ早めだなあ…。
6月上旬
早速2番花の蕾が膨らんできた!
…と思っていたら、1日後には早くも蕾にピンク色の筋が入る。
春の蕾がゆっくりと成長したのに対し、気温が高いとこんなにも早く咲く準備が整うのだなあ…。やはり植物にとって気温や日光は大切なのだと実感する。
さらに2日後、はやくも萼(がく)が開く。
そしてその翌日には蕾が開き始める。
「もう咲くのか!」「はやい!」とか、思わず口に出してしまう(笑)。
次の日にはもうすっかり花が開いている。
春の花に比べると、2番花の最初の花は中央から周辺に向かうグラデーションは少なめかな?
気温が高いと退色も速いようで、翌日には全体が薄いピンク色になってくる。
春に比べて、花の変化が速いので観察が忙しい(笑)。
花びらのすき間に、羽アリ?が休んでいるのを見つけた。
羽アリ視点では、この状況はどんな感じなのだろう?
自分の周りが一面のピンク色の花びらで囲まれている様子を想像して楽しくなる。
その3日後、ちょっと油断している隙にもう散ってしまっていた(笑)。
イングリッシュローズは「まだ見ごろかな…?」とか思っているうちに、実に潔くパッサリと散る。
それがまた美しさを感じるところでもあるが、あまり散り過ぎると掃除が大変なので、こまめに摘んでしまった方がいいかもしれない(笑)。
6月下旬
最初の花に注目しているうちに、他の場所でも次々と咲き始める!
上で書いた最初の2番花に比べると、後から咲いた花の方が春の花に近い強めのグラデーションを出して咲いてくれた。
春の一斉開花には及ばないが、株全体にだいぶ花が増えてきた。
一斉に咲かない分、次々と花がリレーしていく感じで長く楽しめる印象。
花壇が見える視点から。
春にはこの視点から、向こうの花壇や砂利道が結構見えていたが、初夏を迎えてだいぶ株が成長してきているので、向こう側が見えなくなってきている。
冬に剪定をした頃と比べると見違えるように株が大きくなっていて、たくましさに嬉しくなる。
房咲きの蕾の処理
かなり多くの枝が房咲きで蕾を上げてくる。
複数の蕾がある場合、上の写真のようにそのうちの真ん中の蕾だけが早めに咲いて、他の蕾がなかなか膨らんでこない、という感じになりやすい。
自分はこのような状態のときは、真ん中の花を少し楽しんだ後に早めにカットしてしまう。
そうすると他の蕾に栄養が回り、結果としてさらに残りの花が咲きやすい気がする。
上の写真から4日も経つと、すっかりこんな感じで、まるで花束のようになる。
※ このやり方は自己流です。放っておいてもこうなるのかもしれませんが、自分で開花を調整できている感じがして楽しいので…(笑)。
フェンスからもこぼれて咲く
春に比べてだいぶ成長してきてくれているので、フェンスからもはみ出すように咲いてくれている。
通りすがりの人も口々に「バラ、綺麗に咲いてるね~」とか声をかけてくれて嬉しくなる。
おわりに
早咲きで耐病性が高く初心者向けのバラ、オリビアローズオースチン。
春の花に続き、次々とリレーのように咲く初夏の2番花を楽しませてくれた。
シュラブローズは大掛かりな夏剪定は必要ないらしいので、このまま花がら摘みを続けて花を楽しんでいくことにする。
昨年は秋の花は少なめだったが、その前の8月中までは元気に咲いてくれた。
2年目の今年は秋にもう少し咲いてくれるかな?
ひとまずここから夏までの花を楽しませてもらおうと思う。
( ↓ 1年目の植え付けや成長記録はこちら!)
( ↓ 春の満開の様子はこちら!)
( ↓ この後、夏から秋にかけての様子はこちら!)
( ↓ その他、冬の寒肥や、1番花が少しずつ咲く様子などのまとめはこちら!)