秋冬の園芸店では、色とりどりのパンジーやビオラがたくさん並べられている。
自分が秋に訪れた時には、その一角に「サントリーの花苗」コーナーがつくられており、その中で一際目を引いたのがこのビオラ「フィオリーナ」であった。
少しだけ咲いていた花色が、実に見事なコントラストだったのである。
何色か売られていたが、どれにしようかかなり悩んだ末に「ベルベットゴールド」という紫と黄色のバイカラーの品種をチョイス!
その後立派に育ち、晩秋から春までの長い間、花壇を賑わしてくれることになった。
丈夫で育てやすく、多少の花がら摘み程度でたくさんの花を咲かせてくれる、ガーデニング初心者向けの一年草である。
ビオラ「フィオリーナ」の特徴と育て方
花苗で有名なサントリーの園芸品種。
今回買ったのは赤紫と黄色の「ベルベットゴールド」。
他に同じくバイカラーの「ブルーイエロー」や、淡い色の「オーロラ」、爽やかな「スカイブルー」など、品種もいろいろある。
花期
10月~5月くらい。
まだ寒いうちは少しずつ咲き、暖かくなると一気に花数が増える。
大きさ
わが家では縦30 cmくらい、幅40 cmくらい。暖かくなってくると急に株が大きくなる。
水やり
地植えならほぼ不要。鉢植えなら土が乾いたらたっぷりと。
肥料
植え付け時にマグァンプ。あとは他の花のついでに発酵油かすをまいた程度。
耐寒性・耐暑性
耐寒性は高い。特に何もしなくても冬を越した。
初夏ごろには姿を消す一年草なので、耐暑性は特に問題なし。
植え付け、成長記録
昨年(2021)11月上旬
苗を購入して植え付け。
初めから少し花が咲いていたが、株の成長を優先して摘心。
12月上旬
ようやく1輪咲いた!
今年(2022)1月下旬
その後、今年はかなり強烈な寒波が来た影響か、ほとんど花が増えず。
普通の年の冬ならもう少し花数が増えるのかもしれないが、地を這うようにポツポツと咲いている感じ。
2月下旬
ようやく少し花が増えてきた!
これからの春に向けて期待が膨らむ。
3月中旬
3月に入っても寒波の影響でなかなか暖かくなってこないが、花の方は少し勢いが出てきた様子。
3月下旬
やっと暖かくなってきて、花数が加速的に増える!
急に株が花に包まれて驚く。
やはり植物にとって、適度な気温というのは大切なのだなあと感じる。
4月上旬
株が一回り大きくなりながら、花数が増え続ける!
1~2月の頼りない姿が噓のようである。
4月下旬
すっかり株も大きくなって満開!
初めの幅15 cmくらいの大きさから、すっかり幅40~50 cmくらいになっている。
5月下旬
5月上旬~中旬は、ほとんど4月下旬と変わらない姿で咲き続けた。
5月も下旬に入り、少し勢いがなくなってくるものの、まだ元気に咲いている。
そのまましばらく咲き続けるかな……と思ってしまうが、やはりパンジー・ビオラは5月の末ごろになると急激に元気がなくなってくる。
とはいえ、かなり長い間楽しませてもらえて満足!
感謝しつつ撤去。
おわりに
ラベルの鮮やかな写真に惹かれて購入したサントリーのビオラ「フィオリーナ」。
寒波の影響か、1~2月頃はそれほど咲かなかったが、暖かくなってからは予想を超えるほどに成長してたくさんの花を楽しませてくれた。
今回育てた「ベルベットゴールド」以外にも色のバリエーションがあるほか、似たようなブランド苗も多く販売されているので、次の冬は何を植えようか、今から楽しみにしている。