先日の南側(南東の庭)に続き、北側(北東)の庭についても、これまでの変遷をまとめてみる。
北東とか南東とか書くと、かなり広大な庭があるような表現だが、実際には家の東側に玄関があり、玄関前の階段で区切られた2.5 m×2.5 mずつくらいの土のスペースのことである。
建売の自宅に初めからついていた砂漠のようなスペースも、1年以上の努力の結果、多少は見られるような風景が出来上がってきたので、その変遷をご覧いただきたい!
( ↓ 別記事で書いた南側の庭(南東の庭)の様子はこちら!)
最初の状態
南側の庭と同じく、建売で最初からついていたスペースである。
芝生が植えられていたり、植栽があったりするわけでもない。
業者はいったいどういうつもりでこのスペースを作ったのだろう?
引っ越してからしばらくの間、参考にしようと思って近所の家を観察してみたが、玄関の階段脇にこのくらいのスペースが付いている家が見当たらなかった。
「このスペースをいったいどうするのが正解なんだ…?」
と悩んだことが思い出される。
初めの構想
もともとガーデニングをするつもりは全然なかった(興味がなかった)のだが、さすがにこんな砂漠のようなスペースを放置するのは見栄えが悪すぎるので、
・全面芝生にする
・砂利などを敷いてしまう
の2択で考えていた。
だが、
・芝生にしても、別にその上でバドミントンとかできるほどの広さではない
・砂利を敷くにしても、周囲と同じ高さならまだしも、1mほど高くなっているスペースなので何か見栄えが変かも?
などと考えた末、何らかの植物を植えることにした。
南側のスペースと同様、グランドカバーになる植物を植えつつ、「季節になるとどこかに花が咲いている状態にすると様になるかな?」と思い、植物を物色し始める。
春は南側の庭と同様にタイムなどの花を楽しみ、秋~冬にはツワブキなどの花が咲くようにするといいかな…とこの時点では考えた。
結果として、(園芸店で見つからなかったこともあり)まだツワブキは植えていないのであるが…(笑)。
実際の変遷
2019年1月
ひとまず園芸店で衝動買いした「クローバー・ティントワイン」を植え付けてみた。
通りがかった人が見たら、
「なぜ砂漠のような土の真ん中に赤いクローバーが1株だけ植えられているのか!?」
「何かのおまじないなのか!?」
などと困惑すること請け合いの状態である(笑)。
次に、園芸店で衝動買いしたガーデンシクラメンと、冬に花が咲くことを期待したギョリュウバイを植え付ける。
奥の緑色の草は、見切り品で安くなっていたオキザリスである。
この時点では綺麗なガーデンにしようとか全然考えていないので、「一面に広がって土を隠してくれないかな…」という程度の思いである。
南側の庭の整備を優先していたので、こちら側はほぼ手付かずのまま3ヶ月ほどが過ぎる。
2019年4月
初めから入っていた土のあまりの質の悪さに業を煮やし、腐葉土を投入。
( ↓ 土壌改良の詳細はこちら)
これによって、
・ゴロゴロとした3cmくらいの土の塊が転がっている
・力を入れるとサラサラの砂になる
・雨が降ると水たまりができ、ベチョベチョになる
・それが乾くと、また初めとおなじような土の塊になる
という無限ループから解放された(笑)。
歩いた感じも、何だかフカフカになっていい感じである。
ちなみに画面右端、石ころが円形に置かれているのは呪術的な何かではなく、宿根草のホスタ(ギボウシ)の球根を植えたので、植えた場所が分からなくならないように目印にしているだけである(笑)。
2019年5月
南側の庭に飛び石や花壇、シンボルツリーなどを植えてそこそこ見栄えが良くなってきたのに気をよくして、このへんでようやくこちらの北側の庭も程々にガーデンにしてみようと思っていた時期。
南側の庭は飛び石の通路をつくったので、こちらは雰囲気を変えて真ん中に砂利道を通してみようと考えた。
ひとまず砂利道を通す予定の真ん中を空けて、その左側にボーダーガーデン風に高さを徐々につけた植物を植えようと構想。
初めに何も考えずに植えたクローバーが邪魔なのだが…(笑)。
(しかも株分けしていくらか増えている)
2019年6月
5月に植えた植物が順調に生育してくれてきて、すこし見栄えが良くなってきた。
真ん中に敷かれている砂利は、土壌改良のときに出てきた大量の石ころを、後で砂利道にする場所の確保のために何となく置いてあるだけである。
(土の上に直接置いたので、後で砂利道にするときに土に食い込んでいて撤去が大変だった(笑))
ちなみに5月の後半に、右端に写っているバラ(オリビアローズオースチン)を植えている。
2019年7月
気温の上昇とともに、かなり植物が茂ってきてくれた!
そして満を持して砂利道を作成!
明るい砂利の色が、庭の雰囲気を一気に変えてくれた気がする。
※ 庭の中央に植えられていた赤いクローバーは、砂利道の一番奥に移した。
( ↓ 砂利道の作成手順などの詳細はこちら)
2019年11月
晩秋を迎え、だいぶ花が減ってきた。
左側の花壇ではアラリアサンキングやアサギリソウ、ヒューケラなどのカラーリーフ、そしてウィンターコスモスの黄色い小さな花が頑張っている。
右側では、台風にやられて弱りながらも、ミニヒマワリ「サンビリーバブル」が最後の花を咲かせている。
2020年2月
宿根草の多くが地上から姿を消している時期で、かなり寂しい感じ。
左下、秋までアラリアサンキングがライムグリーンの葉を見せてくれていた場所には、ノースポール、ローダンセマム、キンギョソウを植えている。
砂利道の右側、ミニヒマワリのサンビリーバブルがあった場所にはプリムラジュリアンやマーガレット、カレンジュラなどで寄せ植えをつくっている。
ギョリュウバイもかなり成長して、ピンクの花をたくさん咲かせてくれている。
2020年3月
そして3月末の、季節外れの雪にも耐えて…。
2020年4月
春を迎えて、庭に花がいっぱいになる。
おそらく、1年で一番庭が美しい時期だろう。
この時期は庭に出るだけで幸せな気分に包まれ、写真を撮る手が止まらなくなる(笑)。
2020年5月
この時期はいろいろな角度から庭を見るのが楽しくてたまらない!
まさに花いっぱいの楽園という感じ。
ブログのトップ画像に使用している写真もこの時期のものである。
冬から成長してきたパンジー、タイム・ロンギカウリス、ネモフィラなどなど、花たちが競うように美しい姿を見せ続けてくれる。
上空からの視点
角度を変えて上空から。
あの砂漠のような状態から、われながらよくここまで来たものだ…と思う。
この窓は2階へ続く階段の途中の窓なのだが、階段を上り下りするたびに用もないのについ窓を開けて下を見てしまう(笑)。
おわりに
南側の庭に続き、北側の庭の変遷をまとめてみた。
初めは見苦しい土だけのスペースを、「せめて少しはマシな感じにしたいな…」という程度で始めたが、今ではすっかりガーデニングにハマってしまった。
今では庭に様々な蝶や鳥などの生き物もたくさん訪れてくれる(ときどき蜂も来て驚くことも…(笑))。
人間は本来、自然の中で生きて幸せを感じるようにできているのだなあ…と、若いときには気づかなかった喜びを感じることができていて、このスペースが存在してくれたことには感謝しかない。
仕事のストレスも、(もともと大して感じていなかった方ではあるが(笑))庭いじりを始めてから大きく軽減された気がする。
これからもマイペースに、植物との日々を楽しんでいきたい。
( ↓ 南側の庭の変遷の様子はこちらから!)